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出典付き・公開プレビュー

第5章 2027候補教員と原著論文から研究方法を比べる

東京大学 大学院 新領域創成科学研究科 自然環境学専攻の院試対策講座から、志望調査票、現行プロフィール、原著論文を分け、教員の所属・研究例・受入可否を同じ事実にしません。

01

現職・候補性・研究分野

陸域と海洋から四人の候補を、現在の公式情報で照合します。

大学公式の事実

大学公式の事実:2027志望調査票と現行プロフィールを二重確認する

UNENV-03の2027候補一覧をUNENV-12〜15の現行プロフィールと照合しました。

2027年度志望調査票の指導教員候補には、陸域環境学コースの奈良一秀教授・寺田徹准教授、海洋環境学コースの北川貴士教授・吉澤晋准教授が掲載されます。四人は研究科公式プロフィールでも現職と専門を確認できます。志望先は過年度資料や別専攻の教員名から選ばず、当年度一覧と現在の所属を照合します。

大学公式の事実

大学公式の事実:奈良一秀教授は森林と菌根菌を研究する

職名・所属・研究分野はUNENV-12の確認日現在の公式プロフィールによります。

奈良一秀教授の公式プロフィールは、自然環境評価学分野で、森林生態学、微生物生態学、生物系統進化学、保全生物学を扱うと説明します。菌根菌は植物の根と共生し、養分や水の利用に関わる菌類です。荒廃地で森林が成立する条件を、植物だけでなく根の微生物群集まで含めて調べる研究です。

本書による説明

本書による説明:9林分の菌根菌研究では気候要因が最大40%を説明した

UNENV-12の研究分野とUNENV-17原著論文の対象・方法・結果・限界を本書が説明しました。

KoizumiとNaraの原著論文は、9か所のハイマツ遺存林で自然成立した実生の根から菌根菌をITS配列で調べ、実生段階の群集組成では気候要因が最大40%の変動を説明したと報告します。ITSは菌類の種類を区別するために使われるDNA領域です。40%はこの標本と統計モデル内の値で、全森林や成木へそのまま広げられる普遍値ではありません。

大学公式の事実

大学公式の事実:寺田徹准教授は都市・ランドスケープ計画を研究する

職名・所属・研究活動はUNENV-13の現行公式プロフィールによります。

寺田徹准教授の公式プロフィールは、都市や地域を支える自然環境、緑地・オープンスペース、人と自然の関係を、都市・ランドスケープ計画の視点で研究すると説明します。ランドスケープ研究は景観の見た目だけでなく、土地利用、所有、住宅、政策、住民の利用、緑地の生態機能を同じ地域で結びます。

本書による説明

本書による説明:東京23区の樹冠被覆率は9.2%から7.3%へ低下した

UNENV-13の文献情報とUNENV-16原著論文のAbstractを本書が平易に要約しました。

ShiraishiとTeradaの2024年原著論文は、衛星画像と土地利用データを用い、東京23区の樹冠被覆率が2013年の9.2%から2022年の7.3%へ低下したと報告します。樹冠は上空から見た枝葉の広がりです。この数値は東京23区・対象年・画像分類法に結び付く結果で、全国の都市や個々の公園の変化をそのまま表す値ではありません。

02

海洋の行動・微生物研究

観測装置、数値計算、組織、ゲノムを異なる証拠として読みます。

大学公式の事実

大学公式の事実:北川貴士教授は高度回遊性魚類を複数方法で調べる

職名・所属・研究対象・方法はUNENV-14の現行公式プロフィールによります。

北川貴士教授の公式プロフィールは、マグロ・サケなど長距離を回遊する魚について、小型記録計、超音波発信機、数値シミュレーション、魚体組織の分析を組み合わせると説明します。魚がどこへ動いたかだけでなく、海流・水温、代謝、生理応答を結び、環境変化による分布変化や国際的な資源管理へつなげる研究です。

大学公式の事実

大学公式の事実:吉澤晋准教授は海洋微生物と光利用を研究する

職名・所属・研究分野はUNENV-15の現行公式プロフィールによります。

吉澤晋准教授の公式プロフィールは、海洋微生物生態、微生物型ロドプシン、発光微生物、分類を研究すると説明します。ロドプシンは光を受け取るタンパク質群で、微生物では光エネルギーをイオン輸送などへ利用する型があります。培養、ゲノム解析、海水中での分布を組み合わせ、目に見えない微生物の働きを調べます。

本書による説明

本書による説明:相模湾の3株でプロテオロドプシン遺伝子を確認した

UNENV-15の研究分野とUNENV-18原著論文の対象・結果・限界を本書が説明しました。

Takadaらの2024年原著論文は、相模湾沿岸の海表面マイクロレイヤーからCroceitalea属の3株を分離し、ドラフトゲノムを作成して、各ゲノムにプロテオロドプシン遺伝子があると報告します。ドラフトゲノムは完全に連続した配列とは限りません。また、遺伝子があることは海全体での光利用量や生態系への効果を直接測ったことと同じではありません。

本書の提案

本書の提案:教員研究を問い・対象・データ・方法・限界で比較する

UNENV-12〜18の研究例を志望準備へ使うための本書の比較法です。

本書は、教員名や対象生物だけを並べず、①研究の問い、②場所・生物・人間活動などの対象、③衛星画像・DNA・記録計・聞き取り等のデータ、④統計・モデル・実験・計画の方法、⑤結果を広げられない範囲、の五列で比較することを提案します。自分の関心と単語が一致するかではなく、どの証拠を集めて何を判断したいかを書きます。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:教員別受入人数・配属・設備利用

UNENV-03・06・12〜18の公表範囲を越える受入・配属・研究運用情報です。

志望調査票とプロフィールからは、各教員が2027年度修士学生を何人受け入れるか、希望順位が配属へどう反映されるか、個別テーマ、船舶・装置・調査地の利用条件、研究室訪問が合否へ与える影響を確定できません。論文に載る研究が入学者へ割り当てられる保証もありません。一般選抜の相談推奨と、外国人等特別選考の事前連絡義務を守って個別確認します。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。