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GRADUATE ADMISSIONS GUIDE

院試とは?試験内容・時期・受験資格・準備手順【2027年度】

院試は、大学院へ進むための入学者選抜です。共通の一試験ではなく、大学・研究科・専攻・課程・入試区分ごとに内容が変わります。文部科学省の2026年5月27日版実施要項を基に、課程の違い、試験時期、受験資格、選抜内容、費用と、募集要項から抜き出す項目を整理しました。

最新実施要項の5原則を見る大学・研究科から探す
30秒でわかる結論

院試とは、大学院の入学者を選ぶ試験・審査のこと

「院試」は「大学院入試」を短くした一般的な呼び方です。大学入試のように共通の一試験があるのではなく、大学・研究科・専攻・課程ごとに選抜方法が決まります。筆記試験だけを指す言葉ではありません。

最初に行うのは、参考書選びではなく、志望先の最新募集要項を開くことです。一方の「院進」は、大学院へ進学するという進路そのものを指します。院試は選抜、院進は進学なので、同じ意味ではありません。

用語の違い

院試・大学院入試・院進は、何を指すのか

検索すると混ざりやすい3語を、試験と進路に分けて整理します。

いんし

院試

大学院入試を短く表した一般的な呼び方です。修士課程・博士前期課程・専門職学位課程など、志望する課程や研究科によって選抜内容は異なります。

だいがくいんにゅうし

大学院入試

大学院が定めるアドミッション・ポリシーと募集要項に基づく入学者選抜です。筆記だけでなく、研究計画書、志望理由書、面接・口述試験、英語スコアなどが組み合わされます。

いんしん

院進

大学院へ進学することを指す略語です。院試という試験そのものではなく、内部進学・外部受験・社会人進学などを含む進路の選択を表します。正式な入試区分名ではありません。

大学院の課程

修士課程と博士前期課程の違いは?5つの課程を比較する

博士前期課程は制度上、修士課程として取り扱われます。ただし、名称だけで学位や修了条件を決めず、志望先の規程で確定します。

修士課程、博士前期・後期課程、一貫制博士課程、専門職学位課程の比較
課程制度上の位置づけ志望先で確認すること
修士課程標準修業年限は原則2年。研究能力または高度な専門職業能力を培い、修士の学位を目指す課程です。修士論文・特定課題、必要単位、標準修業年限、取得できる学位を研究科の規程で確認する。
区分制博士課程の前期(博士前期課程)前期2年・後期3年に分かれる博士課程の前期で、制度上は修士課程として取り扱われます。募集要項上の正式名称、前期修了時の学位・審査、博士後期課程への進学条件を確認する。
区分制博士課程の後期(博士後期課程)区分制博士課程の後期3年で、博士論文の審査等を経て博士の学位を目指します。修士・専門職学位等の入学資格、研究指導体制、博士論文の要件を確認する。
5年一貫制博士課程前期・後期に区分しない博士課程です。区分制の前期と同じ修士課程扱いが自動で適用されるわけではありません。途中段階での学位授与、資格試験、修了要件、退学時の扱いを大学の規程で確認する。
専門職学位課程理論と実務を架橋する高度専門職業人の養成に目的を特化し、専門職学位を目指す課程です。研究指導や論文審査は制度上必須ではありません。授業・実習、修了要件、取得できる専門職学位、資格制度との関係を確認する。

「修士課程だから必ず修士論文」「専門職学位課程なら論文がない」と名称だけで断定はできません。特定課題の研究成果、実習、試験などを含む具体的な修了要件と学位名称は、大学・研究科の学則、研究科規程、募集要項で確認してください。

博士後期課程を受験する方は、課程の違いを確認したうえで、博士後期課程の出願資格・研究実績・選考方法を専用ガイドで整理できます。

文部科学省「大学院設置基準(博士前期課程の取扱い)」 →文部科学省「専門職大学院」 →
2027年度の公式ルール

院試の時期・試験内容は?最新実施要項でわかる5つの原則

制度上の原則と、受験者が志望研究科で確定する事項を分けて読みます。

文部科学省の大学院入学者選抜実施要項と受験者の確認事項
確認事項実施要項の原則受験者が行うこと
試験期日原則として、入学する年度の前年度7月以降、同年度内の期日を各大学院が定めます。秋季入学では、入学年度中に実施する場合があります。入学時期と受験年度を合わせ、志望研究科の最新日程で確定する。
募集要項アドミッション・ポリシー、出願要件、試験方法などを記載した募集要項は、遅くとも試験期日の2か月前までに発表するとされています。前年版だけで判断せず、当年度版の公開ページと更新情報を確認する。
評価方法専門科目等の学力検査、口頭試問、面接、志望理由書、成績証明書などで、多面的・総合的に評価する方法が望ましいとされています。筆記だけでなく、提出書類と口頭説明も同時に準備する。
過去問・解答試験問題、解答または解答例等、少なくとも学力検査の科目ごとの出題意図は、原則として公表するとされています。問題PDFだけでなく、解答・出題意図・訂正情報も公式サイトで探す。
事前相談研究指導を希望する教員等との事前相談を設ける場合は、公平性・公正性のため、相談範囲などのルールを明確にするとされています。教員へ連絡する前に、研究科が定める要否・方法・期限を確認する。

「原則公表」は「すべての大学院が、すべての年度の解答をすでにWeb公開している」という意味ではありません。公開範囲や閲覧方法は大学院ごとに異なるため、問題、解答・解答例、出題意図、訂正情報を分けて確認してください。

文部科学省「大学院入学者選抜実施要項」本文を見る →文部科学省の掲載ページで最新版を確認する →過去問・解答・出題意図の探し方 →研究室訪問・事前相談の確認手順 →
修士・博士前期課程

大学院の受験資格を5分で確認する|個別資格審査までの判断フロー

代表的な資格区分と、志望先で行う確認を分けます。博士後期課程を受験する方は、博士後期課程の出願資格と個別入学資格審査を確認してください。

  1. 01

    大学を卒業した人

    大学卒業者には入学資格があります。実施要項では、入学前までに資格を得る見込みの人も対象です。出願時に必要な証明書と手続期限は、志望研究科の募集要項で確認します。

  2. 02

    学士を授与された人

    大学改革支援・学位授与機構から学士の学位を授与された人も、修士課程・博士前期課程の入学資格に含まれます。

  3. 03

    指定課程を修了した人

    文部科学大臣が指定した専修学校専門課程や、指定された専門課程適格専攻科の修了者が該当します。

  4. 04

    外国の大学等を修了した人

    外国で所定の教育課程を修了した人や、外国大学等で学士相当の学位を授与された人など、複数の資格区分があります。

  5. 05

    個別資格審査で認められた22歳以上の人

    大学卒業と同等以上の学力があると大学院が個別に認める区分です。認定は大学院ごとの手続であり、出願前に審査対象・必要書類・申請期限を確認します。

判断手順

受験資格を確認する4段階

  1. 01

    文部科学省の資格区分と照合する

    大学卒業、学士授与、指定課程修了、外国の大学等の修了など、自分が該当し得る区分を確認します。博士後期課程・専門職学位課程は対象となる資格ページを別に確認します。

  2. 02

    志望先・課程・選抜区分の募集要項を確認する

    制度上の資格区分に該当しても、証明書、見込資格、事前審査、選抜区分固有の条件は大学院が定めます。前年版ではなく、出願する入学年度の募集要項を使います。

  3. 03

    該当区分が不明なら個別資格審査の対象を確認する

    年齢だけで申請できるとは限りません。対象者、学歴・研究歴・職歴等の必要書類、申請方法、結果通知日を志望大学院の公式案内で確認します。

  4. 04

    資格審査と本出願の二つの締切を記録する

    個別資格審査の申請期限、結果通知、本出願のWeb登録・書類提出を別々に記録し、資格審査後に必要な本出願手続も残します。

個別の入学資格審査は、入試の合否判定とは別

個別資格審査は、その大学院への出願資格を個別に確認する手続です。筑波大学は、該当者が出願前に個別の入学資格審査を受ける案内を公開しています。大正大学も、対象者、申請書類、期限を入試の出願案内とは別に示しています。いずれも大学固有の手続で、他大学へ同じ対象・書類・日程を当てはめることはできません。

資格審査と本出願には二つの締切がある

資格審査の申請期限は本出願より前に設定される場合があります。審査の申請、結果通知、本出願のWeb登録、検定料、書類提出を一つの締切として扱わないでください。資格審査で出願資格を認められても、入学者選抜の合格や入学は保証されません。

筑波大学「大学院入学資格審査」 →大正大学「個別入学資格審査」 →出願書類と二重締切の管理方法 →

出典:文部科学省「修士課程・博士課程(前期)の入学資格について」。最終的な該当可否と個別資格審査は、志望大学院へ確認してください。

仕組みを知ったら

大学院入試の勉強と出願準備を始める

準備の順番、学習スケジュール、科目ごとの勉強法は、大学院入試対策のガイドで確認できます。

大学院入試対策の進め方 →準備状況と締切をチェックする →
入試区分と受験者の状況

院試の種類|一般・推薦・社会人選抜と、内部・外部の違い

「内部生だから推薦」「社会人だから社会人選抜」とは限りません。利用できる正式な入試区分を募集要項で確認します。

受験者の状況と利用できる入試区分の例
受験者の状況利用し得る区分例必ず確認する条件
内部進学一般、学内推薦、特別選考など成績・推薦条件、免除科目、希望研究室の受入状況
外部受験一般、推薦、特別選考など出願資格、専門科目の範囲、英語、事前相談のルール
社会人一般、社会人特別選抜など実務経験年数、勤務証明、授業時間、長期履修制度
外国大学出身・留学生一般、外国人留学生選抜など学位・教育年数、語学要件、個別資格審査

博士後期・推薦・併願・二次募集は専用ガイドで確認する

このページでは課程と選抜区分の概要にとどめます。博士後期課程の入試、学内推薦・公募制推薦・自己推薦の対象者と選考、GPA・成績条件、併願・専願、入学手続・辞退、二次募集・冬入試の再出願は、各専用ガイドで確認してください。

博士後期課程の出願資格・研究計画・選考を確認する →大学院の推薦入試の対象者・選考方法を確認する →院試のGPA・成績基準を確認する →大学院入試の併願・専願・入学手続を確認する →院試の二次募集・冬入試を確認する →外部院試・他大学受験の確認手順 →社会人入試の出願資格・選抜方法を確認する →公式入試結果・倍率・成績開示の読み方を確認する →
進学費用の確認

学費・受験費用は納付時期と支援制度まで確認する

金額は大学院・課程・年度で異なります。入学検定料、入学料、授業料、研究・生活にかかる費用を分け、奨学金・免除・後払いの申込時期と返還条件も確認してください。

大学院の学費・奨学金ガイドを見る →
募集要項を読む成果物

今日作る「募集要項1枚シート」|確認する13項目

志望先ごとに1枚作り、前年版と当年度版を混ぜず、確認したURLと日付も一緒に残します。

  1. 01

    志望課程

    大学・研究科・専攻・課程名を、募集要項の表記どおりに記録する。

  2. 02

    入試区分

    一般、推薦、社会人、外国人留学生など、利用する正式な区分名を記録する。

  3. 03

    出願資格

    学位、実務経験、個別資格審査の要否と、その申請期限を確認する。

  4. 04

    指導希望教員

    受入れ可否と、事前相談の要否・連絡方法・期限を確認する。

  5. 05

    合理的配慮

    出願前の相談・申請期限、所定様式・根拠書類、受験時と入学後の配慮を分けて確認する。

  6. 06

    Web登録

    登録開始・締切時刻、写真や決済など登録時に必要なものを確認する。

  7. 07

    書類提出

    提出期限が必着か消印有効か、郵送先と窓口受付時間を確認する。

  8. 08

    試験日・会場

    筆記、面接、オンライン試験の日時・場所・接続条件を分けて記録する。

  9. 09

    科目・配点

    専門科目の選択範囲、試験時間、配点、持込可否を記録する。

  10. 10

    英語

    利用できる試験、最低点、スコアの有効期限、大学への送付方法を確認する。

  11. 11

    提出書類

    研究計画書・志望理由書の様式、文字数、ファイル形式、署名の要否を確認する。

  12. 12

    過去問等

    問題、解答・解答例、出題意図、正誤表の公式URLと確認日を記録する。

  13. 13

    試験後

    合格発表、入学手続、納付期限を確認する。

準備の全体像

院試対策は、6段階で組み立てる

志望先が未定なら1から、決まっているなら3の募集要項確認から始めます。

  1. 01

    研究テーマと課程を決める

    修士、博士前期、専門職学位などの違いを確認し、卒業研究・実務経験・今後扱いたい問いを一文で説明できる状態にします。

  2. 02

    大学・研究科・指導候補を調べる

    大学名だけで決めず、研究科、専攻、研究室、教員の研究分野、修了要件を比較します。募集年度に指導可能かも大学公式ページで確認します。

  3. 03

    募集要項で受験条件を確定する

    出願資格、入試区分、試験科目、英語スコア、提出書類、事前連絡、出願期間、試験日を一覧にします。前年情報だけで判断しません。

  4. 04

    過去問から必要な勉強を逆算する

    公式過去問を年度・分野・問題形式に分け、頻出論点、選択範囲、時間配分、必要な基礎科目を特定します。公開されていない問題を創作して過去問とは呼びません。

  5. 05

    研究計画書と筆記対策を並行する

    研究背景、先行研究、問い、方法、意義をつなぎながら、専門科目・英語・論述の答案を時間内に完成させる練習を進めます。

  6. 06

    面接・口述試験で整合性を確認する

    志望理由、研究計画、これまでの学習・研究・実務経験、修了後の計画を同じ言葉で説明できるようにします。提出書類との矛盾をなくします。

合理的配慮は試験後ではなく、出願前の期限から確認する

受験上の合理的配慮には、出願前の相談・申請期限や所定書類が設けられる場合があります。入学後の修学上の配慮とは手続が別になることもあるため、受験時と入学後を分けて大学公式案内へ確認してください。

国際基督教大学「受験時の合理的配慮」 →愛知県立大学「大学院入試・受験上の配慮申請」 →

勉強開始時期と締切の逆算 → 英語試験の確認手順 → 研究室訪問・事前相談の確認手順 → 公式入試結果・倍率・成績開示の読み方 →

志望先がまだ決まっていない

候補を比較して志望先を絞る

研究テーマ、研究科、課程、指導環境、入試条件を比べた後、掲載講座を大学別に確認できます。

出願書類を組み立てたい

必要書類と研究計画書を分けて確認する

証明書・推薦書・Web提出の管理と、研究計画書の構成をそれぞれ確認します。

専門科目・過去問・面接を準備したい

筆記試験、公式過去問、口述試験を分けて対策する

科目範囲と答案練習、公式過去問・解答の入手方法、研究計画から想定質問を作る手順をそれぞれ確認できます。

よくある質問

院試・院進について先に確認したいこと

院試と大学院入試は違いますか?

通常は同じ試験を指します。院試は大学院入試を短くした一般的な呼び方で、正式な制度名や選抜内容は各大学院の募集要項で確認します。

院進と院試は同じ意味ですか?

同じではありません。院進は大学院へ進学するという進路を、院試はそのために受ける大学院入試を表します。内部進学でも選考があるため、必ず所属大学の案内を確認します。

大学院入試の勉強はいつから始めますか?

全国共通の開始月はありません。募集要項を確認し、資格審査、英語スコア、事前相談、提出書類、試験日のうち最も早い期限から逆算します。

準備期間別の学習計画を確認する →

院試では何が出ますか?

専門科目、外国語、論述、研究計画書、面接・口述試験などが代表例ですが、組み合わせは研究科・専攻・入試区分ごとに異なります。出願年度の募集要項を基準にしてください。

専門科目・筆記・小論文の確認手順を見る →

院試はいつ実施されますか?

文部科学省の大学院入学者選抜実施要項では、原則として入学年度の前年度7月以降、同年度内の期日を各大学院が定めるとされています。秋季入学などの例外もあるため、実際の日程は志望研究科の最新募集要項で確認してください。

試験月・入学月から準備開始日を確認する →

大学を卒業していなくても院試を受けられますか?

学士の学位を授与された人、指定された専修学校専門課程の修了者、外国大学等の課程修了者、個別資格審査で認められた22歳以上の人などにも入学資格があります。該当区分と個別資格審査の期限は大学院ごとに確認します。

講座検索

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