院院試クラウド
出典付き・公開プレビュー

第6章 本書独自の振動・線形代数演習

大阪大学 大学院 工学研究科 物理学系専攻の院試対策講座から、精密工学向けの1自由度振動と、応用物理学向けの固有値問題を独立に検算します。

01

第6章 本書独自の振動・線形代数演習

未取得の公式過去問や例題を再現せず、基礎だけを別条件で練習します。

本書の提案

本書の提案:1自由度振動の独自問題

公式の数学・物理学範囲を背景に本書が条件を新規作成しました。

次の問題は大阪大学が公表した過去問ではありません。本書が精密工学の基礎確認用に作成した独自問題です。一方向の変位だけで動きを表す「1自由度」のばね質量系を考え、質量をm = 0.20 kg、ばね定数をk = 80 N/mとします。減衰はなく、ばねは線形、質量は一点に集中し、支持部は理想的とします。固有角振動数ωnと固有振動数fnを求め、単位も示してください。

本書の提案

本書の提案:運動方程式から単位までつなぐ

本書独自問題の立式、導出、単位を説明しました。

この問題は大阪大学が公表した入試問題ではありません。質量の変位をx、時間による2階微分(加速度)をx''とすると、自由振動の運動方程式はm x'' + kx = 0です。解をx = A cos(ωt + φ)と置きます。ここでAは振幅、ωは角振動数、φは初期位相です。代入するとk - mω² = 0となり、ωn = √(k/m)を得ます。kの単位N/mはkg/s²なので、k/mの単位は1/s²、その平方根はrad/sに対応します。最後にfn = ωn/(2π)でHzへ変換します。

本書の提案

本書の提案:20 rad/s、約3.18 Hz

本書側で式、数値、単位を独立に再計算しました。

この問題は大阪大学の過去問ではなく、解答も本書独自です。ωn = √(80/0.20) = √400 = 20 rad/sです。fn = 20/(2π) = 3.183… Hzなので、約3.18 Hzです。ばね定数を80 N/mのまま使えるのは、質量もkgで与えられ、国際単位系がそろっているためです。20をそのままHzと書かず、角振動数と振動数を2πで区別します。

本書による説明

本書による説明:角振動数と振動数

公式の物理学・教育分野を背景に用語とモデルを説明しました。

角振動数ωは位相が1秒に何ラジアン進むかを表し、振動数fは1秒あたりの周期数を表します。両者はω = 2πfで結ばれます。固有振動数は、外力がなくても系が自由振動するときに現れる系固有の尺度です。この独自問題は減衰を無視しているため、減衰固有振動数や共振振幅は扱いません。実機では質量分布、支持部、減衰、材料特性が結果を変えます。

本書の提案

本書の提案:平方根、2π、モデルの三点を点検する

本書独自問題の誤答防止とモデル限界を示しました。

この問題は大学公表問題ではありません。第一にk/mの平方根を取り忘れない、第二にrad/sからHzへ移るとき2πで割る、第三にkgとN/mの単位がそろっているかを確かめます。さらに、3.18 Hzを実際の装置の共振周波数と断定しません。ここでは一点質量、線形ばね、無減衰という単純化を置いています。質量やばねの性質が空間に分布するモデルや、微小電気機械システム(MEMS)へ広げるときは、境界条件と有効質量を別に定めます。

本書の提案

本書の提案:2行2列対称行列の独自問題

公式の線形代数範囲を背景に本書が条件を新規作成しました。

次の問題は大阪大学が公表した例題ではありません。本書が応用物理学の数学基礎を点検するために作成した独自問題です。行列A = [[2, 1], [1, 2]]の固有値と、それぞれに対応する正規化固有ベクトルを求めてください。固有ベクトルは実数とし、互いに直交することも確かめます。これは公式問い合わせで提供される例題の再現ではありません。

本書の提案

本書の提案:特性方程式からベクトルへ進む

本書独自問題の特性方程式と固有ベクトル計算を説明しました。

この問題は大阪大学が公表した入試問題ではありません。λは固有値、vは対応する固有ベクトル、Iは単位行列、detは行列式を表します。det(A - λI) = (2 - λ)² - 1 = 0から、λ = 3または1を得ます。λ = 3では、(A - 3I)v = 0よりvの二つの成分が等しくなります。λ = 1では、二つの成分の和が0です。それぞれ(1, 1)、(1, -1)を取り、長さ√2で割って正規化します。最後に内積が0であることとAv = λvを確かめます。

本書の提案

本書の提案:固有値3と1、直交する二方向

本書側で固有値、正規化、直交性を独立に再計算しました。

この問題は大阪大学の例題ではなく、解答も本書独自です。固有値3には(1, 1)/√2、固有値1には(1, -1)/√2が対応します。どちらも長さ1で、内積は(1 - 1)/2 = 0です。固有ベクトル全体を-1倍しても同じ固有方向を表すため、符号が逆でも誤りではありません。ただし、どの固有値にどのベクトルが対応するかはAv = λvで確認します。

本書による説明

本書による説明:固有値は変換の伸縮率

公式の線形代数範囲を背景に用語を説明しました。

固有ベクトルは、行列による線形変換を受けても向きが変わらず、倍率だけが変わる方向です。その倍率が固有値です。実対称行列では、異なる固有値に属する固有ベクトルを直交するように選べます。この独自問題では固有値が異なるため、得られた二方向は自然に直交します。物理では正規モード、主軸、量子状態等の記述へつながりますが、具体的な応用には別のモデルが必要です。

本書の提案

本書の提案:符号、対応、正規化を点検する

本書独自問題の誤答防止項目を示しました。

この問題は大学公表問題ではありません。第一にdet(A - λI)の符号、第二に各λへ対応する連立方程式、第三にベクトルの長さ、第四にAv = λvを確かめます。(1, 1)と(-1, -1)は同じ固有方向ですが、(1, 1)を固有値1へ対応させるのは誤りです。正規化を求められていなければ任意の非零倍も固有ベクトルですが、この問題では長さ1まで示します。

本書による説明

研究例と独自演習は合否を予測しない

入試、研究、公式提供資料、本書独自教材の役割を分けました。

振動演習は精密工学の基礎、固有値演習は応用物理学の数学基礎を点検する一例です。荻教授と藤田教授の論文が次の入試へ出るとは判断できず、この二問を解けても合格や配属は保証されません。公式過去問・例題は本書未取得なので、独自演習をその代わりだとは扱いません。受験年度の募集要項と、大学から本人へ提供された資料がある場合はその表紙・条件を優先します。

サイト運用上の事実

購入と完成版PDFの受け取り

公開プレビューと購入後の納品方法を説明しています。

購入前に閲覧できるのは、この公開プレビューに表示された範囲です。購入後もサイト上の有料全文は開放しません。決済確認後、原則2日程度で、完成版PDFを購入時に指定したメールアドレスへ送付します。届かない場合は迷惑メールフォルダと受信拒否設定を確認し、受付番号・購入時のメールアドレス・対象講座名を添えて「運営・お問い合わせ」の窓口へ連絡してください。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。

  • 2027年度4月入学 大阪大学大学院工学研究科博士前期課程一般選抜 学生募集要項

    大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年3月掲載|確認:2026-09-04|参照箇所:4~6頁、16~19頁、25頁。2コースの募集、事前相談、英語証明、日程、試験科目。

  • 2026年度 工学研究科博士前期課程教育課程表

    大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年度版|確認:2026-09-04|参照箇所:PDF14~17頁。精密工学・応用物理学の科目、履修方法、研究指導。

  • 精密工学コース 大学院入試過去問題請求フォーム

    大阪大学大学院工学研究科精密工学コース|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:必要事項の送信後、過去5年分の問題PDFをメール添付で送る案内。

  • 応用物理学コース 問い合わせ

    大阪大学大学院工学研究科応用物理学コース|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:問い合わせにより大学院一般入試の例題を送付できる旨。

  • 応用物理学コース 大学院カリキュラム

    大阪大学大学院工学研究科応用物理学コース|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:年度表示がなく、2026年度教育課程表と科目名が一致しない箇所がある補助資料。現行の科目・修了要件には使用しない。

  • 精密工学講座 研究室総覧

    大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:精密工学コースの研究領域、教員、研究内容。同ページでは、志願者個人の設備利用条件を今回確認できなかった。

  • 応用物理学講座 研究室総覧

    大阪大学大学院工学研究科|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:応用物理学コースの研究領域、教員、研究内容。同ページでは、志願者個人の設備利用条件を今回確認できなかった。

  • 研究者総覧 荻博次

    大阪大学|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:物理学系専攻教授。圧電材料、弾性定数、超音波、バイオセンサ、ナノメカニクス。同ページでは、志願者個人の設備利用条件を今回確認できなかった。

  • 藤田克昌研究室

    大阪大学大学院工学研究科応用物理学コース|資料:2026年9月4日確認|確認:2026-09-04|参照箇所:藤田克昌教授の所属と、光散乱から分子情報を調べるラマン計測などの研究。同ページでは、志願者個人の設備利用条件を今回確認できなかった。