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第5章 受入れ相談と研究提案書をつなぐ

京都大学 大学院 医学研究科 医科学専攻(5年一貫制博士課程)の院試対策講座から、教授への事前連絡、受入承諾書、1,100字の志望理由書、1,300字の研究提案書を一つの論理で作ります。

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研究室との適合を、証拠のある計画に変える

大学指定の様式と、本書が提案する書き方を混同せず説明します。

大学公式の事実

出願前の連絡と了承は必須

大学公式の事実です。

出願前に当該研究分野の教授へ連絡し、出願の了承を得ることが必要です。受入承諾書には、研究分野名、出願者氏名、指導予定教授の署名または記名押印が必要です。2026年8月14日の公式追記により、本紙を提出しにくい場合はPDF等を印刷したコピーも使えます。

大学公式の事実

受入承諾書は合格を保証しない

大学公式の事実です。

所定の受入承諾書は、合格した場合に当該研究室で受け入れることを教授が承諾する書類です。受入承諾書の取得は出願条件の一つであり、筆答試験、英語外部試験、出願書類、口頭試問を用いる研究科の合否判定とは別です。必要な受入承諾書を欠く場合、所定の出願書類はそろいません。

大学公式の事実

志望理由書は約1,100字

大学公式の事実です。

「志望理由書・これまでの研究概要」は、日本語約1,100字または英語約500語、10.5ポイントで所定枠内に作成します。裏面や別紙は使えません。様式には志望研究分野、学士論文の題目、志望理由、これまでの研究概要を記す欄があり、学士論文が課されなかった場合は所定欄へその旨を記します。

大学公式の事実

研究提案書は約1,300字

大学公式の事実です。

「入学後の研究計画」は、日本語約1,300字または英語約600語、10.5ポイントで所定枠内に記します。裏面と別紙は使えません。様式は、入学後に希望する研究内容について、背景、目的、方法等を具体的に書くよう求めています。

本書の提案

初回連絡は判断材料を短くそろえる

大学の指定や評価基準ではない本書の提案です。

本書では、件名に課程名、受入れ相談、氏名を書き、本文を①所属・学年、②関心を持った研究、③その分野を選んだ具体的理由、④関連する学修・研究経験、⑤入学後に考えたい問い、⑥面談希望の順にまとめることを提案します。これは京都大学指定の様式ではありません。添付するなら履歴や研究概要を読みやすくし、未公表データや第三者の個人情報を無断で送りません。教員の研究を読まずに一斉送信した文面では、適合を話し合う材料が不足します。

本書の提案

過去と未来で二つの書類を分担する

大学の指定や評価基準ではない本書の提案です。

本書では、志望理由書を「どの経験からこの問いへ来たか」、研究提案書を「京都大学で次に何を検証するか」と役割分担させます。同じ背景を二度長く書かず、過去の観察が未来の問いへつながる一文を置きます。専攻変更が大きい人は、変更自体を隠すのではなく、以前の専門が新しい研究にどの方法や視点を与えるかを説明します。二つの書類を並べたとき、問題意識、研究室選択、方法、将来像が矛盾していないかを確認します。

本書の提案

研究計画を六つの要素で圧縮する

大学の指定や評価基準ではない本書の提案です。

本書は、①背景、②未解決の問い、③仮説または目的、④方法、⑤予想される結果と別の可能性、⑥意義、の六要素を提案します。「Aを調べる」は作業名なので、「AがBを介してCを変えるか」のように検証できる関係へ直します。方法には比較対象、測定項目、結果の判定を含めます。期待と逆の結果でも何が分かるかを書けば、成功物語ではなく、証拠で考えを更新する研究計画になります。大学が六見出しを指定しているわけではありません。

本書の提案

実行可能性と倫理を方法の中に置く

大学の指定や評価基準ではない本書の提案です。

ヒト試料、診療情報、ゲノム、動物、画像、AIを扱う計画では、対象の集め方、比較群、必要数、測定誤差、個人情報、同意、倫理審査、データ管理を方法の一部として考えます。本書の提案は、すべての審査手続を志願者が単独で確定することではなく、どの制約が結果の解釈を左右するかを説明することです。研究室が使う設備やデータの個別条件は公開資料で確定できないため、「利用できる」と書き切らず、受入れ相談で確認する事項として分けます。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。

  • 医科学専攻(5年一貫制博士課程)募集要項・出願

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月14日更新|確認:2026-09-05|参照箇所:2027年度募集要項、Web出願、出願期間、志望理由書・研究提案書・受入承諾書の様式と、受入承諾書はPDF等を印刷したコピーでもよいという追記を確認した。

  • 2027年度 医科学専攻5年一貫制博士課程 学生募集要項

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月|確認:2026-09-05|参照箇所:PDF全5ページ。募集25名、出願資格、出願期間、提出書類、事前了承、英語スコア、第一段階選抜、11月3日の筆答・口頭試問、12月11日の発表、費用を確認した。配点、最低点、英語換算式、口頭試問の個人別時間・質問内容、新課程固有の過去問題・試行問題は記載されていない。

  • 医科学専攻設置の趣旨等を記載した書類

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月|確認:2026-09-05|参照箇所:新課程の目的、入学者選抜、教育課程、ダブルメンター、QE1~QE4、40単位以上、博士論文審査、特別事情による中途退学者への修士学位制度を確認した。

  • 医科学専攻 基本計画書・教育課程等の概要

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月|確認:2026-09-05|参照箇所:全63科目、統合基盤9科目、コア医学29科目、キャリアパス支援・社会実装25科目、単位数、配当年次、授業科目の概要を確認した。

  • 2027年度 医科学専攻 各研究分野の研究内容及び指導内容

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月|確認:2026-09-05|参照箇所:PDF全18ページ。基礎・臨床・附置研究所等の募集分野、担当教授、研究内容、指導内容と、2027年度に学生募集を行わない分野を確認した。研究題目ごとの設備・試料・データの利用条件や個別の指導・受入れ条件も確認対象としたが、記載はない。

  • 病態生物医学

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年9月5日確認|確認:2026-09-05|参照箇所:村川泰裕教授、ヒトゲノム、疾患生物学、独自解析技術、オミクスと情報科学を用いる研究概要を確認した。個別の指導・受入人数、設備・試料・データの利用条件、事前面談の判断基準は記載されていない。

  • 志望理由書様式

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月|確認:2026-09-05|参照箇所:日本語約1,100字または英語約500語、10.5ポイント、別紙添付不可、学士論文題目欄などの様式条件を確認した。

  • 研究提案書様式

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月|確認:2026-09-05|参照箇所:入学後の研究計画を日本語約1,300字または英語約600語で記すこと、10.5ポイント、別紙添付不可という様式条件を確認した。

  • 受入承諾書様式

    京都大学大学院医学研究科|資料:2026年8月|確認:2026-09-05|参照箇所:研究分野名、指導予定教授、教授の署名または記名押印と、合格時の研究室受入れを承諾する趣旨を確認した。