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出典付き・公開プレビュー

第4章 専門4科目と独自演習

名古屋大学 大学院工学研究科 物質科学専攻の院試対策講座から、専門範囲を概念・式・検算へ分け、公式過去問と本書独自問題の境界を明示します。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月29日
公開本文
2,199
参照資料
8
01

量子力学

波動方程式、固有値、角運動量、原子、近似法を学びます。

大学公式の事実

大学公式の事実:量子力学の範囲

募集要項物理p.23の量子力学範囲です。

量子力学の範囲は、波動方程式、固有値問題、角運動量、原子、摂動論および変分法です。公式資料はこれらを一つの専門科目として列挙しています。

本書による説明

本書による説明:状態・演算子・測定値を分ける

公式範囲の固有値問題を初学者向けに整理した本書の説明です。

波動関数は状態を表し、演算子は観測量に対応し、固有値はその測定で得られ得る値です。固有値方程式を解くときは、微分方程式だけでなく境界条件、規格化、量子数の許される範囲を一組として扱います。

本書による説明

本書による説明:近似法は誤差の前提を持つ

摂動論と変分法の役割を本書が平易に説明しています。

摂動論は解ける系に小さな項を加える考え方、変分法は試行関数で基底状態エネルギーの上限を探す考え方です。どちらも、どこが小さいか、試行関数が境界条件を満たすかを説明して使います。

本書の提案

本書の提案:厳密解から近似へ進む

公式問題の再現ではない学習順序の提案です。

まず無限深井戸や調和振動子などで、固有値・規格化・期待値を手で計算します。その後、角運動量と原子、最後に摂動論と変分法へ進み、各段階で境界条件と次元を検算する順序を提案します。

大学が公表していない情報

確認した公開一次資料で公表未確認:量子力学一問の配点と難度

2027年度募集要項で公表を確認できない問題別情報です。

募集要項は量子力学から一問を出すと示しますが、その一問の配点、小問数、計算量、他科目との難度差、2027年度に重点を置く項目は公表していません。

02

熱・統計力学

巨視的な法則と微視的な粒子の数え上げを結びます。

大学公式の事実

大学公式の事実:熱・統計力学の範囲

募集要項物理p.23に記載された科目範囲です。

範囲は、気体分子運動論、熱と仕事、熱力学関数、分配関数、ボルツマン統計、フェルミ統計とボーズ統計、相互作用する系です。

本書による説明

本書による説明:状態量と過程量を区別する

公式範囲の熱と仕事・熱力学関数を整理した本書の説明です。

内部エネルギーやエントロピーは状態で決まる量ですが、熱と仕事はどの過程を通ったかで変わります。まず系、外界、符号規約、可逆か不可逆かを宣言してから第一法則と第二法則を使います。

本書による説明

本書による説明:分配関数は確率と熱力学量の入口

分配関数と熱力学関数のつながりを本書が説明しています。

分配関数は、各状態のエネルギーにボルツマン因子を付けて合計したものです。そこから自由エネルギー、平均エネルギー、エントロピーなどを求められるため、準位、縮退、粒子の区別可能性を最初に整理します。

本書の提案

本書の提案:同じ系を二つの視点で解く

巨視的説明と微視的説明を往復する学習方法です。

理想気体や二準位系について、熱力学の関係式から求める方法と、分配関数から求める方法を並べます。結果が一致する条件を確認し、フェルミ粒子とボース粒子では状態占有の違いを言葉でも説明します。

大学が公表していない情報

確認した公開一次資料で公表未確認:統計別の出題比率

2027年度募集要項で公表を確認できない項目別情報です。

確認した資料には、ボルツマン・フェルミ・ボース統計のどれを2027年度に出すか、相互作用系をどの模型で扱うか、小問の比率は掲載されていません。

03

物性物理学と応用数学

結晶から物性へ進む流れと、物理法則を解く数学を整理します。

大学公式の事実

大学公式の事実:物性物理学の範囲

募集要項物理p.23の原文に忠実な列挙です。原文は『回析現象』と印字されています。

物性物理学の範囲は、結晶構造、回析現象、格子振動、自由電子模型、周期場の電子、電気伝導、半導体の性質です。

本書による説明

本書による説明:構造から電気・熱の性質へ進む

募集要項の印字を標準的な専門用語へ対応づけ、公式範囲と専攻の教育内容を因果順にした本書の説明です。

募集要項原文の『回析現象』は、本書では標準的な専門用語である『回折現象』として説明します。結晶の周期性は回折像と逆格子に現れ、原子の振動はフォノンとして熱の運び方に関わり、周期ポテンシャル中の電子はバンドを作ります。この順で学ぶと、半導体や電気伝導を構造から説明できます。

大学公式の事実

大学公式の事実:応用数学の範囲

募集要項物理p.23の応用数学範囲です。

応用数学の範囲は、フーリエ解析、ラプラス変換、複素関数論、偏微分方程式です。

本書による説明

本書による説明:変換は難しい式を別の表現へ移す

公式範囲の変換法を物理問題で使う意味として説明しています。

フーリエ解析は空間や時間の変化を波数・周波数成分へ分け、ラプラス変換は初期値問題を代数的に扱いやすくします。本書では、複素関数論を複素積分へ、偏微分方程式を境界値問題へつないで学びます。変換前後の変数、境界条件、逆変換が成り立つ条件を明記することが重要です。

本書の提案

本書の提案:一つの波動方程式を三通りで見る

物性物理学と応用数学を横断する独自練習の提案です。

一次元波動方程式を、変数分離、フーリエ展開、境界条件による固有値決定の三つの視点で解きます。解の形だけでなく、各方法が使える条件と初期条件の入り方を比較してください。

04

公式過去問の境界と独自演習

入手方法だけが公式確認済みで、演習は大学の過去問ではありません。

大学公式で提供中・本書未取得

大学公式で提供中・本書未取得:博士前期課程過去問は郵送請求

大学による提供と、本書の問題本文未取得を同時に示しています。

物質科学専攻は博士前期課程の過去問を公式に郵送提供しています。180円分の切手を貼った角形2号の返信用封筒に郵便番号・住所・氏名を書き、氏名、E-mailアドレス、志望専攻を記したメモを同封し、封筒に『博士前期課程過去問』と明記して、〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学 工学部・工学研究科 物質科学専攻事務室宛に請求します。本書はその問題本文を取得していません。

大学が公表していない情報

確認した公開一次資料で公表未確認:公式解答と採点基準

NMP-03とNMP-04の公開一次資料で公表を確認できない事項です。不存在は断定していません。

確認した公開一次資料では、過去問の公式解答、採点基準、問題別配点、採点時に重視する途中式、出題意図の公表を確認できませんでした。

本書の提案

本書の提案:公式解答を名乗る内容を創作しない

公開一次資料の確認結果とは別に示す、本書の非創作方針です。

本書は、公開一次資料で公表を確認できない解答や採点基準を大学公式のものとして補作しません。独自演習とその解答例は、大学の公式過去問・公式解答ではないことを明示します。

本書による説明

本書による説明:固有状態・規格化・境界条件

募集範囲の波動方程式と固有値問題を解く用語の説明です。

固有状態は演算子を作用させても同じ関数に定数を掛けた形になる状態、規格化は粒子を全空間のどこかで見つける確率を1にする操作、境界条件は許される波動関数を絞る条件です。

本書の提案

本書の提案:独自問題の読み取り

公式過去問ではない独自演習であることを明示しています。

この演習は大学が公表した過去問ではなく、本書が量子力学の基礎範囲に沿って作成した独自問題です。0<x<LでV=0、外側でVが無限大の一次元井戸に質量mの粒子があるとし、定常状態の波動関数とエネルギーを求めます。まず無限の壁によりψ(0)=ψ(L)=0となることを読み取ります。

本書の提案

本書の提案:独自問題の解答構成

独自演習の答案を採点可能な形へ分ける提案です。

井戸内の時間に依存しないシュレーディンガー方程式をψ''+k²ψ=0へ直し、一般解、左端の境界条件、右端の境界条件、量子数、規格化、エネルギーの順に書きます。条件を使った行ごとに、どの定数が消え、どの値が離散化されたかを示します。

本書の提案

本書の提案:独自問題の解答例

大学の公式解答ではない本書独自演習の解答例です。

一般解ψ=A sin(kx)+B cos(kx)にψ(0)=0を入れるとB=0です。ψ(L)=0からsin(kL)=0、非自明解ではk=nπ/L、n=1,2,…です。∫0^L|ψ|²dx=1からA=√(2/L)を選べるので、ψ_n(x)=√(2/L)sin(nπx/L)、E_n=ℏ²k²/(2m)=ℏ²π²n²/(2mL²)となります。

本書の提案

本書の提案:独自問題で避ける四つの誤り

独自演習に対する本書のセルフチェックです。

境界条件を一般解より前に曖昧に置く、n=0を固有状態に含める、規格化定数を省く、エネルギーの次元を検査しない、の四点が典型的な誤りです。最後にψが両端で0か、積分が1か、Eの単位がエネルギーかを確かめます。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。

  • 2027年度 名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程学生募集要項

    名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年4月発行・2027年度入学|確認:2026-08-28|参照箇所:全35物理頁取得。物理pp.1-2,6,12-19,22-24,28,32,34を照合。物質科学専攻39名、A・B選抜、出願、英語、物理工学系の基礎・専門範囲、修了要件を確認。物質科学専攻の試験欄は口頭試問を2026年8月20日とし、表全体の注記は一部専攻で8月21日に行う場合があるとするが、対象専攻を特定していない。TOEFLのInstitution CodeはD377、Department Codeは69(Engineering, Other)で、Test Date Scoresのみを用いMyBest Scoresは採用しない。専門範囲の原文は『熱・統計力学』『回析現象』、修了要件の原文は『学位論文』

  • 物質科学専攻 大学院受験の方へ

    名古屋大学大学院工学研究科 物質科学専攻|資料:確認時点現行・2027年度入学向け案内を含む|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 14-54,148-163。出願前の志望研究室教員への連絡、2026-04-25に開催予定とする説明会告知、過去問郵送請求方法と送付先『〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学 工学部・工学研究科 物質科学専攻事務室宛』を確認

  • 過去問題の入手方法一覧

    名古屋大学大学院工学研究科|資料:確認時点掲載資料|確認:2026-08-28|参照箇所:全1頁取得。物質科学専攻について専攻ページを過去問の入手入口として指定。問題本文ではない

  • 物質科学専攻 物質科学とは

    名古屋大学大学院工学研究科 物質科学専攻|資料:確認時点現行|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 14-35。原子・分子・結晶構造、電子・スピン・電子相関、ナノ計測と前期課程の教育像を確認

  • 物質科学専攻紹介パンフレット 2026年度版

    名古屋大学大学院工学研究科 物質科学専攻|資料:2026年度版|確認:2026-08-28|参照箇所:全9物理頁取得。教育像、前期課程科目例、各研究グループの研究紹介を照合。物理p.4は標準語『電子の回折現象』を使用。物理p.5には量子ダイナミクス基盤技術と竹井聡氏の『2026年8月着任予定』を掲載するが、現行組織の根拠には用いない。2027年度保証ではない

  • 材料ナノ構造設計学特論

    名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 1-121。2単位、松永克志・横井達矢、量子力学、バンド構造、点欠陥、粒界、転位を確認

  • レオロジー物理工学特論

    名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 1-121。2単位、増渕雄一・畝山多加志、粘弾性・塑性・分散系・高分子を確認。隔年につき2026年度非開講

  • 半導体物性工学特論

    名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:物質科学専攻、2単位、中塚理・黒澤昌志、エネルギーバンド、キャリア輸送、MOS構造、MOSFETを確認