院試クラウド
出典付き・公開プレビュー

第5章 過去問の入手状況と独自練習問題

東京大学 大学院教育学研究科 総合教育科学専攻 心身発達科学専修 教育心理学コースの院試対策講座から、大学の過去問、大学の解答、独自問題、独自答案を混ぜません。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月24日
公開本文
1,865
参照資料
9
01

公式過去問について今、確実に言えること

販売場所は確認できますが、設問本文と解答例は公式URL上で確認できません。

大学公式の事実

大学公式の事実|過去問は文学部複写センターで販売

大学公式の事実です。出典の年度と掲載箇所を本文末の資料一覧で示しています。

2027年度入試Q&Aは、過去の入学試験問題を東京大学文学部複写センターで販売していると案内しています。場所は東大本郷構内の法文2号館地下、電話番号は03-3814-9301です。2021年度・2022年度入試は感染症対応で従来と異なる試験科目・解答方法だったため、利用時に注意するよう説明されています。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報|この公開章で扱える設問本文

大学が公表していない情報です。閲覧した一次資料からは確定できません。

今回アクセスできた大学公式URLは、総合教育科学専攻 心身発達科学専修 教育心理学コースの過去問の設問本文を掲載していません。Q&Aは販売場所を示すだけで、実施日、課程、入試区分、出願分野、問題番号ごとの本文を再掲していません。そのため、この公開章では一問ごとの公式問題を作ったり、出典不明の画像や受験記の記憶を公式過去問として扱ったりしません。公式の問題冊子を入手できた後に限り、実施日、修士課程、入試区分、コース、分野、問題番号、原文掲載頁を付けて一問ずつ整理できます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報|解答例・出題意図・配点

大学が公表していない情報です。閲覧した一次資料からは確定できません。

今回閲覧した2027年度募集要項、入試Q&A、コースページには、大学による模範解答、解答例、出題意図、採点基準、問題別配点が掲載されていません。したがって、以下の答案は大学公表の解答ではありません。大学の解答が見つかったように見せる表現は使いません。

本書による説明

本書による説明|作問者は推定しません

本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。

設問本文を一次資料で確認できないため、作問者の推定は行いません。教員の在籍、授業、研究テーマ、論文が分かっても、それだけでは入試問題を誰が作ったかを示しません。今後、公式問題本文を入手して教員研究との類似を検討する場合でも、大学の発表ではないこと、在籍時期、文言の一致、別候補、反対根拠を示す必要があります。

02

本書独自の練習問題と答案例

募集要項の出題分野と現行授業を使って練習しますが、東京大学の過去問ではありません。

本書の提案

本書の提案|独自練習問題

本書の提案です。これは大学が公表した過去問ではなく、本書が作成した独自練習問題です。

大学生を、学習内容を一人で説明する群と、二人で交互に説明する群に分け、学習前後の理解度テストを実施したところ、二人群の平均点の伸びが大きかった。この結果から協同説明が理解を高めると結論づけるために必要な研究計画、分析、代替説明を論じなさい。

本書の提案

本書の提案|問題文の読み方

本書の提案です。これは大学が公表した過去問ではなく、本書が作成した独自練習問題の読み方です。

問題の中心は平均点の大小ではなく、因果関係を言える条件です。群分けが無作為か、学習前の力は同じか、二人群だけ学習時間が長くないか、説明の内容を実際に確認したか、テストは何を測るかを読み取ります。「研究計画」「分析」「代替説明」の三つすべてに答える必要があります。

本書の提案

本書の提案|答案の組み立て

本書の提案です。大学が示した採点基準や模範解答ではありません。

最初に、現状の結果だけでは因果効果を確定できないと結論を置きます。次に参加者、無作為割付、教材、時間、説明手順、事前・事後テストをそろえる計画を書きます。分析では群、時点、交互作用を説明し、効果量と信頼区間にも触れます。その後、事前能力、会話量、動機づけ、単なる反復、相手との相性、欠測という代替説明を挙げます。最後に過程データと再現研究を提案します。

本書の提案

本書の提案|具体的な答案例

本書の提案です。大学が示した採点基準や模範解答ではありません。

二人群の平均点の伸びが大きいという結果だけでは、協同説明が原因だとは言い切れない。まず参加者を無作為に二群へ割り付け、同じ教材、学習時間、説明時間、事前・事後テストを用いる。事前得点で群に差がないかを確かめ、事後得点だけでなく、群と時点の交互作用、または事前得点を考慮した群差を分析する。p値だけでなく、平均との差の効果量と信頼区間を示し、欠測者と分析対象者の扱いを事前に決める必要がある。さらに、二人群で何が起きたかを確かめるため、発話を録音して、説明、質問、誤りの指摘、沈黙などを符号化する。二人群の効果は、他者へ説明したためではなく、発話量が増えたこと、学習時間が実質的に長くなったこと、相手から正解を教わったこと、社会的な緊張で注意が高まったことでも説明できる。そこで、一人群にも同じ時間だけ録音説明をさせる、二人群で役割を交替する、相手の発言内容を統制するなどの条件を加える。テストが教材と同じ問題だけなら記憶を測っている可能性があるため、新しい問題への転移も測る。以上を満たし、複数の標本で同じ傾向が得られたとき、協同説明が理解を高めるという説明はより強くなる。

本書による説明

本書による説明|答案で使う用語

本書による説明です。複数の一次資料を受験生向けに読みほどいています。

「無作為割付」は、参加者がどの群に入るかを偶然で決め、事前の違いが一方の群に偏りにくくする方法です。「交互作用」は、時間による変化の大きさが群によって異なるかを見る考え方です。「効果量」は差の大きさ、「信頼区間」はその推定の不確かさを示します。「代替説明」は、観察した結果を同じように説明できる別の原因です。

本書の提案

本書の提案|失点しやすい書き方

本書の提案です。大学が示した採点基準や模範解答ではありません。

二人群の点が高いという一文だけで因果を断定する、無作為割付と無作為抽出を混同する、検定名だけを書いて変数を説明しない、p値が有意なら効果が大きいと考える、学習過程を測らず「協同」が起きたと決める、研究倫理や録音への同意を書かない、といった答案は失点しやすいです。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。

  • 令和9(2027)年度 東京大学大学院教育学研究科修士課程学生募集要項

    東京大学大学院教育学研究科|資料:2026年4月|確認:2026-08-24|参照箇所:1頁の選抜方針、2~3頁のコース別出題分野・募集人員、3頁の試験時間・日程、4~6頁の出願・書類・検定料、6~7頁の合格発表・入学費用・注意事項、9頁の口述実施方法、10頁のコース番号

  • 令和9(2027)年度 東京大学大学院教育学研究科大学院入試Q&A

    東京大学大学院教育学研究科|資料:2026年4月|確認:2026-08-24|参照箇所:1頁の過去問販売・教員面談・試験方式、2~3頁の長期履修・研究計画書の字数と図表・参考文献

  • 2026年度 東京大学大学院教育学研究科便覧

    東京大学大学院教育学研究科|資料:2026年4月(2026年4月~2027年3月の授業科目表)|確認:2026-08-24|参照箇所:修了要件表、33~44頁の授業科目表、45~46頁の教員氏名。2026年4月1日以後入学者に適用する表を使用

  • 教育心理学コース

    東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:現行ページ(2026年8月24日閲覧)|確認:2026-08-24|参照箇所:コースの特色、教授・学習心理学、発達心理学、教育認知科学、教育情報科学

  • 教育心理学コース スタッフ紹介

    東京大学大学院教育学研究科・教育学部|資料:現行ページ(2026年8月24日閲覧)|確認:2026-08-24|参照箇所:遠藤利彦、針生悦子、岡田謙介、清河幸子、宇佐美慧、一柳智紀、植阪友理の職名・専門・研究内容

  • 教授・学習過程の心理学Ⅰ(2026年度)

    東京大学授業カタログ|資料:2026年度(最終更新2026年4月20日)|確認:2026-08-24|参照箇所:授業目標、英語論文の選定、現象への説明、担当教員、討論方法

  • 清河幸子 研究者情報

    科学技術振興機構 J-GLOBAL|資料:更新日2026年5月28日|確認:2026-08-24|参照箇所:所属・職名、研究キーワード、2022~2027年度の研究課題、論文

  • 岡田謙介 研究者情報

    科学技術振興機構 J-GLOBAL|資料:更新日2026年6月30日|確認:2026-08-24|参照箇所:所属・職名、研究キーワード、2025~2030年度の研究課題、2025~2026年の論文・発表

  • パーソナリティ特性語の社会的望ましさの認知データベースの開発

    日本パーソナリティ心理学会(J-STAGE)|資料:2025年7月9日|確認:2026-08-24|参照箇所:『パーソナリティ研究』34巻1号88~90頁、方法、500名・420語のデータ、結果、利用可能性