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出典付き・公開プレビュー

第3章 指導候補5人を研究方法で比べる

東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 修士課程・博士後期課程の院試対策講座から、役職・専門・最近の研究と、受入れ・設備について言えないことを教員別に分けます。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月28日
公開本文
2,610
参照資料
12
01

池田誠教授:計算を速く安全にするハードウェア

暗号、センシング、時間領域処理を回路実装まで扱います。

大学公式の事実

大学公式の事実:池田誠教授の役職、拠点、研究

現行の専攻公式プロフィールに書かれた内容です。

池田誠教授は本郷キャンパスの電気系工学専攻教授で、半導体システム分野に属します。公式プロフィールは、暗号アルゴリズムアクセラレータ、暗号ハードウェアの安全性評価、攻撃に耐える計測セキュリティ、非同期・時間領域データ処理を研究テーマとして示します。

本書による説明

本書による説明:アルゴリズムだけでなく実装上の漏えいを見る

プロフィールの研究項目を18歳向けに分解した説明です。

暗号方式が数学的に安全でも、実装した回路の消費電力や処理時間などから秘密情報が漏れる場合があります。池田教授の研究は、暗号計算を高速・低電力にする設計と、実機測定による安全性評価を同時に扱う点が特徴です。志望理由では、対象暗号、攻撃モデル、測定量、対策回路を分けると研究の輪郭が明確になります。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:池田研究室の授業・設備・受入枠

研究テーマ、科目表、受入れ制限ページにない個別条件です。

公開資料からは、池田教授が2026年度に担当する大学院授業の完全な一覧、学生が利用できる半導体試作環境や測定装置の条件、修士・博士それぞれの受入人数を特定できません。教員プロフィールに研究テーマがあることは、設備利用や受入れを保証しません。

02

杉山正和教授:太陽光から水素・化学品へ

半導体材料からエネルギーシステムまでをつなぎます。

大学公式の事実

大学公式の事実:杉山正和教授の役職、拠点、研究

専攻公式プロフィールに記載された三つの研究方向です。

杉山正和教授は駒場キャンパスの電気系工学専攻教授で、ナノ物理・デバイス分野に属します。公式プロフィールは、高効率太陽電池によるグリーン水素製造、太陽光と水から水素を作る光触媒の界面・バンド構造、回収CO2から炭化水素を作る電気化学システムを挙げています。

本書による説明

本書による説明:材料、界面、装置、社会実証を一つの系で考える

公式プロフィールの材料・デバイス・システムという範囲を構造化した説明です。

太陽電池では光を電気へ、電解装置では電気を水素へ、光触媒では光から化学反応へ変換します。どの段階でも、入射エネルギーに対して得られる水素・化学品の量、材料劣化、界面での損失が重要です。研究計画では、一つの材料を作るのか、変換効率を測るのか、装置全体を評価するのかを決めます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:杉山研究室の試料作製・実証参加条件

研究範囲と、学生に保証されていない利用条件を区別しています。

公式プロフィールは結晶成長、太陽電池評価、光触媒、電解・燃料電池、社会実証までの研究範囲を示します。しかし、入学生が使う成膜装置・分析装置、企業共同研究のデータ利用条件、学外実証への参加条件、修士・博士の受入人数は掲載していません。

03

川原圭博教授:Embodied AI、IoT、無線給電

物理世界で動くAIを、エネルギー・製造・センシングから作ります。

大学公式の事実

大学公式の事実:川原圭博教授の役職、拠点、研究

専攻公式プロフィールに記載された研究領域です。

川原圭博教授は本郷キャンパスの電気系工学専攻教授で、ユビキタス情報環境分野に属します。公式プロフィールはEmbodied AIとIoT、無線給電、ロボット、センシング、基盤モデルとの統合、3Dプリント・導電インク・折り紙・ニットによるデジタル製造を挙げています。

大学公式の事実

大学公式の事実:2025年研究一覧に見る無線給電と実世界機器

研究室公式の論文・会議発表一覧にある題名と書誌情報です。

川原研究室の2025年研究一覧には、形状を変えられる無線給電面、メアンダ状電子テキスタイルによる全身無線給電、極低電力の指輪型マウス、ロボット位置推定、液体金属流路を使う再利用可能な給電シートなどが掲載されています。研究対象はソフトウェアだけでなく、電磁場、材料、回路、機構、ユーザー評価を含みます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:川原研究室の製作設備と個人の担当テーマ

研究例と、学生個人への設備・テーマ割当てを分けています。

公式資料は3Dプリント、導電材料、無線給電、ロボットの研究例を示しますが、入学生が利用できる装置の一覧、講習・安全審査、部品費、共同研究データの条件、入学後の担当テーマを公表していません。研究一覧の題名だけで自分の配属テーマを確約されたものとは扱えません。

04

松久直司准教授:伸びる材料と皮膚に沿う電子回路

材料設計、デバイス、ウェアラブル応用をつなぎます。

大学公式の事実

大学公式の事実:松久直司准教授の役職、拠点、研究

専攻公式プロフィールに記載された役職と研究内容です。

松久直司准教授は駒場キャンパスの電気系工学専攻准教授で、ナノ物理・デバイス分野に属します。公式プロフィールは、柔らかく伸縮する導体・半導体、高密度センサアレイ、発光・高周波デバイス、ウェアラブル、ロボット人工皮膚、次世代ヒューマン・コンピュータ・インターフェースを挙げています。

本書による説明

本書による説明:原著論文が報告した自己修復材料

区分:本書による説明。PubMed掲載の原著論文の書誌・著者・要旨を本書が要約し、数値と応用候補を記載しています。大学公式の制度説明ではありません。

2025年のScience Advances論文は、松久准教授を含む著者らが、磁性イオン液体を高分子内に保持した磁性イオンエラストマーを報告しています。論文要旨は、高い磁気応答、99%を超える弾性回復、自己修復、10のマイナス3乗S/cmを超えるイオン伝導性を示し、ウェアラブルひずみセンサや非接触磁気応答デバイス等への可能性を述べています。

本書による説明

本書による説明:柔らかさと電気性能の両立が研究問題になる

公式プロフィールと論文の材料・デバイス指標を研究設計の言葉へ置き換えています。

伸ばせる材料は、変形すると導電経路が切れたり抵抗が変わったりします。研究では、最大伸びだけでなく、抵抗変化、繰返し耐久性、皮膚に近い弾性、加工できる線幅、センサ感度を同時に測ります。志望研究は「柔らかいデバイスを作る」から一歩進め、どの性能同士の両立を狙うかを書くと具体的です。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:生体試験、試作設備、受入枠

研究の応用例と学生向けの実施条件を区別しています。

ウェアラブルや人工皮膚の研究でも、人を対象とする実験の有無、倫理審査、試作品の長時間装着条件、ナノ材料の作製設備、学生の訓練、修士・博士別の受入人数は公表資料から特定できません。応用候補が示されていることと、入学生がすぐ人体実験を行えることは別です。

05

馬場旬平教授:電力変換とスマートグリッド

再エネ・蓄電・ICTを実際の電力系統へつなぎます。

大学公式の事実

大学公式の事実:馬場旬平教授の役職、拠点、研究

専攻公式プロフィールに記載された役職・拠点・研究です。

馬場旬平教授は柏キャンパスの電気系工学専攻教授で、環境・エネルギー分野に属します。公式プロフィールは、パワーエレクトロニクス、エネルギー貯蔵、ICTを電力分野へ適用し、より良い電気エネルギーシステムを構築する研究と、離島等での実験を挙げています。

大学公式の事実

大学公式の事実:特別口述では希望不可、一般入試では希望可能

入試案内書ページの♣印と説明を反映しています。

2026年度実施入試の受入れ情報では、馬場教授は♣印の教員です。修士特別口述試験では配属希望に選べませんが、一般入試の配属希望は可能です。この制限は受入れ不可を意味せず、選抜区分によって希望できるかが違います。

本書による説明

本書による説明:電力研究は部品・制御・系統の三尺度で考える

公式プロフィールの研究語を、電力システムの尺度ごとに整理した説明です。

パワーエレクトロニクスは半導体スイッチで電力を変換し、制御は電圧・周波数・電力を安定させ、系統研究は多数の発電・蓄電・需要を協調させます。研究計画では、変換器一台の効率、制御則の安定性、島全体の需給のどの尺度を対象にするかを明確にします。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:離島実験の参加と一般入試での受入人数

一般入試で希望可能という事実と、未公表の個別条件を分けています。

プロフィールは離島での実験例を示しますが、全学生が参加するか、期間・費用・安全管理・自治体や企業とのデータ条件は公表していません。また、一般入試で希望可能であることは、修士・博士の受入人数や配属を保証しません。2026年度担当授業の完全な一覧も参照資料からは特定できません。

06

5候補の比較と選び方

研究対象、方法、データ、拠点を同じ軸で比較します。

本書による推定

本書による推定:同じ入試分野でも研究出口は複数ある

試験分野と公開研究テーマの重なりから行った推定です。

電気回路を得意とする受験者でも、池田教授の暗号回路、川原教授の無線給電、松久准教授の伸縮回路、馬場教授の電力変換へ進む可能性があります。固体物性を選ぶ受験者も、杉山教授の太陽電池・光触媒や松久准教授の柔軟材料へつなげられる可能性があります。これは研究テーマの近さに関する推定で、受入れや合格可能性の判断ではありません。

本書の提案

本書の提案:候補を四項目で比較する

公開プロフィールを志望先比較に変換する方法です。

各候補について、研究対象、操作・実験、得たいデータ、研究拠点の四項目を一行ずつ書きます。例えば「暗号回路/実機攻撃/漏えい量/本郷」「光触媒/界面解析/変換効率/駒場」のようにそろえると、名称の華やかさではなく研究生活の違いを比較できます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:人気、残り枠、合格確率

受入れ制限の公開範囲を越えて教員別の入りやすさを作っていません。

教員ごとの志望者数、競争率、2026年8月28日時点の残り受入枠、研究テーマ別の合格確率は公表されていません。受入れ制限ページに名前がない教員についても、空席や合格を意味すると推定できません。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。