第3章 船舶海洋工学コースの筆記・研究・科目
大阪大学 大学院 工学研究科 地球総合工学専攻の院試対策講座から、数学・力学、材料力学、流体力学の公式範囲と研究・教育のつながりを読みます。
- 執筆・編集
- 院試クラウド編集部
- 公開日
- 最終更新
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 公開本文
- 1,759字
- 参照資料
- 8件
第3章 船舶海洋工学コースの筆記・研究・科目
午前と午後の筆記を分け、広い基礎範囲を研究領域へ結び付けます。
船舶海洋は8月18日に二つの筆記、19日に口頭試問
募集要項P17の船舶海洋工学コース時間割です。
船舶海洋工学コースの筆記は2026年8月18日です。9時30分から12時に数学・力学、13時から15時30分に材料力学・流体力学が置かれています。口頭試問は8月19日10時からです。午前の二分野、午後の二分野はそれぞれ一つの試験枠にまとめて記載されていますが、募集要項は各分野の出題範囲を個別に列挙しています。開始時刻は一人当たりの口頭試問時間ではありません。試験場等を含む具体的な時間割は8月5日に発表される日程でした。
数学と力学は船体運動・解析の共通言語
募集要項の公式範囲を保ち、各数学分野の役割を本書が平易に整理しました。
数学の公式範囲は、線形代数、微分・積分、ベクトル解析、フーリエ解析、ラプラス変換、複素関数、確率・統計です。力学は、質点、質点系、剛体、多自由度系の力学を含みます。線形代数は複数の変位や力をまとめる表現、微分方程式やラプラス変換は時間変化を扱う道具、フーリエ解析は波や周期成分を分けて見る道具として使われます。後半は公式範囲の専門語を高校卒業段階でも読めるように本書が整理した説明であり、大学が出題比率を示したものではありません。
材料力学は応力・変形から座屈までを扱う
公式出題範囲と本書による初学者向け用語説明を区別しました。
材料力学の公式範囲は、応力とひずみ、棒の引張・圧縮、軸のねじり、はりの曲げ、長柱の座屈、二次元応力、ひずみエネルギーです。応力は材料内部に生じる力を面積で割った量、ひずみは変形の割合です。はりの曲げでは荷重、せん断力、曲げモーメント、たわみの関係を追い、座屈では圧縮された細長い部材が横へ大きく変形し始める条件を考えます。用語説明は本書の整理ですが、範囲の列挙は募集要項P27に基づきます。
流体力学は保存則から翼理論まで広い
募集要項P27の列挙と、本書による保存則・境界層の導入説明です。
流体力学の公式範囲は、非圧縮性流体の質量保存則・運動量保存則、粘性流体、管内流、境界層、渦、ポテンシャル流、等角写像、二次元翼理論です。質量保存は流れ込む量と流れ出す量の関係、運動量保存は力と流れの変化の関係を表します。粘性は流体内部の摩擦に相当し、境界層は物体表面近くで粘性の影響が強く現れる薄い領域です。等角写像や翼理論まで明記されているため、ベルヌーイの式だけを流体分野の全範囲とは扱いません。
公式研究紹介に見る船舶海洋の現在の領域
船舶海洋工学コースの研究室・教員紹介ページに掲載された領域と教員です。
船舶海洋工学コースの公式研究紹介は、船の知能化、船舶・海洋構造物の応答や座屈・信頼性、数値流体力学と流れの可視化、海洋材料生産、海洋空間開発などを掲載しています。例えば、牧敦生教授・酒井史彦准教授の領域では自動運航、離着桟、船の安定性等、飯島一博教授・辰巳晃准教授の領域では構造応答・座屈・信頼性等、鈴木博善教授らの領域では数値流体力学・流れの可視化・推進等が挙げられています。これは掲載研究テーマの紹介で、入試問題の出題予告や志願者の配属保証ではありません。
2026年度科目は構造・流体・海洋システムへ展開する
2026年度履修案内冊子72~73ページの科目・非開講表示と、募集要項の範囲を本書が対照しました。
2026年度履修案内の冊子72~73ページには、弾塑性学、数値構造解析学、船舶海洋構造工学、推進エネルギー論、船舶流体力学、耐航性、海洋プラットフォーム工学、安全性評価、制御工学などが並びます。科目表では「造波理論」に2026年度開講しない旨の表示があります。入試の材料力学・流体力学は基礎範囲、大学院科目はその基礎を船舶・海洋システムへ展開する内容として位置付けられます。ただし、後半の位置付けは科目名と入試範囲を本書が対照した説明で、科目間の公式な履修順序ではありません。
本書の提案:四つの保存・変形モデルから復習する
募集要項、履修案内、研究紹介を読み合わせるために本書が提案します。
船舶海洋工学の準備では、最初に「質量保存」「運動量保存」「力と変形」「運動方程式」の四つを復習単位にします。各単位について、式を暗記する前に、対象、仮定、入力、求める量、単位を書きます。次に、募集要項に出てくる各用語を四つの枠へ振り分け、最後に教育課程表の科目名や研究紹介のテーマへ結び付けます。例えば境界層なら、対象は物体表面近くの流れ、仮定は問題ごとに異なる条件、求める量は速度分布や抵抗です。これは広い出題範囲を整理する本書独自の方法で、大学公式の学習順ではありません。
確認した船舶海洋の公式ページでは過去問手順を見つけられない
確認した公開公式ページの範囲と、そこでは見つけられなかった過去問情報を限定して示しました。
本書が確認した大阪大学公開の公式資料である研究科募集要項、地球総合工学専攻の入試・研究室ページ、船舶海洋工学コースの入試情報ページでは、船舶海洋工学コースの年度別過去問本文や問題アーカイブの公開・請求手順を見つけられませんでした。これは2026年9月4日に確認した公開公式ページの範囲での結果です。大学が過去問を提供していない、別の公式資料や窓口回答にも存在しないという意味ではありません。問題本文、対象年度、閲覧・複写方法はコース窓口への質問事項として残ります。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2027年度 大阪大学大学院工学研究科 博士前期課程 一般選抜 学生募集要項 <2027年4月入学>
大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年3月|確認:2026-09-04|参照箇所:PDF viewer P0表紙、P2アドミッション・ポリシー、P3日程、P4募集人員、P5~P7コース・志望順位、P10~P14検定料・出願書類、P15~P16英語能力証明、P17~P18試験日程、P21問い合わせ先、P27筆記試験範囲。
- 大学院入試情報 - 入試情報 - 大阪大学工学部/大学院工学研究科
大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年3月掲載(2026年9月4日確認)|確認:2026-09-04|参照箇所:「出願手続」→「博士前期課程」→「2027年4月入学博士前期課程(一般選抜)」。募集期間終了表示、募集要項・出願様式・変更情報の公式入口。
- 入試・進路情報|大阪大学 工学部 地球総合工学科/大学院工学研究科 地球総合工学専攻
大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻|資料:掲載日表示なし(2026年9月4日確認)|確認:2026-09-04|参照箇所:「大学院 入学試験」「専攻アドミッションポリシー」。研究科入試ページへの案内、研究室訪問・研究内容の問い合わせ先、専攻が求める基礎力等を確認。
- 研究室|大阪大学 工学部 地球総合工学科/大学院工学研究科 地球総合工学専攻
大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻|資料:掲載日表示なし(2026年9月4日確認)|確認:2026-09-04|参照箇所:船舶海洋工学、社会基盤工学、建築工学の研究領域一覧。個別リンクの一部に under construction 表示があり、研究室別の2027年度受入可否や設備利用条件は一覧から確定できない。
- 令和8年度(2026年度)工学研究科履修案内(令和8年度入学者用)
大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年度入学者用|確認:2026-09-04|参照箇所:PDFの61~65ページ(冊子72~76ページ)。船舶海洋工学・社会基盤工学は冊子72~73ページ、建築工学は冊子73~75ページ、履修方法は冊子75ページ、研究指導は冊子76ページ。
- 大学院 履修案内・講義時間割
大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:「大学院 講義時間割」「各専攻の教育課程表」「授業概要(シラバス)」。2026年度資料、KOAN、担当教員・教室変更とシラバス特記事項の扱いを確認。
- 研究室・教員の紹介 | 研究紹介 | 船舶海洋工学コース
大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻船舶海洋工学コース|資料:掲載日表示なし(2026年9月4日確認)|確認:2026-09-04|参照箇所:船舶知能化、船舶海洋構造、船舶海洋流体、海洋材料生産等の研究テーマと掲載教員。最近の査読論文一覧、志願者個人の設備利用条件、2027年度の指導・受入可否は未確認。
- 入試情報 | 船舶海洋工学コース
大阪大学大学院工学研究科地球総合工学専攻船舶海洋工学コース|資料:掲載日表示なし(2026年9月4日確認)|確認:2026-09-04|参照箇所:入試情報ページと研究科入試情報への導線。確認した公開公式ページでは年度別過去問本文・問題アーカイブの提供手順を見つけられなかった。