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第4章 2027年度の指導教員から研究室を選ぶ

東京大学 大学院工学系研究科 バイオエンジニアリング専攻 修士課程の院試対策講座から、一般の教員一覧に名前があるだけでは、2027年度修士課程の受入根拠になりません。入試案内pp.19〜20の指導教員リストを入口にし、授業、研究、方法、設備を確かめます。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月28日
公開本文
4,115
参照資料
10
01

三十一名の修士指導教員を六分野に分ける

2027年度入試案内に載る名前だけを受入候補として整理します。

大学公式の事実

大学公式の事実:2027年度修士指導教員リスト

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

2027年度入試案内の指導教員リストには、次の三十一名が載っています。

バイオエレクトロニクスは田畑仁、松井裕章。バイオイメージングは関野正樹、中川桂一、島添健次、山下真一。メカノバイオエンジニアリングは新井史人、小林英津子、酒井幹夫、高木周、原田香奈子、森田剛。バイオデバイスは高井まどか、一木隆範、野地博行、松永行子。バイオマテリアルは鄭雄一、片島拓弥、カブラル オラシオ、酒井崇匡、宮田完二郎。ケミカルバイオエンジニアリングは津本浩平、長門石曉、中木戸誠、太田誠一、伊藤大知、齊藤博英、鈴木勉、酒井康行、山東信介、平林祐介です。入試案内の英語欄にある「Yuichi TEI / Ung-il Chung」は鄭雄一一名の英語表記であり、二人として数えません。

入試案内は、点線で結ばれた一部教員について、一方を副アドバイザーとして共同指導すると注記しています。

大学公式の事実

大学公式の事実:第十志望までと事前相談

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

出願時には志望指導教員を少なくとも第十志望まで選びます。一般入試では、出願前に研究室の研究内容について教員へ問い合わせることができます。特別口述を希望する場合は、第一志望教員との整合性を重視するため、出願前の連絡と相談を大学が強く勧めています。

本書の提案

本書の提案:研究対象、方法、場所、共同指導、最近の研究を比べる

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

三十一名全員を同じ深さで調べるのではなく、六分野から自分の研究対象に近い教員を抽出し、その中で研究方法、研究場所、共同指導、最近の研究を比較します。古いパンフレットや一般教員一覧だけで受入可否を判断せず、2027年度の修士指導教員リストに載っているかを最初に確かめます。

02

候補1 野地博行:1分子計測と人工細胞リアクタ

分子モーター、デジタルバイオアッセイ、人工細胞を一つの技術体系として読みます。

大学公式の事実

大学公式の事実:野地博行教授の専門、授業、指導課程

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

野地博行教授は、2027年度修士指導教員リストのバイオデバイス分野に載っています。専攻の公式教員ページは、回転分子モーターの1分子生物物理、フェムトリットル反応器アレイによる1分子デジタルバイオアッセイ、人工細胞リアクタによる機能分子スクリーニング、自己複製する人工細胞を研究テーマとして示しています。2026年度時間割では、Overview of Biodevices 2の担当教員です。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:野地研究室の博士受入と2027年度授業担当

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

2027年度入試案内は野地博行教授を修士指導教員として掲載していますが、この修士課程用リストだけでは博士課程での受入可否を確認できません。2027年度の確定時間割も未公表であり、Overview of Biodevices 2の2027年度担当教員は確認できません。

大学公式の事実

大学公式の事実:2025年はATP合成酵素のエネルギー変換比を改変

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

2025年7月の東京大学プレスリリースは、野地教授らがATP合成酵素を改変し、プロトンからATPへの変換比を自然界の既知の範囲より高めた研究を報告しています。論文はNature Communicationsに掲載され、DOIは10.1038/s41467-025-61227-wです。

本書の提案

本書の提案:構造改変、1分子観察、エネルギー変換のどこに関心があるか示す

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

この研究は、ATP合成酵素が回転するという既知の説明を繰り返すものではなく、分子機械の構造を変え、入力となるプロトン数と生成するATPの関係を実験的に調べています。志望理由では「分子モーターに興味がある」だけで終えず、構造改変、1分子観察、エネルギー変換のどこへ関心があるかを言葉にします。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:装置を全学生が自由に使える条件

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

公式教員ページは、フェムトリットル反応器アレイ、1分子計測、人工細胞リアクタを研究手法・技術として紹介しています。しかし、装置名ごとの台数、予約方法、修士学生が単独使用できる時期、他研究室との共用条件は公表していません。

本書の提案

本書の提案:最初の半年に習得する実験手法を事前相談で聞く

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

これらの技術は研究室が使用・開発する研究基盤として理解し、入学直後から全装置を自由に使えるとは決めつけません。事前相談では、最初の半年に習得する試料調製、顕微鏡、画像解析、マイクロ加工の範囲を質問します。

03

候補2 原田香奈子:微細手術ロボットと手技評価

ロボットを作る研究と、手術を測って自動化する研究を分けて理解します。

大学公式の事実

大学公式の事実:原田香奈子教授の専門、授業、修士指導

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

原田香奈子教授は、2027年度バイオエンジニアリング専攻の修士指導教員リストで、メカノバイオエンジニアリング分野に載っています。公式教員ページは、小児外科、眼科、脳神経外科などを対象とする微細手術ロボット、手術ロボットの自動化、手術手技評価を研究テーマとして示します。センサ付き患者モデルやVRを使って手技を解析し、抽出した技能をロボットへ組み込む研究です。

2026年度時間割ではOverview of Mechano Bioengineering 2の担当教員です。別の2026年度公式資料は、原田教授の所属を機械工学専攻と記し、その資料内では修士・博士の双方を受入可能としています。この記載は機械工学専攻の研究テーマ資料における受入課程であり、2027年度バイオエンジニアリング専攻博士課程での受入可否とは分けて扱います。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:原田教授の2027年度バイオ博士指導

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

2027年度バイオエンジニアリング専攻の修士入試案内は、原田香奈子教授を修士指導教員として掲載しています。一方、同年度の博士課程入試案内には教員別の受入リストがなく、原田教授の氏名も記載されていません。機械工学専攻の2026年度研究テーマ資料にある「修士・博士受入可」を、バイオエンジニアリング専攻博士課程の2027年度受入保証へ読み替えることはできません。

大学公式の事実

大学公式の事実:SmartArm、VR、画像処理、実験自動化

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

2026年度大学院生向け公式資料は、SmartArmという手術ロボットを用いた硬膜モデルへの経鼻縫合、小児外科・眼科への応用、VRシミュレータ、画像処理による部分的な自動化を研究例として挙げています。さらに、小さく柔らかく壊れやすい試料を扱う自律実験ロボットを開発し、人の遠隔操作から技能データを集める研究も示しています。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:原田研究室の設備利用条件

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

公式資料はSmartArm、VRシミュレータ、画像処理、自律実験ロボットを研究例として示しますが、それぞれが研究室専有設備か共用設備か、バイオエンジニアリング専攻の修士学生が利用できるか、利用開始前の講習、予約、単独操作の条件までは公表していません。研究に用いられたシステムの存在と、入学後に利用できる施設・設備の範囲は同じ情報ではありません。

本書の提案

本書の提案:対象手技、安全条件、評価指標まで具体化する

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

この研究室を志望する場合、単に「機械学習で手術を自動化する」と書くのではなく、対象手技、入力するセンサ情報、操作者とロボットの役割分担、安全条件、評価指標を決めます。患者モデルやデジタルツインを使う理由も、実患者では試せない条件を安全に再現するため、と具体化できます。

本書による説明

本書による説明:必要な基礎は機械工学だけではない

複数の一次資料を比べ、受験生が制度と研究内容を一緒に読める形へ本書が整理した説明です。

手術ロボットには、機構と制御だけでなく、組織の変形、画像処理、センサ、統計、医療機器規制、医師との共同研究が関わります。入試で選ぶ数学・物理学・化学は、研究室を機械的に割り当てるコース区分ではありません。物理学の力学と電磁気学、数学の微分方程式・線形代数・確率統計、化学の生体材料やセンサ表面は、異なる入口から手術システム研究へ関係します。

本書の提案

本書の提案:既習科目を研究で使う量と方法へ変える

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

研究計画では、得意科目の名前だけを書かず、その知識を何の測定やモデルに使うかを示します。例えば、力学は器具先端の力と組織変形、線形代数は画像処理とロボット制御、確率統計は手技評価、化学はセンサ表面と生体材料の設計へ結び付けます。未経験の分野は、入学前に何を補うかも一文で示します。

04

候補3 カブラル オラシオ:高分子ナノデバイスと薬物送達

材料設計、体内動態、腫瘍生物学を横断する研究を確認します。

大学公式の事実

大学公式の事実:カブラル オラシオ教授の修士指導、専門、授業

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

カブラル オラシオ教授は、2027年度修士指導教員リストのバイオマテリアル分野に載っています。「教授」という現在の役職は、2026年3月6日掲載の専攻公式教員プロフィールで確認できます。同ページは、合成高分子の自己組織化に基づく多機能ナノデバイスを作り、薬物や遺伝子を狙った部位へ届ける研究を紹介しています。研究テーマは、抗がん剤を運ぶ高分子ミセル、腫瘍イメージング・診断、がんの生理がナノメディシンへ与える影響です。2026年度時間割ではOverview of Biomaterials 2の担当教員に含まれます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:2027年度入試案内単体の役職欄

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

2027年度修士課程入試案内pp.19〜20は、カブラル オラシオ教授を修士指導教員として掲載していますが、表には役職欄がありません。そのため、前項の「教授」は2026年3月6日掲載の専攻公式教員プロフィールに基づく現在役職として示し、入試案内そのものが教授職を記載しているとは扱いません。

大学公式の事実

大学公式の事実:2025年は長時間循環する酵素搭載ナノマシン

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に書かれた範囲です。

2025年11月の東京大学プレスリリースは、ポリアニオンとポリカチオンからなるイオンペア・ネットワークでナノマシン表面を覆い、血中での異物反応を抑える研究を報告しています。アスパラギナーゼを搭載し、腫瘍が必要とするL-アスパラギンを減らす方法を検討したもので、論文はNature Biomedical Engineering、DOIは10.1038/s41551-025-01534-1です。

本書による説明

本書による説明:材料設計から血中挙動と腫瘍環境までつなげて読む

複数の一次資料を比べ、受験生が制度と研究内容を一緒に読める形へ本書が整理した説明です。

この研究では、ナノ材料の合成だけでなく、タンパク質吸着、マクロファージ、血中半減期、腫瘍間質、免疫療法との併用まで評価しています。化学的な材料設計と生命科学的な評価を一つの研究計画に入れる具体例として読めます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:個別装置と利用条件

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

公式教員ページは、高分子自己組織化、薬物送達、腫瘍イメージングという研究方法を示しますが、合成装置、粒径測定、顕微鏡、動物実験設備の機種、台数、共用条件、修士学生の利用権限までは示していません。

本書の提案

本書の提案:修士学生が担当する工程と共同研究先の工程を聞く

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

論文で使われた方法を研究室に常時ある設備と同一視しません。事前相談では、高分子合成、物性評価、細胞実験、動物実験、数理モデルのうち、修士学生がどの工程を担当し、共同研究先で行う工程があるかを確認します。

05

十以上の候補を順位に変える

研究対象、方法、指導体制、場所を同じ項目で比較します。

本書の提案

本書の提案:四項目を各二文で比較する

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

各教員について、①研究対象、②主要な方法、③自分が持つ基礎、④入学後に確かめたい問い、を各二文で書きます。例えば野地研究室なら、対象はATP合成酵素、方法は1分子計測、自分の基礎は反応速度論、問いは構造改変と変換効率の関係です。原田研究室なら、対象は眼科手技、方法はロボット制御と患者モデル、自分の基礎は力学、問いは安全な共有自律です。

第十志望まで埋めるために、分野名だけで順位を作らないことが重要です。第一志望と第二志望で対象が違っても、測定、モデル、材料など共通する方法があれば、研究関心の一貫性を説明できます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:研究室別の倍率、定員、合格最低点

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

大学は、2027年度の研究室別受入人数、志望順位別の希望者数、研究室ごとの倍率、合格最低点を公表していません。前年の配属者名簿があっても、それは2027年度の空き人数や合格可能性を保証しません。

本書による説明

本書による説明:公開情報で比較できる範囲を限定する

複数の一次資料を比べ、受験生が制度と研究内容を一緒に読める形へ本書が整理した説明です。

公開情報から比較できるのは、2027年度修士指導教員、研究内容、担当授業の前年情報、最近の研究、試験制度までです。根拠がないまま、人気研究室、安全な志望順位、教員別の合格率を作ることはできません。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。