第5章 過去問の入手状況と独自練習問題
東京大学 大学院教育学研究科 総合教育科学専攻 教育社会科学専修 生涯学習基盤経営コースの院試対策講座から、大学の過去問、大学の解答、独自問題、独自答案を混ぜません。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月26日
- 公開本文
- 2,488字
- 参照資料
- 8件
公式過去問について今、確実に言えること
販売場所は確認できますが、設問本文と解答例は公式URL上で確認できません。
大学公式の事実|過去問は文学部複写センターで販売
大学公式の事実です。出典の年度と掲載箇所を本文末の資料一覧で示しています。
2027年度入試Q&Aは、過去の入学試験問題を東京大学文学部複写センターで販売していると案内しています。場所は東大本郷構内の法文2号館地下、電話番号は03-3814-9301です。2021年度・2022年度入試は感染症対応で従来と異なる試験科目・解答方法だったため、利用時に注意するよう説明されています。
大学が公表していない情報|この公開章で扱える設問本文
大学が公表していない情報です。閲覧した一次資料からは確定できません。
今回アクセスできた大学公式URLは、総合教育科学専攻 教育社会科学専修 生涯学習基盤経営コースの過去問の設問本文を掲載していません。Q&Aは販売場所を示すだけで、実施日、課程、入試区分、出願分野、問題番号ごとの本文を再掲していません。そのため、この公開章では一問ごとの公式問題を作ったり、出典不明の画像や受験記の記憶を公式過去問として扱ったりしません。公式の問題冊子を入手できた後に限り、実施日、修士課程、入試区分、コース、分野、問題番号、原文掲載頁を付けて一問ずつ整理できます。
大学が公表していない情報|解答例・出題意図・配点
大学が公表していない情報です。閲覧した一次資料からは確定できません。
今回閲覧した2027年度募集要項、入試Q&A、コースページには、大学による模範解答、解答例、出題意図、採点基準、問題別配点が掲載されていません。したがって、以下の答案は大学公表の解答ではありません。大学の解答が見つかったように見せる表現は使いません。
本書による説明|作問者は推定しません
本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。
設問本文を一次資料で確認できないため、作問者の推定は行いません。教員の在籍、授業、研究テーマ、論文が分かっても、それだけでは入試問題を誰が作ったかを示しません。今後、公式問題本文を入手して教員研究との類似を検討する場合でも、大学の発表ではないこと、在籍時期、文言の一致、別候補、反対根拠を示す必要があります。
本書独自の練習問題と答案例
募集要項の出題分野と現行授業を使って練習しますが、東京大学の過去問ではありません。
本書の提案|独自練習問題
本書の提案です。これは大学が公表した過去問ではなく、本書が作成した独自練習問題です。
人口構成と言語の多様化が進む自治体が、公共図書館と生涯学習施設を組み合わせた新しい情報・学習サービスを計画している。利用しにくい住民を取り残さず、限られた予算で継続できるサービスを設計するために、調査すべき課題を三つ挙げなさい。そのうち一つについて、研究課題、資料収集、分析、倫理上の配慮、評価方法を具体的に示しなさい。これは大学公表の過去問ではなく、生涯学習・社会教育学と図書館情報学の共通領域を考えるために本書が作成した独自問題である。
本書の提案|問題文の読み方
本書の提案です。これは大学が公表した過去問ではなく、本書が作成した独自練習問題の読み方です。
前半は、サービス案そのものを三つ出す問題ではなく、設計前に何を調べるかを問うています。住民の学習需要、利用を妨げる条件、資料・言語・デジタル環境、施設と職員の運営能力などを分けます。後半は三課題のうち一つだけを深く設計します。誰を「利用しにくい住民」と考えるかを一括りにせず、年齢、言語、障害、移動手段、機器、時間、読み書きの条件を具体化します。サービスの利用者数だけでなく、情報へ到達できたか、学びが続いたか、特定の集団へ負担が偏らないかも評価対象です。
本書の提案|答案の組み立て
本書の提案です。大学が示した採点基準や模範解答ではありません。
第一段落で調査課題を、①利用者と非利用者の需要・障壁、②資料と情報の言語・形式・検索可能性、③人員・予算・協力組織を含む継続条件、と示します。第二段落で一課題を選び、対象と研究課題を絞ります。第三段落で公開統計、利用統計、蔵書データ、観察、質問紙、聞き取りなどのうち必要な資料を示します。第四段落で比較単位と分析方法を書きます。第五段落で同意、匿名化、通訳、回答困難者への配慮、利用履歴の扱いを書きます。最後に、利用数、到達した集団、継続率、満足度だけでなく、参加できなかった人の理由を評価へ含めます。
本書の提案|具体的な答案例
本書の提案です。大学が示した採点基準や模範解答ではありません。
調査課題は三つある。第一は、年齢、使用言語、障害、就労時間、交通手段、機器の有無によって、現在の施設を利用しにくい人と理由を把握することである。第二は、蔵書、行政情報、講座案内が、必要な言語、読みやすさ、音声・点字などの形式、検索語で提供されているかを調べることである。第三は、図書館員、社会教育職員、通訳者、地域団体、学校、福祉機関の役割と、予算・人員を含む継続条件を調べることである。ここでは第一の課題を研究する。研究課題は「C市で公共施設を利用していない外国出身住民が、学習情報を得て参加するまでに、どの段階で困難に直面するか」である。自治体が公開する個人を特定しない人口統計から居住地域と言語構成を把握し、多言語相談窓口、学校、支援団体を通じて協力者を募る。施設利用者だけを調べると非利用者が抜けるためである。半構造化面接では、情報を知る、内容を理解する、申し込む、移動する、参加を続けるという過程ごとに経験を聞く。施設の案内文とWebページも、言語、文字量、申込方法、機器での閲覧しやすさから分析する。参加説明は協力者が理解できる言語と形式で行い、在留資格など不要な機微情報を収集せず、拒否しても行政サービスへ影響しないことを伝える。結果は、困難が多い過程と集団を示し、案内改善、相談支援、時間帯変更などの試行前後で、情報到達率、申込完了率、継続参加率を比べる。ただし少人数の聞き取りから市内全住民の割合は推定できないため、経験の過程を示す研究として結論を限定する。
本書による説明|答案で使う用語
本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。
生涯学習は年齢や学校在籍の有無に限られない学びを指します。社会教育は、学校教育課程外で行われる組織的な教育活動を中心とする制度・実践の領域です。情報アクセスは、情報が置かれているだけでなく、見つけ、理解し、使える状態までを含みます。蔵書形成は、図書館が方針、予算、利用者、出版状況などを踏まえて資料の集まりを作る過程です。メタデータは、資料名、著者、主題、言語など、資料を探し識別するための情報です。アクセシビリティは、障害、言語、機器などが異なる人もサービスを利用できるようにする性質です。
本書の提案|失点しやすい書き方
本書の提案です。大学が示した採点基準や模範解答ではありません。
失点しやすいのは、「外国人」「高齢者」を同じ必要を持つ一集団として扱うことです。次に、アプリを作る、資料を増やすといった解決策だけを書き、問題がどこで起きているかを調べないことです。施設の現利用者だけへ質問して、利用できない人の経験を推測することも不十分です。利用履歴や言語情報を集める際に、同意、保存期間、匿名化を書かない答案も危険です。最後に、利用者数が増えれば学習の質も上がったとみなすことです。利用数、到達できた集団、継続、理解、費用、職員負担を分けて評価します。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 令和9(2027)年度 東京大学大学院教育学研究科修士課程学生募集要項
東京大学大学院教育学研究科|資料:2026年4月|確認:2026-08-26|参照箇所:1頁の選抜方針、2~3頁のコース別出題分野・募集人員、3頁の試験時間・日程、4~6頁の出願・書類・検定料、6~7頁の合格発表・入学費用・注意事項、9頁の口述実施方法、10頁のコース番号
- 令和9(2027)年度 東京大学大学院教育学研究科大学院入試Q&A
東京大学大学院教育学研究科|資料:2026年4月|確認:2026-08-26|参照箇所:1頁の過去問販売・教員面談・試験方式、2~3頁の長期履修・研究計画書の字数と図表・参考文献
- 2026年度 東京大学大学院教育学研究科便覧
東京大学大学院教育学研究科|資料:2026年4月(2026年4月~2027年3月の授業科目表)|確認:2026-08-26|参照箇所:教育-10~11頁の2026年4月1日以後入学者用修了要件表、教育-33~44頁の授業科目表、教育-45~46頁の教員氏名
- 生涯学習基盤経営/教育実践・政策学コース
東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:現行コース紹介(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:二つの研究室、研究対象、自治体・学校・民間団体・企業との研究の場
- 生涯学習基盤経営コース スタッフ紹介
東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:現行スタッフ一覧(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:李正連、新藤浩伸、影浦峡、河村俊太郎、宮田玲の役職・専門・研究・主要著作
- 生涯学習基盤経営コース 博士・修士論文のテーマ
東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:近年の論文題目を掲載する現行ページ(2026年8月26日閲覧)|確認:2026-08-26|参照箇所:社会教育学・生涯学習論・図書館情報学の修士論文題目一覧
- 2026年度 図書館情報学研究方法論
東京大学授業カタログ|資料:2026年度版・2026年4月20日更新|確認:2026-08-26|参照箇所:科目番号23-213-02、担当、目標、対人・文献・量的・計算的研究、授業方法
- 2026年度 情報媒体構造論
東京大学授業カタログ|資料:2026年度版・2026年4月1日更新|確認:2026-08-26|参照箇所:科目番号23-213-09、担当、探索的データ分析、可視化、R・Pythonの利用