第4章 働きながら1年で30単位を取る現実
東京大学 大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 専門職学位課程(2年コース・1年コース)の院試対策講座から、授業時限、必修構造、課題研究、施設を使い、勤務との両立を週単位で考えます。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月26日
- 公開本文
- 1,054字
- 参照資料
- 5件
夜間大学院ではない
授業は朝から夜まであり、昼間の出席を前提に組みます。
大学公式の事実:授業時限と履修構造
大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。
2026年度シラバスの授業時限は、1限8時30分開始から7限20時30分終了までです。夕方以降の授業だけでなく、午前・午後の科目もあります。2027年度の時間割は2026年8月26日時点で未公表ですが、現行資料から東大SPHを夜間だけで完結する課程とみなすことはできません。
修了には30単位以上が必要です。2026年度は「医学データの統計解析」2単位が必修で、五つの必修カテゴリーから各1科目以上を選びます。1年間の履修登録上限は50単位です。必要単位が上限以内でも、同じ時限の重なり、予習、課題、試験、通学を含めれば、勤務先承諾書だけで時間が生まれるわけではありません。
本書の提案:勤務表ではなく一週間の時間割を作る
大学が指定する答案や学習法ではなく、一次資料に基づく本書の提案です。
在職継続者は、授業時間だけでなく移動、授業前の読書、統計演習、グループ作業、レポートを入れた一週間を作ります。例えば平日5日・9時から17時勤務をそのまま置くと、昼間科目を履修できません。週の勤務日を減らす、固定の研究日を設ける、繁忙期の担当を変えるなど、勤務条件自体の調整が必要です。
学習計画書には「仕事と両立します」という決意ではなく、勤務日・勤務時間、通学時間、授業に充てる時間、課題に充てる時間、職場内の代替体制を書きます。時間割が公表された後に修正する前提でも、現行シラバスから無理のある案を見つけられます。
課題研究と利用施設を誤解しない
授業で使う部屋と、個人研究で使えるデータ・設備を分けます。
大学公式の事実:課題研究の位置づけと授業場所
大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。
課題研究は、指導教員の下で課題を定め、資料収集または現地調査、データ解析、論文作成などを行う6単位科目です。2年コースでは必修、1年コースでは選択です。2026年度シラバスには、医学部教育研究棟13階の第6セミナー室やSPH講義室など、授業で使う場所が記載されています。
1年コースで課題研究を選ぶ場合、通常の30単位の中で授業と研究を短期間に進めます。勤務先のデータを使う計画では、職場の許可と大学の研究倫理手続は別です。業務上見られるデータを、そのまま学位課程の研究に使えるとは限りません。
大学が公表していない情報:学生ごとのデータ・設備利用
2026年8月26日時点の公開一次資料に記載がないため、数値や内容を推測で補っていません。
教員や分野の研究テーマ、授業場所は公表されています。しかし、2027年度入学生が使える診療報酬データの年度と変数、解析用端末、統計ソフトのライセンス、面接室、録音機器、研究費、個別の共同研究データは一括公表されていません。教員が大規模データを使う論文を書いていることと、新入生が同じデータを使えることは別です。
出願前に研究案を持つ人は、対象者の集め方、データの所有者、利用許可、倫理審査、必要なソフト、指導できる期間を質問項目にします。大学が全志願者へ事前承諾書を求めていなくても、実行可能性を確かめる相談には意味があります。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 令和9(2027)年度 公共健康医学専攻専門職学位課程学生募集要項
東京大学|資料:2026-05|確認:2026-08-26|参照箇所:1~7頁
- 東京大学大学院医学系研究科規則
東京大学|資料:2026-07-01現在|確認:2026-08-26|参照箇所:第2条の2、第3条、第5条、第11条、第15条の2
- 2026年度 公共健康医学専攻シラバス
東京大学|資料:2026年度|確認:2026-08-26|参照箇所:3~6頁、14~19頁、54~61頁
- 東大SPH 教育プログラム
東京大学|資料:2026-08-26時点|確認:2026-08-26|参照箇所:教育目標、2年コース・1年コース、課題研究
- 公共健康医学専攻を構成する講座・分野・担当教員
東京大学|資料:2026-03-01現在|確認:2026-08-26|参照箇所:生物統計学、臨床疫学・経済学、精神保健学、医療コミュニケーション学ほか