第5章 研究分野・教員・一次論文
名古屋大学 大学院工学研究科 物質科学専攻の院試対策講座から、現行組織、研究者総覧、2026年度シラバス、原著論文を役割別に読みます。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月29日
- 公開本文
- 1,721字
- 参照資料
- 13件
物質科学専攻の研究領域
原子・電子・スピンからデバイスとソフトマターまでを俯瞰します。
大学公式の事実:構造・電子・スピン・計測を扱う
物質科学専攻の公式プロフィールにある教育・研究領域です。
専攻は、原子・分子・結晶レベルの構造制御、電子・スピン・強い電子相関が生む機能、ナノスケールの計測・解析を研究対象として説明しています。物理学を基盤に、応用物理学、材料科学、応用化学を組み合わせる教育像です。
大学公式の事実:現行ページの九研究グループ
NMP-06の現行組織ページだけに基づく構成です。2026年度パンフレットの『2026年8月着任予定』は現行組織の根拠に用いていません。
現行の組織・教員ページでは、二つの講座に、高圧力物質科学、電子機能材料、ナノ電子デバイス工学、量子スピン物性工学、量子ビーム物性工学、材料設計工学、レオロジー物理工学、フロンティア計算物質科学(IMaSS協力)、放射光応用物質科学(NUSR協力)の九研究グループが掲載されています。IMaSS協力とNUSR協力は別々の区分です。
本書による説明:物質・現象・方法の三軸で研究を見る
公式の研究グループ説明を比較可能な観点へ整理した本書の説明です。
同じ半導体でも、結晶成長、電子状態、デバイス、計算、放射光測定では問いが違います。研究室を比べるときは、対象物質、解きたい現象、使う方法の三軸に分けると、名前だけが似たテーマの違いを説明できます。
確認した公開一次資料で公表未確認:2027年度の教員別受入れと装置利用
現行組織ページと2026年度パンフレットで公表を確認できない将来情報です。
現行組織と2026年度パンフレットからは、各教員が2027年度に何人受け入れるか、志願者がどの装置を使えるか、配属後のテーマが何か、入試問題を誰が作るかは分かりません。
松永克志教授:欠陥・界面と熱輸送
研究者総覧、シラバス、PbTe粒界論文を対応させます。
大学公式の事実:松永克志教授の所属
現行の所属と職名に関する公式掲載です。
研究者総覧は、松永克志氏を工学研究科物質科学専攻、ナノ解析物質設計学の教授として掲載しています。専攻の組織ページでも材料設計工学グループの教員として確認できます。
大学公式の事実:第一原理計算と格子欠陥・界面
研究者総覧に記載された研究分野です。
研究者総覧には、第一原理計算、格子欠陥、粒界、界面が研究キーワードとして掲載され、固体イオニクス、異種材料界面、バイオセラミックスなどの研究課題も示されています。
大学公式の事実:2026年度材料ナノ構造設計学特論
2026年度シラバスの科目内容です。2027年度の開講や担当を保証しません。
2026年度シラバスの材料ナノ構造設計学特論は2単位で、松永克志氏と横井達矢氏が担当し、量子力学、バンド構造、点欠陥、粒界、転位を扱います。
本書による説明:24種類のPbTe粒界で熱の流れを比べる
原著論文の方法と結果を本書が平易に要約しています。入試予告ではありません。
2026年論文は、PbTeの24種類の対称傾角粒界をニューラルネットワークポテンシャルと分子動力学で調べ、熱伝導を粒界に垂直な方向と平行な方向に分けて比較しました。粒界の構造記述と熱流方向の両方が結果の理解に重要だと読めます。
確認した公開一次資料で公表未確認:松永研究室の2027年度受入れと計算資源
確認した専攻ページ、研究者総覧、シラバスで公表を確認できない事項です。
確認した専攻ページ、研究者総覧、シラバスからは、松永研究室の2027年度受入れ人数、学生が利用できる計算機・実験設備、与えられる研究テーマ、指導頻度は分かりません。
増渕雄一教授:レオロジーと高分子
粘弾性の教育例とマイクロプラスチック生成研究を読みます。
大学公式の事実:増渕雄一教授の所属
現行の所属と職名に関する公式掲載です。
研究者総覧は、増渕雄一氏を工学研究科物質科学専攻、ナノ解析物質設計学の教授として掲載しています。専攻の組織ページではレオロジー物理工学グループの教員です。
大学公式の事実:レオロジー・ソフトマター・高分子
研究者総覧に掲載された研究分野です。
研究者総覧には、レオロジー、ソフトマター、高分子が研究分野として示されています。
大学公式の事実:レオロジー物理工学特論は2026年度非開講
科目の内容例と非開講情報を同じ年度に限定しています。
2026年度シラバスは同特論を2単位、増渕雄一氏・畝山多加志氏の担当として掲げ、粘弾性、塑性、分散系、高分子などを扱う一方、隔年開講のため2026年度は開講しないと明記しています。
本書による説明:光劣化PPを水中で撹拌した粒子生成
出版社掲載の要旨とハイライトを本書が条件付きで要約しています。
2026年論文は、光で劣化させたポリプロピレンを制御した条件で水中撹拌し、1-30 µmの粒子を調べました。粒径分布が指数型からべき乗型へ変わることと結晶性との関係を報告しますが、この実験条件の結果をすべての自然環境へ一般化はできません。
確認した公開一次資料で公表未確認:増渕研究室の2027年度受入れと実験設備
確認した専攻ページ、研究者総覧、シラバスで公表を確認できない受入れ・設備利用情報です。
確認した専攻ページ、研究者総覧、シラバスからは、増渕研究室の2027年度受入れ人数、学生が使用できるレオメーター等の装置、その利用条件、研究テーマの割当ては分かりません。
中塚理教授:半導体薄膜と赤外デバイス
半導体物性の講義例とGeSn/Ge研究成果を対応させます。
大学公式の事実:中塚理教授の所属
現行の所属と職名に関する公式掲載です。
研究者総覧は、中塚理氏を工学研究科物質科学専攻、物質デバイス機能創成学の教授として掲載しています。専攻の組織ページではナノ電子デバイス工学グループの教員です。
大学公式の事実:結晶成長・薄膜・界面・半導体デバイス
研究者総覧に記載された研究分野と対象です。
研究者総覧には、結晶成長、薄膜、表面・界面、半導体、固体デバイスが研究分野として示され、GeSn系の研究課題と業績も掲載されています。
大学公式の事実:2026年度半導体物性工学特論
2026年度シラバスの科目内容です。2027年度の開講と担当を保証しません。
2026年度シラバスの半導体物性工学特論は2単位で、中塚理氏と黒澤昌志氏が担当し、エネルギーバンド、キャリア輸送、MOS構造、MOSFETの基礎を扱います。
本書による説明:GeSn/Geで室温の中赤外検出を目指す
大学公式の研究成果説明を条件と限界を残して要約しています。
名古屋大学の2026年研究成果は、Snを13.6%含むp型GeSn層と赤外透明導電酸化物電極を組み合わせ、室温で1.55-3 µm付近を検出するフォトダイオードを報告しています。用途は大学が期待を示す段階で、製品化や学生テーマを保証しません。
確認した公開一次資料で公表未確認:中塚研究室の2027年度受入れと装置利用
確認した専攻ページ、研究者総覧、シラバス、研究成果ページで公表を確認できない事項です。
確認した専攻ページ、研究者総覧、シラバス、研究成果ページからは、中塚研究室の2027年度受入れ人数、結晶成長・加工・測定装置を学生が使える条件、割り当てられるテーマは分かりません。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 物質科学専攻 大学院受験の方へ
名古屋大学大学院工学研究科 物質科学専攻|資料:確認時点現行・2027年度入学向け案内を含む|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 14-54,148-163。出願前の志望研究室教員への連絡、2026-04-25に開催予定とする説明会告知、過去問郵送請求方法と送付先『〒464-8603 愛知県名古屋市千種区不老町 名古屋大学 工学部・工学研究科 物質科学専攻事務室宛』を確認
- 物質科学専攻 物質科学とは
名古屋大学大学院工学研究科 物質科学専攻|資料:確認時点現行|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 14-35。原子・分子・結晶構造、電子・スピン・電子相関、ナノ計測と前期課程の教育像を確認
- 物質科学専攻 組織・教員紹介
名古屋大学大学院工学研究科 物質科学専攻|資料:確認時点現行|確認:2026-08-29|参照箇所:lines 14-42。二講座内の九研究グループを確認。フロンティア計算物質科学はIMaSS協力、放射光応用物質科学はNUSR協力として別々に表示。外部連携機関NIMSの量子物性計算科学は別欄。2027年度受入れ保証ではない
- 物質科学専攻紹介パンフレット 2026年度版
名古屋大学大学院工学研究科 物質科学専攻|資料:2026年度版|確認:2026-08-28|参照箇所:全9物理頁取得。教育像、前期課程科目例、各研究グループの研究紹介を照合。物理p.4は標準語『電子の回折現象』を使用。物理p.5には量子ダイナミクス基盤技術と竹井聡氏の『2026年8月着任予定』を掲載するが、現行組織の根拠には用いない。2027年度保証ではない
- 材料ナノ構造設計学特論
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 1-121。2単位、松永克志・横井達矢、量子力学、バンド構造、点欠陥、粒界、転位を確認
- レオロジー物理工学特論
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 1-121。2単位、増渕雄一・畝山多加志、粘弾性・塑性・分散系・高分子を確認。隔年につき2026年度非開講
- 半導体物性工学特論
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:物質科学専攻、2単位、中塚理・黒澤昌志、エネルギーバンド、キャリア輸送、MOS構造、MOSFETを確認
- 松永克志
名古屋大学 研究者総覧|資料:2026-06-16更新|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 103-180。物質科学専攻教授、第一原理計算、格子欠陥、粒界・界面、固体イオニクス等を確認
- Nanoscale thermal transport at PbTe grain boundaries
Royal Society of Chemistry, Journal of Materials Chemistry A|資料:2026-02-23 first published・DOI 10.1039/D5TA09725H|確認:2026-08-28|参照箇所:Abstract、Methods、Conclusions。24種類のPbTe対称傾角粒界、ニューラルネットワークポテンシャル、分子動力学、方向別熱輸送を確認
- 増渕雄一
名古屋大学 研究者総覧|資料:2026-07-31更新|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 119-152,1007-1044。物質科学専攻教授、レオロジー、ソフトマター、高分子、2026年論文を確認
- Effects of stirring time on formation of microplastics fragmented from photo-aged polypropylene
Elsevier, Marine Pollution Bulletin|資料:2026年7月・228巻119556・DOI 10.1016/j.marpolbul.2026.119556|確認:2026-08-28|参照箇所:Abstract、Highlights。光劣化ポリプロピレン、水中撹拌、1-30 µm粒子、粒径分布と結晶性の関係を確認
- 中塚理
名古屋大学 研究者総覧|資料:2026-07-10更新|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 107-137ほか。物質科学専攻教授、結晶成長、薄膜、表面・界面、半導体、固体デバイス、GeSn研究を確認
- 3 µm帯まで検出するGeSn/Ge赤外センサー研究成果
名古屋大学|資料:2026-05-20|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 65-72。Sn 13.6%のp型GeSn層、iTCO電極、室温で1.55-3 µm付近を検出するフォトダイオードを確認