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出典付き・公開プレビュー

第4章 2027年度教員と五つの研究例

東京大学 大学院農学生命科学研究科 応用生命工学専攻の院試対策講座から、出願用教員一覧を基準に、公式プロフィール、研究者データベース、原著へ進みます。

01

2027年度修士一覧の20名を出願の基準にする

修士課程の出願候補を、研究室の印象で補いません。

大学公式の事実

大学公式の事実:修士一覧には20名が載る

2026年6月9日更新の修士出願用一覧と組織規則を使っています。

2027年度修士一覧には、生物情報工学、分子育種学、醗酵学、酵素学、微生物学、細胞遺伝学、応用微生物学、環境保全工学、細胞機能工学、植物機能工学、生命情報解析と、三つの社会連携分野に計20名が載ります。組織規則も基幹講座と社会連携講座を置いています。

本書による説明

本書による説明:出願用一覧を入口にする

修士課程の出願資格と研究内容を同時に確かめるための資料順です。

研究テーマが魅力的でも、2027年度修士課程用一覧に教員名がなければ、その人を修士の志望指導教員として確定できません。最初に修士一覧、次に公式プロフィールと研究者データベース、最後に原著論文という順で深めます。

02

五人を専門分野と方法で比べる

教員名だけでなく、材料、方法、問いを具体化します。

大学公式の事実

大学公式の事実:寺田透教授・生物情報工学

修士一覧、個人公式プロフィール、研究者データベースの三系統を照合しています。

寺田透教授は2027年度修士一覧で生物情報工学に載ります。公式プロフィールは、タンパク質を原子レベルで理解する分子シミュレーション、構造バイオインフォマティクス、機能予測を説明し、researchmapは所属、論文、担当授業を掲載しています。

大学公式の事実

大学公式の事実:葛山智久教授・分子育種学

2027年度の出願用一覧と、現在公開されている研究内容を分けて確認しています。

葛山智久教授は2027年度修士一覧で分子育種学に載ります。公式プロフィールは微生物が作る天然物の生合成機構と合成生物学を研究対象とし、researchmapでは所属、研究分野、論文を確認できます。

大学公式の事実

大学公式の事実:伏信進矢教授・酵素学

修士一覧、公式プロフィール、研究者データベースを照合しています。

伏信進矢教授は2027年度修士一覧で酵素学に載ります。公式プロフィールは糖質分解酵素の立体構造と機能、腸内細菌・バイオマス・物質生産への展開を説明し、researchmapには論文と生体触媒分子論などの担当経験が掲載されています。

大学公式の事実

大学公式の事実:丸山潤一教授・微生物学

出願用一覧と二つの研究プロフィールを確認しています。

丸山潤一教授は2027年度修士一覧で微生物学に載ります。公式プロフィールは麹菌と糸状菌を対象に、細胞生物学、遺伝子、発酵・酵素生産を研究する内容を示し、researchmapには所属、研究分野、論文が掲載されています。

大学公式の事実

大学公式の事実:加藤創一郎教授・応用微生物学

2027年度一覧、公式プロフィール、研究者データベースで役割と研究範囲を確認しています。

加藤創一郎教授は2027年度修士一覧で応用微生物学に載ります。公式プロフィールは微生物機能・代謝、二酸化炭素利用、電子移動、メタノールを介する共生などを説明し、researchmapでは東京大学の所属と論文を確認できます。

03

原著論文で方法・結果・限界を読む

研究発表だけでなく、取得できた本文または抄録の範囲を守ります。

大学公式の事実

大学公式の事実:配列と構造を使う酵素機能予測FUJISAN

PMC原著全文と大学公式発表の一致する方法・結果に限定しています。

寺田教授らは、二つのタンパク質が同じ酵素反応を触媒するかを、配列と構造の類似性から予測するFUJISANを開発しました。原著はAlphaFold2構造、ドメイン、反応ポケット等の特徴を使い、研究内の比較条件で配列だけの方法や比較対象モデルより高い性能を報告しています。

大学公式の事実

大学公式の事実:シスペンタシンを作るII型PKS様機構

PMC原著全文と大学公式発表で確認した生合成機構の範囲です。

葛山教授らは、通常は芳香族骨格を作るII型ポリケチド合成酵素に似た酵素群が、シスペンタシンの環状骨格を作る機構を示しました。原著では遺伝子クラスター、酵素機能、反応段階を調べ、複数酵素を組み合わせた合成も報告しています。

大学公式の事実

大学公式の事実:β-グルコシダーゼの三状態とY295

PMC原著全文と大学公式発表の構造解析・変異体実験を確認しています。

伏信教授らはTd2F2というβ-グルコシダーゼについて、基質非結合、共有結合中間体、生成物結合の三状態をX線と中性子で解析しました。Y295、E352、水分子の位置変化を調べ、Y295F変異体の反応速度測定からY295が反応の二段階に関わることを支持しました。

大学公式の事実

大学公式の事実:麹菌の細胞体積・核数と酵素生産

eLife Version of Record全文と大学公式発表で、観察、相関、提案モデルを区別しています。

丸山教授らは麹菌の培養で太い菌糸が増え、初期菌糸より細胞体積と核数が約10倍、核数が200以上となる状態を観察しました。細胞体積・核数の増加とアミラーゼ活性・分泌タンパク質量との相関、関係する因子を調べ、制御モデルを提案しています。

大学公式の事実

大学公式の事実:メタノールを渡す細菌とメタン生成アーキア

出版社本文は取得していないため、PubMed原著抄録と国研公式発表を超える詳細は加えていません。

加藤教授らの研究は、地下由来細菌がギ酸からメタノールを生じ、メチル利用アーキアへ渡してメタン生成につながる共生を報告しました。PubMed原著抄録と産総研発表では、単独・共培養、代謝物検出、安定同位体追跡などで経路を検討したことを確認できます。

04

研究室選択で断定してよい範囲

研究内容と、受入れ・設備・指導制度の未公表情報を分けます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:教員別残余枠・設備利用・全担当科目

教員一覧、便覧、カリキュラムにない個別運用を研究実績から推測しないための境界です。

確認資料からは、各教員の2027年度の残余受入枠、学生数上限、入学後に必ず使える装置や試料、個別の面談頻度を確定できません。また取得した2026年度Catalogだけでは、葛山教授・丸山教授を含む全教員の担当科目を網羅したとはいえません。

本書の提案

本書の提案:材料・方法・問いの三列で比べる

研究テーマを出願判断へ具体化する独自比較法です。

「タンパク質配列・機械学習・機能予測」「天然物遺伝子・酵素解析・骨格形成」「麹菌・顕微鏡と遺伝学・酵素生産」のように三列で整理します。分野名だけでなく、自分が毎日扱いたい材料と方法まで比べます。

本書の提案

本書の提案:論文は対象・方法・結果・限界の四行で読む

大学指定の面談課題ではなく、原著を過不足なく説明するための読解法です。

対象は何か、何を測ったか、どの比較で何が分かったか、どこまで一般化できないかを一行ずつ書きます。面談では「面白かった」だけでなく、追加したい対照実験や別の材料を一つ質問にします。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。