第1章 英語学位課程の入試単位と研究分野を正確に読む
東京大学 大学院医学系研究科 国際保健学専攻(修士課程)の院試対策講座から、専攻の6基幹分野、2027年度試験で選べる7専門分野、修士(保健学)、30単位と論文指導を別々に確定します。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月24日
- 公開本文
- 1,708字
- 参照資料
- 11件
この講座が扱う課程と学位
博士課程や公共健康医学専攻を混ぜず、2027年度国際保健学専攻修士課程に対象を固定します。
大学公式の事実:対象は2027年度修士課程
募集要項・入学試験案内・規則等に明記された範囲です。
この公開章が扱うのは、東京大学大学院医学系研究科・国際保健学専攻の令和9(2027)年度入学、修士課程です。標準修業年限は2年、取得する学位は修士(保健学)です。同じ医学系研究科には博士課程、医科学専攻修士課程、公共健康医学専攻の専門職学位課程がありますが、入試科目、日程、学位が異なります。
国際保健学専攻は、入試から修了まで日本語能力を必要としない英語学位課程と明記され、講義はすべて英語です。ただし、2027年度専門試験の問題は英語で、答案は英語または日本語のいずれかを選べます。「英語学位課程だから入試答案も必ず英語」という制度ではありません。
本書による説明:英語力は外部試験と研究遂行の二重条件
複数の一次資料を受験生が比較しやすい形に言い換えた本書の説明です。
出願時にはTOEFLまたはIELTSの成績で外国語能力を評価します。それとは別に、志望理由書は英語400~500語、講義はすべて英語、研究室の文献読解・発表・論文作成も英語が中心です。英語スコアだけを合格させる準備と、研究内容を英語で読み書きして議論する準備は同じではありません。
一方、専門試験答案を日本語で書けることには意味があります。気候、ゲノム、感染症などの複雑な因果関係を、自分が最も正確に説明できる言語で示せます。ただし、英語の問題文を誤読せず、専門語を日英で対応させる力は必要です。本書では、スコア、英語志望理由書、英語での研究活動、専門答案の言語選択を分けて準備します。
6基幹分野と7つの試験専門分野
専攻組織の説明と、出願時に選ぶ専門分野の一覧を同じものとして扱いません。
大学公式の事実:専攻組織は6基幹分野と協力講座
募集要項・入学試験案内・規則等に明記された範囲です。
2027年度入試案内は、国際保健学専攻を、国際保健政策学、国際地域保健学、人類遺伝学、発達医科学、人類生態学、生物医化学の6基幹分野に協力講座が加わる構成と説明します。目的は、高度な専門知識をもち国際的研究を自立して行う人材と、国際機関等で保健政策を導く人材の育成です。
これに対し、2027年度専門試験の分野一覧は、国際地域保健学、国際保健政策学、人類遺伝学、発達医科学、人類生態学、生物医化学、国際環境保健学の7分野です。国際環境保健学は試験範囲ページと受入予定指導教員一覧にも掲載されています。したがって、「6基幹分野」という組織説明から、入試で選べる分野を6つだけだと結論しません。
本書の提案:分野名より、問い・データ・方法で選ぶ
大学が指定する答案や手順ではなく、公開資料に基づく本書の提案です。
国際保健政策学と国際環境保健学は、どちらも気候変動や大気汚染を扱い得ます。しかし、政策学で疾病負担、保健制度、政策評価、統計モデルを中心にする計画と、環境保健学で曝露評価、環境疫学、リスク評価を中心にする計画では、必要な指導と試験範囲が違います。人類遺伝学と発達医科学も、感染症の宿主要因を扱うだけでは区別できず、ゲノム変異を解析するのか、ウイルス・免疫・疫学・診断法を統合するのかまで示す必要があります。
教員へ連絡する前に、①対象集団または試料、②健康問題、③主な曝露・遺伝要因・病原体、④結果指標、⑤取得データ、⑥分析または実験法を一行ずつ書いてください。六項目が具体的なら、志望分野と志望教員を同じ根拠で選べます。
30単位と修士論文の進め方
演習・実習16単位を、研究室で行う論文研究の中心として読みます。
大学公式の事実:2年間、30単位、論文審査
募集要項・入学試験案内・規則等に明記された範囲です。
修士課程の標準修業年限は2年、修了に必要な単位は30単位です。国際保健学専攻では、指導教員の演習Ⅰ4単位と実習Ⅰ4単位を各年に履修し、2年間で計16単位を修得します。さらに指導教員が担当する特論を4単位以上履修します。残りは、指導教員の助言を受け、専攻の他分野、医学系研究科の他専攻、他研究科等の授業から組みます。
単位だけで修了できるわけではありません。指導教員のもとで研究を行い、修士論文と要旨を提出し、論文発表と審査に合格する必要があります。演習・実習16単位は、研究質問、方法、データ取得、解析、研究倫理、発表、論文執筆を進める教育の中心です。
本書による説明:2026年度科目表は前年資料として使う
複数の一次資料を受験生が比較しやすい形に言い換えた本書の説明です。
2027年度入学者向けの確定した開講科目表は、2026年8月24日時点で公表を確認できません。本章で授業名と担当教員を説明するときは、公開済みの2026年度医学系便覧を「前年資料」として使い、2027年度も同じ曜日・教室・担当者になるとは書きません。
前年資料では、国際保健政策学、人類遺伝学、発達医科学など各分野に特論Ⅰ・Ⅱがあり、演習・実習は研究室ごとに開講されます。入学後の時間割を断定する資料ではありませんが、研究分野の名称だけでなく、どの教員がどの科目を担当し、演習・実習がどこに置かれているかを見る材料になります。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 令和9(2027)年度 修士課程 学生募集要項
東京大学|資料:2026-05-07|確認:2026-08-24|参照箇所:表紙、2~7頁
- 2026年度 医学系便覧・シラバス・開講科目表
東京大学|資料:2026年度|確認:2026-08-24|参照箇所:20~23頁、28頁、45~47頁
- 東京大学学位規則
東京大学|資料:2026-08-24時点|確認:2026-08-24|参照箇所:第3条(2)修士の学位
- 医学系研究科の学位授与方針・教育課程方針・入学者受入方針
東京大学|資料:2026-08-24時点|確認:2026-08-24|参照箇所:医学系研究科(修士課程)
- 令和9(2027)年度 国際保健学専攻 修士課程 入学試験案内
東京大学|資料:2026-05-07|確認:2026-08-24|参照箇所:2~4頁
- 2027年度 国際保健学専攻 専門科目試験範囲
東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻|資料:2026-07-18更新|確認:2026-08-24|参照箇所:各専門分野の試験範囲・参考資料
- School of International Health
東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻|資料:2026-08-24時点|確認:2026-08-24|参照箇所:専攻概要、Departments and Fields
- Coursework and Thesis
東京大学大学院医学系研究科国際保健学専攻|資料:2026-08-24時点|確認:2026-08-24|参照箇所:Coursework、Thesis、Laboratory meeting
- Masahiro Hashizume
Department of Global Health Policy|資料:2026-08-24時点|確認:2026-08-24|参照箇所:Research interests、Recent publications
- 藤本明洋 教授
東京大学医学部健康総合科学科|資料:2026-08-24時点|確認:2026-08-24|参照箇所:担当科目、研究テーマ
- Moi Meng Ling 教授
東京大学医学部健康総合科学科|資料:2026-08-24時点|確認:2026-08-24|参照箇所:担当科目、研究分野、現在の研究課題