第3章 入学後の学び―修了要件・授業・研究指導
東京大学 大学院教育学研究科 総合教育科学専攻 教育社会科学専修 比較教育社会学コースの院試対策講座から、最新の2026年度便覧を使い、2027年度未公表資料とは年月を分けて説明します。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月26日
- 公開本文
- 2,064字
- 参照資料
- 10件
20単位をどう積み上げるか
学位、修了単位、論文指導、最新の授業、長期履修を具体的に読みます。
大学が公表していない情報|2027年度便覧とシラバス
大学が公表していない情報です。閲覧した一次資料からは確定できません。
2026年8月26日時点で、2027年4月から始まる授業の便覧とシラバスは公表されていません。現在読める最新資料は、2026年4月から2027年3月までの2026年度便覧と2026年度授業カタログです。以下の科目名と担当教員は2026年度の事実であり、2027年度も同じだとは断定しません。
大学公式の事実|修士課程の修了要件と学位
大学公式の事実です。出典の年度と掲載箇所を本文末の資料一覧で示しています。
2026年度便覧の「2026年4月1日以後入学者」用の表では、比較教育社会学基本研究と比較教育社会学特殊研究の科目群から計6単位、比較教育社会学論文指導4単位を必修として修得し、さらに選択科目10単位を修得するため、合計は20単位です。選択10単位には、本コースの別科目、他専攻、他研究科、教育部、医学部医学科の科目を研究科規則の条件に従って含められます。古い履修案内や2026年3月31日以前入学者用の表にある30単位を、2027年度入学者の要件として使ってはいけません。標準修業年限は2年で、所定の単位だけでなく、指導教員による研究指導、修士論文の審査、最終試験への合格が必要です。 修了者に授与される学位は修士(教育学)です。教育学研究科は1年を4学期に分けています。学部科目やグローバル教育センターの科目を修了単位へ入れられる上限は合計6単位です。
本書による説明|2026年度の科目から見える学び
本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。
2026年度便覧と授業カタログには、「市民社会・国家・教育」(仁平典宏)、「現代日本社会における教育・仕事・家族」(本田由紀)、「比較教育学の理論と方法」(荻巣崇世)、「教育と不平等の社会学Ⅰ」(多喜弘文)、「教育社会学の古典を読む」(中村高康)、「教育研究における量的調査設計」、「質的方法論研究」、「グローバリゼーションと教育」(額賀美紗子)などが掲載されています。本田教授の授業は、教育拡大と格差、学歴過剰、塾、いじめ、ジェンダー、地域移動、労働市場、結婚、移民、健康格差を扱い、文献とデータを読み、期末に小規模な研究をまとめます。この一覧から分かるのは、テーマの広さだけではありません。古典と理論、量的調査、質的調査、国際比較を組み合わせ、個別の教育問題を検証可能な研究へ変える構成です。2027年度の科目名と担当はまだ確定していないため、研究計画書では2026年度科目を受講できると断定せず、自分に必要な理論と方法を説明する材料として使います。
本書による説明|研究指導の仕組み
本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。
研究科規則では、学生は指導教員を定め、その指導の下で授業科目を履修し、研究を進めます。指導教員の承認があれば、他コース、他専攻、他研究科、教育部、学部、グローバル教育センターの授業も履修できます。ただし、学部科目とグローバル教育センター科目を修了単位へ算入できるのは合わせて6単位までです。教育社会科学専修では、基本研究・特殊研究で理論と方法を学び、論文指導で研究課題、先行研究、調査設計、分析、執筆を継続的に検討する形になります。研究科規則には、教育上有益と認められ研究科教育会議が承認した場合、他大学院や研究所などで必要な研究指導を受けられる仕組みもあります。これは希望すれば自動的に使える制度ではなく、研究上の必要性と承認が前提です。
本書による説明|実際の研究テーマと学びの到達点
本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。
このコースで目指す到達点は、教育問題について賛成・反対を述べることではなく、概念、資料、方法を明示し、他の説明可能性も検討した上で結論を示すことです。量的研究なら母集団、標本、変数、欠測、相関と因果の違いを説明します。聞き取りや参与観察なら、対象者の選び方、場への入り方、記録と解釈、匿名化、調査者の立場を説明します。国際比較なら、国名を並べるだけでなく、比較する制度、時期、集団、統計定義をそろえます。修士論文は、自分の問題意識を社会科学の問いへ変え、先行研究に対して何を追加したかを示す成果物です。
公式の修士論文題目には、2025年度だけでも、大都市高校生の地域志向と学校内の選抜、農業と福祉を組み合わせた就労支援における包摂、中学校での選抜・配分、無料歌声合成ソフトをめぐる創作文化、保護者と子の進学先選択、障害のある若者の進路選択、大学教育の職業的意義、探究学習をめぐる教員文化、タイの無国籍生徒の市民権と進路、移民家庭の言語戦略などがあります。題目から、学校だけでなく、家庭、地域、就労支援、デジタル文化、国際移動を研究対象にできることが分かります。同時に、計量分析、ヴィネット調査、インタビュー、エスノグラフィーなど、問いに合う方法を選んでいる点が重要です。
本書による説明|共通して利用できる研究環境
本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。
教育学研究科・教育学部図書室では、教育学関係の図書・雑誌、統計、学位論文などを利用できます。比較教育社会学の研究では、国勢調査や学校基本調査のような公開統計、質問紙調査、聞き取り記録、政策文書、学校史、新聞、国際機関資料など、問いに応じて資料が変わります。図書室の学位論文には利用条件があり、コースや教員が保有する調査データもすべての学生へ自動的に提供されるわけではありません。研究計画書では「東大ならデータがあるはず」と書くのではなく、公開資料で実施できる最小の計画と、入学後に許可を得られた場合の発展計画を分けます。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 東京大学大学院教育学研究科規則
東京大学|資料:現行規則(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:第1条の2、第2条、第2条の2、第3条~第8条、第11条~第14条、別表
- 東京大学学位規則
東京大学|資料:現行規則(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:第2条、第3条第1項第2号(教育学研究科の修士学位)
- 2026年度 東京大学大学院教育学研究科便覧
東京大学大学院教育学研究科|資料:2026年4月(2026年4月~2027年3月の授業科目表)|確認:2026-08-26|参照箇所:教育-10~11頁の2026年4月1日以後入学者用修了要件表、教育-33~44頁の授業科目表、教育-45~46頁の教員氏名
- 関連施設
東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:現行ページ(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:教育学部図書室、学校教育高度化・効果検証センター等の施設紹介
- 東京大学大学院教育学研究科・教育学部図書室 利用案内
東京大学大学院教育学研究科・教育学部図書室|資料:現行ページ(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:教育学研究科・教育学部所属者の利用区分、館内設備、学位論文利用
- 比較教育社会学コース
東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:現行コース紹介(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:コースの特色・内容、教育社会学・比較教育学・高等教育研究、教育研究の方法
- 比較教育社会学コース 修士論文のテーマ
東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:2025年度題目を含む現行ページ(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:2025年度以降の修士論文題目一覧
- 2026年度 現代日本社会における教育・仕事・家族
東京大学授業カタログ|資料:2026年度版・2026年4月20日更新|確認:2026-08-26|参照箇所:科目番号23-212-02、担当教員、授業目標、授業計画、方法、評価
- 2026年度 市民社会・国家・教育
東京大学授業カタログ|資料:2026年度版(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:科目番号23-212-01、担当教員、授業目標、授業計画
- 2026年 東京大学大学院教育学研究科案内
東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:2026年4月|確認:2026-08-26|参照箇所:比較教育社会学コースの説明、講義題目、学修環境