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出典付き・公開プレビュー

第4章 指導教員候補を授業・一次論文・設備条件まで比べる

東京大学 大学院医学系研究科 医科学専攻(修士課程)の院試対策講座から、2027年度受入予定の4教授を例に、専門、前年授業、最近の一次研究、研究場所、利用できることと未公表条件、博士側の所属を示します。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月24日
公開本文
2,548
参照資料
21
01

水島昇教授:オートファジーを可逆的に操作する

細胞内分解機構を、モデル動物、観察方法、回復可能性の問いまで読みます。

大学公式の事実

大学公式の事実:水島昇教授

募集要項・入学試験案内・規則等に明記された範囲です。

水島昇教授は、2027年度の分子生物学分野で修士を受入予定です。専門は細胞生物学で、オートファジーの分子機構と生理機能、リソソーム、タンパク質分解を研究します。2026年度の前年シラバスでは、英語講義の「分子生物学各論(細胞内分解機構)」担当責任教員です。

2026年のScience論文では、オートファジーを迅速かつ可逆的に抑制できるマウスを用い、抑制時の異常タンパク質蓄積、軸索・シナプス異常、運動・認知低下と、再活性化後の大きな回復を調べました。研究室は教育研究棟5階北側にあり、生化学・分子生物学、蛍光・電子顕微鏡、数理モデル、マウス、ゼブラフィッシュ、酵母等を組み合わせます。researchmapでも東京大学所属、オートファジー研究、最近の論文を照合できます。博士側の現行所属は分子細胞生物学専攻です。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:動物・装置を修士学生が使う条件

2026年8月24日時点の公開一次資料では確認できないため、推測で補っていません。

研究室が用いるモデル生物、蛍光・電子顕微鏡、数理的手法は公表されています。しかし、医科学修士学生が利用できる具体的なマウス系統、顕微鏡、飼育枠、技術支援、研究費、利用開始時期は公表されていません。動物実験、安全講習、研究計画、訓練、指導上の役割分担に左右されます。

02

岡田随象教授:大規模ゲノムを疾患予測へつなぐ

遺伝統計、バイオインフォマティクス、バイオバンク、単一細胞解析の関係を確認します。

大学公式の事実

大学公式の事実:岡田随象教授

募集要項・入学試験案内・規則等に明記された範囲です。

岡田随象教授は、2027年度の遺伝情報学分野で修士を受入予定です。専門は大規模ゲノミクス、遺伝統計学、バイオインフォマティクスで、公式研究室は免疫遺伝学も掲げます。2026年度の前年シラバスでは「遺伝情報学各論(遺伝統計学入門)」担当責任教員で、多層オミクスを疾患機序、ゲノム創薬、個別化医療へ結ぶ内容です。

2026年のNature Medicine論文では、バイオバンク・ジャパンとUK Biobank等の30万人超の男性データを用い、Y染色体ハプログループとモザイク欠失、2型糖尿病リスク、リスク予測、単一細胞での細胞種差を解析しました。東京大学側は教育研究棟6階N607、理研側は西研究棟3階W319です。researchmapにも所属・遺伝統計学・論文が掲載されます。博士側の現行所属は分子細胞生物学専攻です。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:個人データ・計算資源へのアクセス

2026年8月24日時点の公開一次資料では確認できないため、推測で補っていません。

大規模バイオバンク、ゲノム、単一細胞データを使う実績と二つの研究拠点は確認できます。しかし、医科学修士学生が特定の個人データ、バイオバンク、計算サーバーへ自動的にアクセスできるとは公表されていません。データ利用審査、研究倫理、共同研究契約、情報安全管理、解析経験、計算費用等の条件を面談で確認する必要があります。

03

大木研一教授:神経回路を二光子イメージングで測る

視覚・体性感覚地図の研究を、刺激、画像、発達、動物実験の条件まで読みます。

大学公式の事実

大学公式の事実:大木研一教授

募集要項・入学試験案内・規則等に明記された範囲です。

大木研一教授は、2027年度の統合生理学分野で修士を受入予定です。大脳皮質視覚野の神経回路と情報処理を、in vivo二光子カルシウムイメージングや光遺伝学で研究します。2026年度の前年シラバスでは「ヒトの機能(総論)」「感覚」「統合生理学各論(感覚の神経科学)」の担当責任教員で、医学共通講義・実習にも掲載されます。

2025年の一次論文では、マウス高次視覚野RLにおける視覚の網膜対応地図とヒゲ感覚の体部位地図を広域カルシウムイメージングで比較し、一部領域の大まかな対応と、開眼前にその対応が存在する可能性を示しました。研究室は教育研究棟7階北側で、2026年4月更新のメンバー一覧には修士・博士学生がいます。researchmapでも東京大学所属と神経科学の研究を照合できます。博士側の現行所属は機能生物学専攻です。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:顕微鏡・動物実験の担当範囲

2026年8月24日時点の公開一次資料では確認できないため、推測で補っていません。

二光子カルシウムイメージングと光遺伝学が研究室の中核手法であることは確認できます。一方、個別顕微鏡の仕様、修士学生の予約権、手術・刺激・撮像・解析のどこを学生が担当するか、動物実験訓練の期間、2027年度の受入人数は公表されていません。画像解析だけから開始できるかも含め、2年間で担当できる工程を確認する必要があります。

04

吉川雅英教授:クライオ電子顕微鏡で細胞内輸送を構造化する

公開された装置名と、修士学生が実際に利用する条件を区別します。

大学公式の事実

大学公式の事実:吉川雅英教授

募集要項・入学試験案内・規則等に明記された範囲です。

吉川雅英教授は、2027年度の生体構造学分野で修士を受入予定です。専門は上皮構造の細胞生物学とクライオ電子線トモグラフィーです。2026年度の前年シラバスでは「ヒトの構造(総論)・解剖実習」と「生体構造学各論」の担当責任教員で、後者はクライオ電子顕微鏡と繊毛・鞭毛・微絨毛等への応用を扱います。

2025年のScience Advances論文では、クライオ電子顕微鏡、質量分析、生化学、神経細胞ライブイメージングを組み合わせ、キネシン2尾部のHACドメインがアダプターKAP3とカーゴAPCを認識する構造を示しました。設備ページはTitan Krios G3i/G4、Talos Arctica G2、CRYO ARM 300II/200等を掲載します。大学院生募集ページは修士を医科学専攻、博士を分子細胞生物学専攻と明記し、研究室指定の修士受験では事前連絡を求めます。researchmapでも所属・構造生物学・論文を照合できます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:装置を単独利用できるとは限らない

2026年8月24日時点の公開一次資料では確認できないため、推測で補っていません。

電子顕微鏡の機種と研究室・支援基盤で利用できることは公表されています。しかし、医科学修士学生がすべてを単独で自由利用できるとは書かれていません。設備ページは単独利用、技術支援付き利用等を分けており、訓練、予約、料金、安全管理、試料調製、研究計画によって条件が変わります。装置名を研究計画書へ列挙する前に、自分の試料と問いに必要な分解能・前処理・解析を説明する必要があります。

05

四人を対象・データ・方法・条件で比べる

教員の知名度ではなく、2年間で行える研究の型を比べます。

本書の提案

本書の提案:5列で研究室を比較する

大学が指定する答案や手順ではなく、公開資料に基づく本書の提案です。

比較項目水島教授岡田教授大木教授吉川教授
主な対象細胞内分解、神経、モデル生物ヒト集団、ゲノム、疾患大脳皮質、視覚・体性感覚細胞骨格、繊毛、分子モーター
主なデータ顕微鏡像、分子、行動ゲノム、表現型、単一細胞カルシウム画像、刺激、行動クライオEM、構造、結合・輸送
方法の核可逆操作、細胞・動物実験遺伝統計、情報解析二光子撮像、光遺伝学構造解析、生化学、ライブ撮像
先に確認する条件動物・装置・安全講習データ審査・計算資源動物訓練・撮像工程装置予約・試料調製・支援
博士側の現行専攻分子細胞生物学分子細胞生物学機能生物学分子細胞生物学

表は優劣を付けるものではありません。同じ生命現象でも、操作する対象、測定データ、必要な承認、習得時間が違います。修士2年で最初のデータをいつ得られるか、失敗したときの代替計画があるかまで聞くと、配属方式を現実的に選べます。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。