第2章 6問中4問と公式範囲を読む
名古屋大学 大学院工学研究科 応用物質化学専攻の院試対策講座から、新しい三分野構成、基礎と専門で異なる出題範囲、専門PDFの日付差を扱います。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月29日
- 公開本文
- 1,405字
- 参照資料
- 4件
2027年度の問題構成
基礎と専門を同じ選択構造で読み、旧年度との違いを固定します。
大学公式の事実:基礎も専門も6問中4問
募集要項pp.22-23の化学・生物工学系三専攻共通表です。
基礎は基礎無機・物理化学、基礎有機化学、基礎生化学の3分野から各2問、計6問中4問を解きます。専門も無機・物理化学、有機化学、生化学の3分野から各2問、計6問中4問です。どちらも試験時間は2時間です。
大学公式の事実:無機と物理は統合された
三専攻公式入試ページの制度変更と2027募集要項の科目名です。
専攻ページは、2026年8月実施の入試から従来の無機化学と物理化学を「無機・物理化学」に統合すると明記し、2027募集要項も基礎・専門の同分野を「無機・物理化学」と表記しています。
本書による説明:四問選択は一分野だけで完結しない
公表された問数と選択数の算術的な関係を説明しています。
一分野には2問しかないため、4問を解くには少なくとも二分野へ触れる必要があります。
本書による推定:二分野を主軸、第三分野を保険にする
問題構造から学習の余裕幅だけを推定した本書の判断です。
6問中4問という構造から、本書は二分野を完答候補まで深め、第三分野でも基本設問を一つ拾える状態を目標にする設計が安全寄りだと推定します。一分野をすべて捨てるより、当日の難易度変動へ対応する余地を残せるという推定です。実際の難度、問別配点、採点法を推定したものではありません。
基礎の無機・物理と有機
公式列挙を高校化学から大学化学へつなぎ、基礎有機で出題しない領域を明確にします。
大学公式の事実:基礎無機・物理化学の範囲
2027年度基礎科目出題範囲PDFの列挙です。
無機側は原子・分子の構造、化学結合、酸塩基、固体構造、配位化合物など、物理側は量子化学、熱力学、電気化学、構造化学、反応速度論などです。範囲PDFには分野別の教科書も挙げられています。
本書による説明:高校の式を状態・構造・速度へ広げる
公式範囲の語を18歳向けに関係づけた説明です。
高校で学ぶ酸塩基や電池を、大学では「電子がどこにいるか」「どの状態が安定か」「どの速さで変化するか」に分けて扱います。量子は構造、熱力学は向きと平衡、速度論は到達までの時間を説明する道具です。
大学公式の事実:基礎有機では構造解析などを出題しない
原本画像の記載です。専門科目の範囲は別資料で確認します。
基礎有機化学は有機化学全般を範囲とします。ただし、公式PDFは「生化学・生物有機化学・高分子・構造解析(NMR, IR, MSなど)からは出題しない」と明記しています。
本書による説明:基礎の除外を専門へ広げない
NAMC-04の原本画像とNAMC-05の専門範囲を分けて読んだ本書の説明です。
埋込みテキスト抽出では「な」が欠落し「出題しい。」となりましたが、原本画像は「出題しない。」です。これは基礎有機化学欄の除外です。一方、専門科目PDFは有機化学・高分子化学の反応、合成、構造解析を範囲へ含めます。本書は基礎と専門を別々の範囲として整理します。
基礎生化学と学習単位
分子から代謝までを因果の鎖にして、暗記の孤立を防ぎます。
大学公式の事実:基礎生化学の範囲
2027年度基礎科目出題範囲PDFの生化学欄です。
タンパク質、DNA・RNAと遺伝情報の流れ、酵素と反応速度論、プロテアーゼ、炭酸脱水酵素、糖質、脂質と生体膜、解糖系・TCA回路・電子伝達系・光合成によるATP合成が列挙されています。
本書による説明:構造、反応、情報、エネルギーの四層
公式範囲を概念の四層へ整理した本書の説明です。
生化学を、分子の形、酵素が進める反応、DNAからタンパク質への情報、ATPを得るエネルギー変換の四層に置くと、用語がばらばらになりません。たとえば膜は構造であると同時に電子伝達の反応場です。
本書の提案:一項目を図・式・文章の三形式で復元する
公式範囲を答案化するための本書の練習法です。
酵素なら反応式と速度曲線と阻害の説明、TCA回路なら物質名の流れと炭素数と得られる還元当量、DNA複製なら図と酵素名と方向性を、白紙から三形式で再現します。見るだけの復習を減らします。
大学が公表していない情報:分野別難度と頻度
出題予想を公式情報のように見せないための境界です。
2027年度資料は、基礎三分野のどれが難しいか、どの小項目が何回出るか、教科書の章ごとの比重、分野別平均点を公表していません。
専門三分野と資料日付の差
専門で要求される深さと、公式掲載日・PDF脚注の不一致を分けます。
大学公式の事実:専門無機・物理化学
2027年度欄に掲載された専門科目出題範囲PDFの列挙です。
無機では無機固体の構造、相図とその読解、無機材料の合成・反応・物性など、物理では量子化学、熱力学、電気化学、構造化学、反応速度論などが範囲です。
大学公式の事実:専門有機は高分子と構造解析を含む
専門範囲PDFの有機化学欄です。
専門有機化学は、有機化学と高分子化学について、反応、合成、構造解析を範囲としています。
大学公式の事実:専門生化学は二つの問題領域
専門範囲PDFが明示する二問の領域を公式語で示しています。
専門生化学は、一問をDNAの複製、RNA合成とプロセシング、タンパク質の合成から、もう一問をタンパク質とプロテオームの探究、遺伝子とゲノムの探究、シグナル伝達経路、免疫から出すと記載されています。
大学公式の事実:掲載欄とPDF脚注の日付が違う
掲載ページとPDF画像を別々に照合した時点情報です。
この専門範囲は2027年度の公式掲載欄にあり、欄の表示は2026年5月7日Updateです。一方、PDFフッターは2025年5月7日で、二つの日付は一致していません。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2027年度 名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程学生募集要項
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年4月発行・2027年度入学|確認:2026-08-29|参照箇所:PDF全35物理頁。pp.2,6,12-23,28,32,34。定員・A/B・出願・試験・修了要件、TOEFLのD377/69(Engineering, Other)、Test Date Scores、MyBest Scores不採用、A不成立後7月29日17時までの再提出許可、触媒設計学を含む正式9分野を照合。
- 化学・生物工学系三専攻 大学院入試
名古屋大学大学院工学研究科 化学・生物工学系三専攻|資料:確認時点の2027年度欄|確認:2026-08-29|参照箇所:第3志望、2026年8月実施からの無機・物理化学統合、日程、過去問直近4年、2026解答例、2025以前は解答例なしを確認。
- 2027年度 基礎科目出題範囲
名古屋大学大学院工学研究科 化学・生物工学系三専攻|資料:PDF内2026-05-07・2027年度欄掲載|確認:2026-08-29|参照箇所:全1頁を原本画像で照合。基礎有機欄は『生化学・生物有機化学・高分子・構造解析(NMR, IR, MSなど)からは出題しない。』と明記する。埋込みテキスト抽出だけが『な』を欠落させ『出題しい。』となったため、原本画像に基づき訂正した。
- 2027年度 専門科目出題範囲
名古屋大学大学院工学研究科 化学・生物工学系三専攻|資料:掲載欄2026-05-07 Update・PDF脚注2025-05-07|確認:2026-08-29|参照箇所:全1頁を画像照合。生化学欄の公式語は『RNA合成とプロセシング』『タンパク質とプロテオームの探究』『遺伝子とゲノムの探究』『シグナル伝達経路』。無機・物理、有機・高分子の範囲と日付差も確認。