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第3章 研究経過報告書・研究計画書・エビデンス資料

京都大学 大学院 教育学研究科 教育学環専攻の院試対策講座から、二つの5ページ書類が何を分担し、口頭試験でどう使われるかを作成要領から読み解きます。

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過去の研究と入学後の研究を、同じ証拠の線上につなぐ

大学指定の構成・分量と、本書が提案する設計手順を分けます。

大学公式の事実

中心書類は各4部と口頭試験用の控え

大学公式の事実です。

所定の願書、写真票・受験票に加え、研究経過報告書と研究計画書を同一内容で各4部提出します。関連成果があれば、エビデンス資料をA4判のファイル1冊にまとめます。卒業証明書、成績証明書、検定料納付証明書、返信用封筒、宛名票、チェックシートなども必要です。募集要項は、提出書類の完全なコピーを第二次の口頭試験へ持参するよう求めています。

大学公式の事実

研究経過報告書は40字×30行、5ページ以内

大学公式の事実です。

研究経過報告書はA4判縦、横書き、1ページ40字×30行の設定で、本文を5ページ以内に収めます。本文後に参考文献リストを別ページで付け、図表も本文と別に加えられます。図表には番号を付け、本文の該当箇所から対応を示します。所定の表紙と本文の推奨書式は研究科Webサイトから入手できます。

本書による説明

経過報告書には現在までの研究を五項目で示す

大学公式資料の事実に、本書による整理・提案を接続した説明です。

大学公式の事実として、経過報告書の本文には、①学術的背景と目的、②研究の計画と方法、③現在までの結果と考察、④入学までに行う内容を含む今後の課題、⑤身につけた外国語能力・専門知識・技能を含めます。ここからは本書の提案です。研究動向の紹介だけでなく、自分が着想へ至った経緯、独自性、対象、方法、結果を結びます。研究途中なら、結果を装わず、現在の到達点と次に必要な検証を区別します。

大学公式の事実

研究計画書は入学後の計画を四項目で示す

大学公式の事実です。

研究計画書はA4判縦、40字×30行、本文5ページ以内です。本文には、①国内外の研究動向と着想を含む学術的背景・目的、②対象と方法を含む学修・研究計画、③予想される結果と意義、④修了後に成果をどう生かすか、を含めます。参考文献リストは本文の分量外で、図表を別に加えられます。

本書による説明

四コースでは英語2,000語以内も選べる

大学公式資料の事実に、本書による整理・提案を接続した説明です。

大学公式の事実として、教育方法学・発達科学、臨床教育学、教育認知心理学、高等教育学の志願者は、研究経過報告書と研究計画書を英語で作成できます。その場合は日本語版の40字×30行・5ページという量ではなく、それぞれ2,000語以内です。この条件を他の四コースへ広げることはできません。募集要項は、英語を選ぶこと自体が有利だとは示していません。ここからは本書の提案です。研究内容を最も正確に表せる言語と、推敲に必要な時間を考えて選びます。

大学公式の事実

エビデンスは成果と本文の対応を示す

大学公式の事実です。

論文、授業レポート、研究会資料、発表スライド、語学検定、資格などは、任意のエビデンス資料として提出できます。各資料に氏名と通し番号を付け、経過報告書・計画書の該当箇所から「資料1参照」のように対応させます。共同研究なら自分の担当を説明し、英語以外の外国語資料には和訳を付けます。本や雑誌に掲載された成果は、表紙、目次、奥付(発行者や発行日などが記されたページ)など出典が分かる部分と自分の成果部分を選びます。原本は返却されないため、証明書や賞状もコピーを入れ、番号順にA4ファイルへとじ、口頭試験用の控えを残します。

本書による説明

経過報告と計画書の役割を重ねすぎない

大学公式資料の事実に、本書による整理・提案を接続した説明です。

大学公式の事実として、作成要領は、経過報告書にこれまでの問い、方法、結果、今後の課題を、研究計画書に入学後の対象・方法、予想される結果と意義を記すよう求めています。ここからは本書の提案です。二つの書類へ同じ背景説明を長く写さず、「過去に分かったこと→まだ分からないこと→京大で確かめること」という接続を作ります。

本書の提案

関心を比較可能な研究質問へ変える

大学の指定や評価基準ではない本書の提案です。

本書は、研究計画の中心を「何を良くしたいか」だけでなく、「誰を対象に、何と何を比べ、どの変化を、どの資料で確かめるか」という質問へ変えることを提案します。これは京都大学指定の見出しではありません。たとえば、問いを次のように絞ります。「初年次授業で、事前動画を使った群と使わない群を比べると、概念理解と学習継続にどの差が出るか。その差は事前学力で説明できるか」。こうすると対象、比較、指標、別解釈を検討できます。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。

  • 大学院入試情報

    京都大学大学院教育学研究科|資料:2026年6月1日更新|確認:2026-09-05|参照箇所:2027年度修士・博士後期課程の募集要項、冊子請求、様式、過去3年分の入試問題と著作権上の注意を確認した。Web掲載PDFには冊子に綴じ込まれた様式が含まれない。修士研究者養成プログラムの全志願者に共通する希望教員への事前相談・連絡・承諾要件も確認対象としたが、掲載ページには記載されていない。

  • 2027年度 修士課程学生募集要項

    京都大学大学院教育学研究科|資料:2026年6月|確認:2026-09-05|参照箇所:PDF全9ページ。研究者養成プログラム、8コース、募集37名、7月31日~8月6日の出願、9月1日の筆答、9月15~17日の口頭試問、書類様式、試験科目を確認した。全志願者に共通する希望教員への事前相談・連絡・承諾、口頭試験の受験者一人当たりの所要時間・質問数・配点も確認対象としたが、記載されていない。

  • 目的とポリシー(教育学研究科)

    京都大学大学院教育学研究科|資料:2026年9月5日確認|確認:2026-09-05|参照箇所:教育学環専攻の教育研究目的、修士・博士後期課程の入学者受入れ、教育課程編成、学位授与の方針を確認した。修士は筆記と研究経過報告書・研究計画書等に基づく口頭試験による2段階選抜で、学生1人に教員2人の指導体制を置く。

  • 高等教育研究法 KULASIS一般公開シラバス

    京都大学|資料:2026年度前期|確認:2026-09-05|参照箇所:田口真奈教授が金曜2限に担当する高等教育研究法の授業概要、到達目標、研究課題の設定、研究デザイン、データ収集・分析、研究倫理、評価方法を確認した。2027年度の担当・曜日・内容は確定していない。