院院試クラウド
出典付き・公開プレビュー

第3章 二コースと研究分野を理解する

九州大学 大学院工学府 応用化学専攻の院試対策講座から、機能材料から生命・医療材料まで、研究室を問いと方法で比べます。

01

第3章 二コースと研究分野を理解する

専攻全体の幅、研究室の境界、出願前相談の意味を具体化します。

大学公式の事実

大学公式の事実:応用化学専攻には二つの教育・研究コースがある

専攻概要の二コースと分野を、修士課程の修業年限と混同しない形で示しました。

応用化学専攻には機能物質化学コースと分子生命工学コースがあります。専攻公式ページは、有機化学、無機化学、高分子化学、触媒化学、物理化学、分析化学、生物化学、細胞工学、生化学などを教育研究分野として挙げています。学部から修士までを見通した教育を説明していますが、修士課程そのものの標準修業年限が6年という意味ではありません。修士課程の標準は別に2年です。

本書による説明

本書による説明:機能物質化学は材料をつくり、測り、働かせる研究を横断する

複数の研究室説明を高校卒業直後にも読める言葉へ整理しました。

機能物質化学側では、セラミックス、有機分子、高分子、電池・燃料電池、レーザー分析、有機EL、光触媒などを扱います。18歳向けにまとめると、原子や分子をどう並べれば望む光・電気・触媒・界面の働きが出るかを考え、合成し、測定し、材料として使える形へ近づける研究群です。公式研究室紹介には、環境・エネルギー、エレクトロニクス、医療診断へつながるテーマが並びます。

本書による説明

本書による説明:分子生命工学は分子設計と生体機能を往復する

公式研究室一覧の研究概要を、対象・方法・用途の三点で整理しました。

分子生命工学側では、人工抗体、超分子ソフトマテリアル、ナノカーボン、経皮送達、ワクチン、生体材料、一細胞診断、マテリアルズ・インフォマティクス、メカノバイオロジー、二酸化炭素利用などを扱います。化学だけ、生物だけと区切るのではなく、分子の構造や集合を設計し、細胞・医療・環境でどんな働きが出るかを実験や解析で確かめる研究群と捉えると全体像が見えます。

本書による説明

本書による説明:機能側にも生命・医療、分子側にもエネルギー研究がある

両コースの現行研究室紹介を本書が横断比較した説明です。

公式研究室紹介を横断すると、機能物質化学側にはバイオ分析や医療診断、光機能ソフトマテリアルがあり、分子生命工学側には燃料電池用ナノカーボン、二酸化炭素と太陽光を使うカーボンニュートラル研究があります。本書はこの配置から、コース名だけでは研究対象を完全に二分できず、各研究室が何を作り、何を測るかまで比べる必要があると説明します。

本書の提案

本書の提案:希望教員との相談前に三点を言葉にする

大学の事前相談案内を基に本書が作成した準備方法で、大学指定書式ではありません。

大学は出願前に希望する研究内容を相談するよう案内しています。本書はその準備として、①自分が解きたい問題、②使ってみたい方法、③学部で学んだ関連科目を短く言葉にすることを提案します。同じ「高分子」でも、発光材料、界面物性、人工抗体、生体適合性、薬物送達では、扱う現象も実験方法も異なるためです。この三点は大学が指定した提出様式ではなく、本書独自の相談準備です。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:教員別の2027年度受入れ可否と人数は示されていない

現行掲載と入学年度ごとの受入れを別の情報として扱っています。

教員・研究室が公式ページへ掲載されていることは、2027年度にその教員が新規修士学生を受け入れる保証ではありません。教員ごとの受入人数、募集停止の有無、研究室内の競争率、受験者が使える設備の確約、希望者全員が主指導を受けられるかは公開資料にありません。受入れの確認は、出願前相談の中で大学側と行う必要があります。

本書の提案

本書の提案:研究室を問い、方法、測定対象、社会との接点で比較する

公式研究室情報を志望理由へ結びつけるための比較方法です。

候補研究室ごとに、①何を解決したいか、②分子合成・材料作製・分光・顕微鏡・細胞実験・計算のどれを主に使うか、③何を数値として測るか、④成果が材料・医療・環境のどこへつながるか、の四列を作ります。教員名の知名度や研究室名だけで選ぶより、自分の学部経験と修士で伸ばしたい方法の接点を説明しやすくなります。これは比較方法の提案で、受入れの推定ではありません。

本書の提案

本書の提案:試験系統は希望研究室との整合から決める

公式の組織・入試情報を基に本書が組み立てた意思決定手順です。

試験系統を決める順序は、まず希望する研究テーマと教員を絞り、次にその研究室がどちらの教育・研究コースに属するかを公式ページで確認し、最後に募集要項の選択科目届へ落とし込む、という流れが安全です。過去問を先に見て解きやすそうな系統を選ぶだけでは、入学後に取り組みたい研究との接続を説明しにくくなります。試験系統と研究室の対応は出願前相談でも確認します。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。

  • 令和9(2027)年度 九州大学大学院工学府修士課程 学生募集要項

    九州大学大学院工学府|資料:2026年5月|確認:2026-09-02|参照箇所:表紙、4~13頁、24頁、30頁。日程、募集人員、出願書類、英語、応用化学専攻の試験科目、発表、過去3年の実施状況。

  • 入試情報・工学府指導教員連絡方法

    九州大学工学部・大学院工学府|資料:2026年度掲載|確認:2026-09-02|参照箇所:正規生・研究生の志願者が出願前に希望指導教員へ連絡し、研究内容を相談する案内。

  • 工学府 応用化学専攻

    九州大学工学部・大学院工学府|資料:2026年確認|確認:2026-09-02|参照箇所:専攻概要、教育目標、アドミッション・ポリシー、二コースと教育研究分野。

  • 九州大学大学院工学府規則

    九州大学|資料:最終改正2024年3月29日|確認:2026-09-02|参照箇所:修士課程修了要件、別表の応用化学専攻区分別単位要件、授業科目表。

  • 応用化学部門(機能) 教授一覧・研究室紹介

    九州大学大学院工学研究院応用化学部門(機能)|資料:2026年確認|確認:2026-09-02|参照箇所:機能物質化学コース側の現行教授・研究室。

  • 分子生命工学コース スタッフ・研究室一覧

    九州大学大学院工学研究院応用化学部門 分子生命工学コース|資料:2026年確認|確認:2026-09-02|参照箇所:現行研究室、教員、各研究室紹介への公式導線。

  • 九州大学研究者情報 安達千波矢

    九州大学|資料:2026年確認|確認:2026-09-02|参照箇所:所属、工学府応用化学専攻の併任、プロフィール、研究テーマ、論文。

  • 九州大学研究者情報 星野友

    九州大学|資料:2026年確認|確認:2026-09-02|参照箇所:所属、プロフィール、研究テーマ、合成高分子ナノ粒子による分子認識。

  • 九州大学研究者情報 藤ヶ谷剛彦

    九州大学|資料:表示更新2026年6月17日|確認:2026-09-02|参照箇所:所属、プロフィール、ナノカーボン、燃料電池、機能性高分子の研究テーマ。