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大学院入試対策

大学院入試対策の進め方|勉強法・スケジュール・科目別の準備

院試の勉強を始めるときは、志望する研究科・専攻の試験内容と締切を先に調べます。そのうえで過去問を解き、必要な科目と今の理解度に合わせて学習計画を作りましょう。このページは、主に修士・博士前期課程を受験する方に向けた準備の案内です。

先に結論

大学院入試対策は、志望先の出願条件と試験科目を確認し、公式過去問を入手するところから始めます。英語の受験・提出日程を確保し、専門科目の復習と研究計画書の作成を並行して進めましょう。提出書類の初稿ができたら、面接・口述試験の練習にも取りかかります。

対象
大学院受験を準備中の方
最終更新
2026年9月24日
一次資料確認
2026年9月20日
01

最初の1週間にすること

最初から全科目の参考書をそろえる必要はありません。まず、研究したいテーマを短い文章にし、その分野を扱う研究科と教員を探します。大学名だけで決めず、指導を希望する教員の研究と、募集する課程を確認してください。

1

志望先ごとに公式資料をそろえる

対象年度の募集要項、指定の出願様式、入試変更のお知らせ、公開過去問を集めます。募集要項が未公表なら、前年の資料を仮の参考とし、今年度に確定した条件と分けて記録します。

2

動かせない締切をカレンダーに入れる

出願登録、書類到着、英語成績提出、事前相談、個別の入学資格審査を別々に記入します。試験日だけを基準にすると、提出物の準備が間に合わなくなるためです。

3

過去問を1回分解き、学習の優先順位を決める

解けなかった問題を、知識不足、解き方が分からない、時間不足に分けます。研究計画書や口述試験を中心に選考する場合は、提出書類の下書きと研究説明から始めます。

02

準備状況と締切のチェック

募集要項を手元に置き、準備できた項目と、まだ確認できていない項目を選んでください。取り組む順番と各項目の解説を表示します。結果はテキスト形式で保存でき、志望先や復習記録を追記できます。画面に表示した結果の印刷もできます。院試クラウドが作成した学習用の整理表です。

登録不要・無料。入力内容は保存・送信せず、この画面内で処理します。ページを閉じる前に、作成したシートを保存してください。

1. 今の準備状況を選ぶ

不要かどうか分からない項目は「未確認」のままにします。「確認・準備済み」は、下に示す作業を終えた場合に選んでください。

2. 確定している締切と試験日を入れる(任意)

募集要項の確定日程を記入します。不明な日付は空欄にし、試験日から逆算して決めないでください。締切時刻や提出方法は、保存したシートに追記できます。

空欄の準備シートを保存(テキスト)

03

半年間の対策スケジュール例

以下は、筆記試験と研究計画書・口述試験がある場合に、試験日から逆算した半年間の学習例です。出願書類と英語成績は、それぞれの提出期限に間に合うよう、表より早い時期に準備する場合があります。大学が定めた標準期間や、合格に必要な期間を示すものではありません。

週の計画は、参考書を読む時間だけで埋めず、問題を解く日、解き直す日、書類を直す日を分けましょう。平日にまとまった時間を取りにくい方は、語彙や用語の復習を短時間で進め、休日に答案作成や研究計画の修正をまとめる方法もあります。

試験日から逆算する学習例(院試クラウド作成)
試験日までの期間学習・準備終わったか確かめるもの
6〜5か月前志望先を比較し、過去問を試す。英語試験の日程を確認する。科目・提出物・締切の一覧と、苦手分野のメモ
4〜3か月前専門科目の基礎を復習し、先行研究を読む。研究計画の初稿を書く。自力で説明できる基本事項と、研究の問い・方法を書いた初稿
2か月前時間を測って過去問を解く。研究計画を修正し、出願書類をそろえる。解き直した答案と、提出条件に合う書類
1か月前〜直前弱点を復習し、研究内容の説明と質疑応答を練習する。根拠を示して答えられる説明、受験票、当日の持ち物
04

募集要項から必要な対策を選ぶ

同じ大学の大学院でも、専攻・コース・入試区分によって試験が変わります。たとえば、お茶の水女子大学の2027年度博士前期課程一般入試では、理学専攻の数学、物理科学、化学・生物化学、情報科学の4コースで選考方法が分かれています。研究科全体の説明だけで受験科目を決めないでください。

チェックリスト
  • 入学年度、課程、専攻・コース、入試区分を特定した
  • 出願資格と個別の入学資格審査の要否を確認した
  • 筆記・外国語・口述試験の科目、試験時間、選択方法を確認した
  • 英語試験の種類、受験日の有効範囲、成績の提出方法を確認した
  • 研究計画書や卒業論文等の様式、字数、提出期限を確認した
  • 指導希望教員への事前連絡の要否を確認した
  • 出願登録と郵送・アップロードの締切を分けて記録した
05

過去問は出題範囲と答案の書き方を調べる

過去問は大学の入試ページから探し、実施年度・課程・専攻・入試区分を記録します。問題が公開されていても、公式解答や配点が公表されているとは限りません。大学の解答と、自分や教材の解説を区別して使いましょう。

最初の1回は、分からない箇所を把握するために解きます。その後は、問われた知識、使った方法、説明が足りなかった箇所を問題ごとに記録します。解答を読んだ翌日以降に、何も見ずに解き直すところまでを一組にしてください。

過去の出題をそのまま今年の試験範囲と考えず、募集要項と入試変更のお知らせも読みます。問題を入手できない場合は、募集要項の科目を基に学部の教科書や演習で準備し、それを実際の過去問と混同しないようにします。

06

過去問の結果を今週の勉強に変える

過去問を解いた後は、点数だけを残さず、止まった理由と次の作業を一組にします。以下は、実際の入試問題を引用したものではなく、復習方法を示す独自の学習例です。

間違い方から復習を決める例(院試クラウド作成)
答案で起きたこと次にすること復習後に確かめること
用語の意味を書けなかった教科書の定義と具体例を読み、資料を閉じて説明を書く。定義に必要な条件を落とさず、例と区別して説明できるか。
公式を覚えていたが、どこで使うか判断できなかった問題の条件と公式の前提を並べ、適用できる理由を一行ずつ書く。数値や条件を変えた類題でも、自分で使う方法を選べるか。
知っている内容を書いたのに、設問への答えにならなかった『比較』『理由』『定義』など、設問が求める作業を確認して答案を組み直す。最初の一文が問いへの答えになり、その後に根拠が続いているか。
時間内に解き終わらなかった大問ごとの所要時間を記録し、途中式や説明を省かずに時間を短くできる箇所を探す。見直し時間も含めて、指定時間内に答案を完成できるか。
07

英語は外部試験と専門分野の読解を分ける

外部試験の成績を提出する入試では、使える試験の種類と受験方式を先に確認します。TOEFL、TOEIC、IELTSのどれでもよいとは限りません。成績が届く日、大学への直送の要否、有効期間も含めて受験日を決めます。

大学独自の英語試験がある場合は、過去問で和訳、要約、内容説明などの形式を確認します。辞書の持込みが認められるかも条件の一つです。専門分野の文章を読み、主張・根拠・限界を日本語で短く説明する練習を、指定された試験形式に合わせて進めましょう。

08

専門科目は基礎の復習と答案作成を往復する

過去問で解けなかった内容を、学部の授業や教科書の章に対応させます。参考書を増やす前に、用語の定義、公式が成り立つ条件、代表的な問題を説明できるか確かめてください。

計算問題では結論だけでなく、仮定、式の導出、単位や条件を答案に残します。論述問題では、設問への答えを先に置き、定義、根拠、具体例を続けます。問いが『比較せよ』なのに、片方の説明だけで終わっていないかも見直しましょう。

1

一つの分野を復習する

過去問の弱点に対応する教科書の章を読み、定義と基本例題を確認します。

2

資料を閉じて答案を書く

途中式や根拠を省かずに書きます。分からなかった箇所は空欄のまま残し、後で復習する場所を明確にします。

3

答案の不足を確かめる

知識の誤り、論理の飛躍、設問の読み違い、時間不足を分けて見直します。公式解答がない場合は、教科書や授業資料に戻って根拠を確認します。

09

研究計画書は問い・先行研究・方法をそろえる

研究計画書では、何を明らかにしたいか、その問いに取り組む理由、調べる方法をつなげて説明します。先行研究とは、同じテーマや近い問題に取り組んだ既存の研究です。何が分かっていて、どこに未解決の点があるかを整理します。

放送大学の『研究計画の作成』は、目的、背景、方法、期待される成果を整理する際の参考になります。ただし、提出する文章の項目・字数・様式は志望先の指定に合わせます。

学習例として『地域の図書館利用を調べたい』という関心を考えます。対象地域と期間を決め、利用実態のどの点を問うのか、統計・資料・調査のどれを使うのか、必要なデータを得られるかを書き出してください。これは問いを絞る練習であり、大学の過去問や合格答案ではありません。

10

面接・口述試験は提出書類から練習する

口述試験は、試験官の質問に口頭で答える試験です。研究計画や卒業研究の説明に加えて、専門知識を問う場合があります。発表資料の要否や持ち時間は募集要項で確認し、指定された形式で練習します。

まず、提出した書類の各段落について『なぜそう考えたか』『何を根拠にしているか』『別の方法ではどうか』と自分に問いかけます。知らない点を見つけたら、調べて修正した内容と、現時点で答えられない範囲を分けましょう。

チェックリスト
  • 研究テーマと志望先の研究分野の関係を説明できる
  • 研究方法を選んだ理由と限界を説明できる
  • 卒業研究で自分が担当した範囲を説明できる
  • 提出書類、発表、質疑応答で数値や主張が一致している
11

受験当日の確認

受験票、集合時刻、会場、持ち物を受験案内と照らし合わせます。筆記用具や辞書、計算機などは、持ち込みが認められている物と条件を確認してください。オンライン受験の場合は、接続方法、必要な機器、接続テストの案内を確認します。

チェックリスト
  • 受験票と本人確認書類など、指定の持ち物をそろえた
  • 試験開始時刻と集合時刻を分けて確認した
  • 会場までの経路、またはオンライン試験の参加手順を確認した
  • 大学からの変更のお知らせと、当日の連絡先を確認した
12

大学・研究科・専攻ごとの対策を読む

科目ごとの勉強法を確認したら、志望先の入試情報に戻りましょう。以下のお茶の水女子大学の5専攻では、2027年度博士前期課程一般入試の日程、選考方法、出願前の準備を専攻別にまとめています。各ページの出典から募集要項の該当箇所も開けます。

13

受験準備で使う用語

大学院入試の基本用語
用語意味
募集要項出願資格、提出書類、日程、選考方法などを大学が定めた資料。対象年度と課程を確認して使います。
先行研究同じテーマや近い問題について、これまでに行われた研究。自分の問いと既存の知見の関係を考えるために読みます。
研究計画書入学後に何を、なぜ、どのような方法で研究するかをまとめる書類。指定項目や分量は志望先によって異なります。
口述試験・口頭試問質問に口頭で答える試験。研究の説明や専門知識の確認など、内容と実施方法は志望先によって異なります。
外部英語試験TOEFL、TOEIC、IELTSなど、大学院の入試とは別に受験する試験。どの試験・方式の成績を使えるかは募集要項で決まります。
14

大学院入試対策で迷いやすいこと

1

独学でも準備できますか

募集要項、過去問、基礎を学ぶ教材をそろえ、答案の根拠を自分で確かめられるかを見ます。研究計画や口述の説明に不安がある場合は、所属大学の教員などに相談し、どこが伝わりにくいかを確認する方法もあります。

2

参考書は何冊必要ですか

冊数を先に決めず、志望先の試験範囲と弱点に対応する教材を選びます。一冊を読んだことよりも、基本問題を自力で解けるか、用語や手順を説明できるかで進み具合を確かめます。

3

他大学・異分野から受験するときは何を追加しますか

出願資格に加え、研究にどのような基礎知識が必要か、希望する教員から自分の研究テーマの指導を受けられるかを確認します。専攻名が似ていても学ぶ内容が一致するとは限らないため、公式シラバスや教員の研究内容を読み、補う科目を決めます。

大学別の具体例

大学別の具体例

大学・専攻ごとの指定書式や試験内容を、公式資料に基づく記事で確認できます。条件は記載年度・確認日時点のもので、現在の募集状況は各大学の最新案内を確認してください。

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REFERENCES

確認した公式・公的情報

記事の構成にあたり、以下の公式ページを2026年9月20日に確認しました。入試条件は年度・研究科・選抜区分で変わるため、出願時は必ず志望先の最新情報を確認してください。

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