第4章 2027年度の指導候補を研究方法で比べる
東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻の院試対策講座から、年度指定の教員一覧を入口に、A~Dから四つの研究例を、研究テーマ・手法・公開設備・論文の境界付きで比較します。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月28日
- 公開本文
- 2,286字
- 参照資料
- 22件
年度指定の32人を入口にする
Web教員ページと入試年度の指導候補を分けます。
大学公式:2026年4月現在の課程担当教員32人
2027年度専攻案内の課程担当教員一覧と退任記号です。
2027年度専攻案内p.8~9には、2026年4月現在の課程担当教員32人がA~D別に掲載されます。津江光洋教授には2027年3月、岩崎晃教授と峯杉賢治教授には2028年3月の退任予定記号があり、原則として指導教員に希望できないと案内されています。受験年度の候補はこの一覧を優先します。
大学公式:現在の教員ページは研究発見の入口
専攻の現在教員ページと年度指定入試案内の役割を分けています。
専攻教員ページは職名、専門、拠点、研究室へのリンクをA~D別に示します。ただしWebページに表示されることだけで、2027年度に希望指導教員として選べるとは確定しません。
本書の提案:七列の研究室比較表を作る
大学の配属方式ではなく、本書の志望先比較方法です。
A~D、年度指定一覧への掲載、拠点、研究上の問い、主な方法、最近2年の論文・プロジェクト、自分が補う基礎の七列で比較してください。研究室サイトの見栄えやプロジェクト名だけで順位を決めない構成にします。
未公表/確認できず:四候補の2027年度担当授業
2027年度の教員別担当授業は未公表です。
2026年度便覧・シラバスには科目と担当が掲載されますが、2027年度に今村太郎、横関智弘・樋口諒、船瀬龍、小泉宏之の各教員が担当する全授業は確定していません。2026年度の担当を翌年度の保証として表示しません。
未公表/確認できず:四候補の課程別受入枠
教員別・課程別の受入人数と配属確率は未公表です。
年度指定案内は課程担当教員を示しますが、四候補それぞれについて、修士・博士の個別受入人数、残席、研究題目別の枠、配属確率は公表していません。教員一覧への掲載だけで受入保証とはしません。
A:今村研究室
空気力学から航空機の解析・概念設計・風洞検証へつなぐ研究例です。
大学公式:今村研究室の研究範囲
研究室公式ページのAbout・Researchです。
今村研究室は空気力学を基盤に、航空機・翼の解析設計、概念設計、CFD、低騒音化、最適化、新しい空力デバイスを、理論・数値解析・風洞実験を組み合わせて扱います。
大学公式:UTPlaneと2025年論文
研究室公式の研究紹介と2025年論文一覧です。
公式Researchページは独自の概念設計ツールUTPlane、水素・電動航空機、CFDと最適化を掲載します。2025年論文一覧には高揚力半模型風洞試験の設置影響、モーフィング翼の空力弾性、乱流シミュレーション等があります。
本書の説明:計算結果を風洞・モデルで検証する
公式研究テーマと論文分野を高校卒業程度の言葉へ置き換えました。
CFDは流れの方程式を格子上で近似して解きます。しかし格子、境界条件、乱流モデル、風洞壁や支持装置の影響を誤ると、実機の性能を正しく表せません。この研究例は、式を解くことと結果を検証することが一組だと理解する材料になります。
未公表/確認できず:風洞の個人利用とテーマ配属
研究例と学生個人への設備・テーマ割当てを分けています。
研究室が風洞実験を行うことは確認できますが、入学者全員が風洞を自由に使える条件、個人のテーマ配分、2027年度の受入枠は公開資料から確定できません。
B:横関・樋口研究室
複合材料・構造をFEMと実験で追う研究例です。
大学公式:航空宇宙構造力学と複合材料
研究室公式ページの研究紹介です。
横関・樋口研究室は航空宇宙構造力学、複合材料、有限要素法と試験片実験を扱います。CFRP、極低温燃料タンク、柔軟宇宙構造などが研究例です。
大学公式:公開設備の例
研究室公式設備一覧に掲載された保有設備です。
設備ページには100kN万能試験機・疲労試験機、10kNリニア試験機、熱分析、赤外分光、モーダル解析、3D加工、ホットプレス、簡易オートクレーブ等が掲載されています。
大学公式:2026年論文の幅
研究室公式の2026年論文一覧です。
2026年論文一覧には、CFRPの雷撃損傷低減、ロケット薄肉補強構造の最適化、破壊解析、C-scan画像からの衝撃後強度予測、自己修復CFRPなどが掲載されています。
本書の説明:軽さだけでなく壊れ方を設計する
研究テーマと設備を18歳向けに説明し、利用保証とは分けています。
CFRPは方向によって強さが違い、内部の層間剥離が表面から見えにくい材料です。最大応力だけで終わらず、異方性、振動、座屈、損傷進展、非破壊検査を結ぶ必要があります。設備の利用条件までは公開されていません。
C:船瀬研究室/ISSL
軌道・制御・AI・衛星開発を一つのシステムへつなぐ研究例です。
大学公式:船瀬准教授の研究
東京大学公式研究者プロフィールの職名・所属・研究テーマです。
東京大学の研究者プロフィールは、船瀬龍准教授の研究として深宇宙探査システム、超小型衛星、航法誘導制御、自律化・知能化を示します。
大学公式:ISSLの四研究グループ
ISSL公式研究ページの研究グループです。
ISSLは、編隊飛行・GNSS、システムズエンジニアリング・AI、軌道、光通信の研究グループを置き、複数衛星の協調、軌道最適化、機上自律、小型宇宙機の光通信などを扱います。
大学公式:ソフトウェアと衛星プロジェクト
ISSL公式の衛星プロジェクト一覧です。
ISSLの公式プロジェクトページは、搭載ソフトウェアC2A、シミュレータS2E、地上局ソフトウェアWINGSの公開と、GEO-X、ISSL 6U、ONGLAISAT、EQUULEUS等の設計・開発・運用実績を掲載します。
本書の説明:軌道と制御は制約を同時に扱う
公式研究テーマを基礎概念で説明し、学生個人の参加保証と分けました。
軌道設計は行き先だけでなく、燃料、時間、通信、観測、誤差への強さを同時に扱います。制御は運動方程式、状態推定、アクチュエータ指令を結びます。ただし全学生が全プロジェクトへ参加できる保証はありません。
D:小紫・小泉研究室
小型宇宙機の推進・プラズマ・推力計測へつなぐ研究例です。
大学公式:小泉教授の現在の職名と研究
大学公式プロフィールと年度指定専攻案内で職名・所属を照合しています。
東京大学研究者プロフィールと年度指定案内は、小泉宏之教授を工学系研究科航空宇宙工学専攻の教員として示し、宇宙推進、プラズマ、超小型推進などを研究情報として掲載します。
大学公式:電気推進、水推進、推力計測
研究室公式ページの研究・論文・設備情報です。
小紫・小泉研究室の公式ページは、宇宙推進・プラズマ、マイクロ波ロケット、電気推進、水推進、小推力の計測などを研究テーマとして掲載し、2025~2026年の論文書誌を示します。
本書の説明:小さい推力ほど測り方が問題になる
大学公式の研究紹介と一般向け解説を18歳向けに整理しました。
電気推進はイオンやプラズマを加速し、小さい推力を長時間使う設計が多い方式です。推力が小さいと、配線の力や熱変形も測定誤差になります。水推進は貯蔵しやすい水を加熱して噴く方式や、プラズマ化して加速する方式へつながります。
未公表/確認できず:サイト不安定時の最新研究詳細
研究室公式サイトのアクセス不安定を隠さず記録しています。
調査中、小紫・小泉研究室の公式サイトは直接アクセスが断続的にタイムアウトしました。大学公式プロフィールと専攻案内で職名・所属を照合していますが、公開直前に研究室サイトの復旧と最新掲載内容を再確認する必要があります。
研究と入試の近さを断定しない
研究分野の理解を口述準備へ使いながら、作問・合格可能性の推測を避けます。
本書による推定:分野横断の説明力が役立つ可能性
入試案内と公式研究情報を結び付けた推定で、採点基準ではありません。
専攻の研究はA~Dを横断し、口述では卒業研究・専門基礎・志望を説明します。この二点から、自分の研究を保存則、構造、制御、エネルギーのどこに置き、別分野の相手にも説明する力が役立つ可能性があると本書は推定します。ただし公表された配点ではありません。
未公表/確認できず:作問者と研究室別合格可能性
作問者、問題予告、研究室別の選抜数値は未公表です。
公式資料は、どの教員がどの問題を作ったか、研究テーマと問題の対応、研究室別の倍率・合格最低点を公表していません。論文テーマから次年度の出題を予告しません。
本書の提案:最近の論文を一つだけ深く読む
大学の必須提出物ではなく、本書の口述準備案です。
志望研究室ごとに最近の公式論文を一つ選び、研究質問、使ったモデル・装置、比較対象、結果、限界を一枚へ要約してください。全論文の題名を暗記するより、自分の卒論との方法上の接点を説明できることを目標にします。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 募集要項・過去問題
東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:大学院入試関係新着情報、2027年度入試案内書、過去問題への現行入口
- 2027年度 航空宇宙工学専攻 修士課程・博士後期課程 入試案内書 改訂版
東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻|資料:2026-05-21|確認:2026-08-28|参照箇所:PDF p.2~4修士、p.5~7博士、p.8~9課程担当教員
- 大学院入試Q&A
東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:研究室配属、定員、他大学・他学科出身者、過去問、授業カタログ
- 2026年度 工学系研究科便覧
東京大学大学院工学系研究科|資料:2026|確認:2026-08-28|参照箇所:航空宇宙工学専攻、冊子印刷p.工-50~工-51付近
- 大学院カリキュラム
東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:大学院教育、A~Dグループ、偶数・奇数年度の時間割例
- 数値流体力学II 2026年度授業カタログ
東京大学|資料:2026|確認:2026-08-28|参照箇所:科目概要、授業計画、前提知識、評価
- 複合材料工学 2026年度授業カタログ
東京大学|資料:2026|確認:2026-08-28|参照箇所:科目概要、授業計画、評価
- 宇宙機設計特論 2026年度授業カタログ
東京大学|資料:2026|確認:2026-08-28|参照箇所:科目概要、設計レビュー、フィールド試験、履修上の注意
- 教員一覧
東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:A~Dグループ、職名、専門、拠点、研究室リンク
- 今村研究室
東京大学航空宇宙工学専攻 航空機設計研究室|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:About、Research。航空機・翼、CFD、風洞、最適化
- 今村研究室 Research
東京大学航空宇宙工学専攻 航空機設計研究室|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:UTPlane、CFD、最適化、水素・電動航空機
- 今村研究室 Publications
東京大学航空宇宙工学専攻 航空機設計研究室|資料:2025|確認:2026-08-28|参照箇所:2025年査読論文一覧
- 横関・樋口研究室
東京大学航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:航空宇宙構造力学、複合材料、FEM、試験片実験
- 横関・樋口研究室 LABORATORY - FACILITIES
東京大学航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:材料試験、熱分析、分光、モーダル解析、加工設備の掲載一覧
- 横関・樋口研究室 PAPERS
東京大学航空宇宙工学専攻|資料:2026|確認:2026-08-28|参照箇所:2026年論文一覧
- ISSL 研究
東京大学 Intelligent Space Systems Laboratory|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:編隊飛行・GNSS、システムズエンジニアリング・AI、軌道、光通信
- ISSL 衛星プロジェクト
東京大学 Intelligent Space Systems Laboratory|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:C2A、S2E、WINGS、GEO-X、ISSL 6U、EQUULEUS等
- 船瀬 龍 研究者プロフィール
東京大学|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:職名、所属、深宇宙探査、超小型衛星、航法誘導制御
- 小泉 宏之 研究者プロフィール
東京大学|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:職名、所属、宇宙推進・プラズマ・超小型推進
- 小紫・小泉研究室
東京大学航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:宇宙推進、プラズマ、電気推進、水推進、推力計測、論文書誌
- どうして人工衛星は落ちてこないの?→小泉宏之
東京大学|資料:2022|確認:2026-08-28|参照箇所:軌道、EQUULEUS、水を使う推進系の一般向け解説
- 募集要項/過去問題
東京大学大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻|資料:2026-08-28|確認:2026-08-28|参照箇所:専門科目の過去5年分と2026年度出題意図