院院試クラウド
出典付き・公開プレビュー

第4章 研究分野申告と入学後配属を正確に読む

東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻の院試対策講座から、合否への影響、入学後の選択過程、配属可能範囲、非公表の定員を分けます。

01

出願時に決めることと、入学後に決められること

興味の幅を残しつつ、制度上の制約を見落とさない読み方です。

大学公式の事実

大学公式の事実:研究分野を申告してもしなくても合否に影響しない

分野申告と合否の関係は専攻の入学後配属ページに明記された大学公式の事実です。

修士一般では、出願時に志望研究分野を申告する方法と、申告せず入学後に配属先を決める方法を選べます。専攻は、申告の有無も申告した分野も合否に影響せず、合否は入学試験の成績だけで決まると説明しています。

大学公式の事実

大学公式の事実:入学後配属は約2週間の訪問と選択を経る

選択過程、期間、配属可能分野と除外分野は専攻公式ページに基づく大学公式の事実です。

入学後配属を選んだ学生は、プレスクール、研究室訪問などを経て、入学後およそ2週間で配属先を選びます。配属可能なのは生命棟の基幹講座、応用生物資源学、がん先端生命科学、先端海洋生命科学です。同位体生態学には入学後配属されません。

大学公式の事実

大学公式の事実:分野申告をしても配属内定が保証されない

配属保証がないことと入学後配属への移行は専攻公式ページに基づく大学公式の事実です。

志望研究分野を申告した場合でも、非公表の分野定員などにより、専攻内定時にその分野へ配属されないことがあります。その場合は入学後配属になります。専攻は入学後配属の各対象分野について一定の枠を設けると説明しますが、これは研究室全体の受入人数や第一志望者全員の保証ではありません。

大学公式の事実

大学公式の事実:専攻は基幹14・連携2・兼担3分野を掲載する

分野構成は2026年度案内と現行教員一覧に基づく大学公式の事実です。

現行の分野・教員一覧は、基幹講座14分野、連携講座2分野、兼担3分野を掲載しています。分子認識化学、生命応答システム、遺伝システム革新学、人類進化システム、統合生命科学、分子生態遺伝学、多細胞生物システム、基層生物科学など、分子から個体群まで異なる階層を扱います。ただし、現行一覧に載ることは、2027年度の志望可否や受入人数を保証しません。

本書による説明

本書による説明:分野を申告しない選択にも研究上の準備は要る

入学後配属制度から準備上の意味を整理した本書による説明です。

分野を申告しないことを志望の弱さとみなしたり、著名な分野を申告すると加点されると考えたりする根拠はありません。選択は合否操作ではなく、配属を内定時に試みるか入学後に決めるかの違いです。『入学後に決める』も専攻内の全研究室を無制限に選べる意味ではなく、制度の対象範囲と枠の中で選びます。約2週間で比較するには、生命現象、階層、方法という軸が必要です。分野申告をしても配属保証ではないため、隣接する問いと方法も理解しておく方が制度と整合します。

本書の提案

本書の提案:研究室を五つの軸で比較する

研究室比較の観点は本書の提案であり、大学の配属評価基準ではありません。

研究室比較には、①問いの階層、②対象生物、③主要な実験・観測法、④データ解析、⑤指導・共同研究環境、の五軸を使うことを提案します。『植物』『魚』『昆虫』という対象だけで決めず、遺伝子操作、ライブイメージング、野外飼育、RNA干渉など、問いを確かめる方法まで書きます。プロフィールと論文を読んだ後も、論文題材が修士学生へ割り当てられるとはみなしません。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:分野定員と配属順位の決定式

分野別定員・順位式・教員別受入人数は確認した大学公式資料で公表されていません。

確認した公式資料では、2027年度の分野別定員、希望者が枠を超えた場合の順位式、各教員の受入可能人数を確定できません。専攻ページの過去の割合説明や『1名以上』という制度上の記載を、2027年度の個別研究室定員へ変換しません。申告あり・なしのどちらを選ぶ場合も、当年度調査票と専攻からの案内が更新された時点で対象分野を照合する必要があります。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。

  • 2027年度 先端生命科学専攻 入学志願者案内(修士・日程A)

    東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻|資料:2026-05-26 revision|確認:2026-08-31|参照箇所:PDF物理pp.1-2は一般選抜、研究分野申告、非募集教員、筆記・英語・口述・専攻内定。pp.3-4の外国人等特別選考は別区分。

  • 2026年度 先端生命科学専攻案内書

    東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻|資料:2026年度|確認:2026-08-31|参照箇所:53頁。専攻の教育理念、研究分野、教員、研究内容を示す2026年度公式案内。2027年度の受入可否は当年度資料を優先。

  • 先端生命科学専攻 入学後配属とは

    東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻|資料:current; checked 2026-08-31|確認:2026-08-31|参照箇所:研究分野申告の有無は合否に影響しないこと、入学後約2週間の選択過程、配属可能分野と制約。

  • 先端生命科学専攻 カリキュラム

    東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻|資料:current; checked 2026-08-31|確認:2026-08-31|参照箇所:研究論、倫理・英語討論、生命科学概論、中間発表、研究室演習、特別研究、基礎・解析科目等の現行説明。

  • 先端生命科学専攻 分野・教員一覧

    東京大学大学院新領域創成科学研究科 先端生命科学専攻|資料:current; checked 2026-08-31|確認:2026-08-31|参照箇所:基幹14分野、連携2分野、兼担3分野と、現職教員・研究テーマ・キーワード。受入可否の確約資料ではない。