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第2章 数学・力学・専門4科目の試験

大阪大学 大学院 工学研究科 機械工学専攻の院試対策講座から、二日間の時間割と、公式に列挙された出題範囲を科目別に読みます。

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第2章 数学・力学・専門4科目の試験

すべての専門科目を受ける構造と、科目ごとの基礎範囲を区別します。

大学公式の事実

筆記は8月18日と19日、口頭試問は19日

2027年度募集要項の機械工学コース時間割です。

機械工学コースでは、2026年8月18日9時30分から11時に「力学・機械力学」、12時30分から16時20分に専門科目が置かれました。専門科目は45分の試験を4回行い、間に答案回収と問題・用紙配付の時間があります。8月19日は10時から11時30分に数学、13時45分から口頭試問です。時刻は一人当たりの口頭試問時間を意味しません。試験場や集合方法を含む当日の詳細は、募集要項が定める受験案内で確認する事項です。

大学公式の事実

専門4科目はすべて受験し、力学・数学も別枠

募集要項の時間割と科目構造です。

専門科目は、材料力学、熱力学、流体力学、制御工学の4科目すべてを受験します。得意な科目だけを選ぶ方式ではありません。これとは別に、力学・機械力学と数学の筆記試験があり、口頭試問も行われます。

本書による説明

力学・機械力学は運動のモデルを横断する

公式範囲を保ったまま、モデルの意味を本書が平易に説明しました。

公式範囲には、質点、質点系、剛体の力学、多自由度振動、回転機械の力学が挙げられています。質点は大きさを無視して位置と質量に注目するモデル、剛体は変形を無視するモデル、多自由度振動は複数の変位が互いに影響するモデルです。これは高校生にも読めるように本書が用語を言い換えた説明で、大学による出題比率の説明ではありません。質点・剛体のどちらで表すか、座標と正方向をどう置くかによって、運動方程式の各項が表す意味が決まります。

本書による説明

数学は七つの範囲を一つの試験で扱う

公式出題範囲と2026年度科目を基に、本書が概念間の関係を整理しました。

数学の公式範囲は、線形代数、微分・積分、微分方程式、複素関数、ベクトル解析、フーリエ解析、確率・統計です。これらは機械工学の問題の中で互いに結び付きます。例えば、固有値は「物体の各部分がどの比率で揺れるか」という振動モードの計算に現れます。微分方程式は運動や温度、流れの時間変化を表します。フーリエ解析は、複雑な周期現象や信号を単純な波の重ね合わせとして調べる方法です。以上は本書による概念上の対応付けであり、出題比率や難易度、配点の予測ではありません。

大学公式の事実

材料力学の公式範囲は8項目

2027年度募集要項の材料力学欄を、列挙の有無まで含めて整理しました。

募集要項が材料力学に挙げる範囲は、次の8項目です。

  • 引張・圧縮
  • 熱応力
  • ねじり
  • はりの曲げ・たわみ
  • 座屈
  • 薄肉円筒・球殻
  • 不静定問題
  • 組合せ応力

エネルギー法と弾性力学は、2027年度募集要項の材料力学欄には列挙されていません。

大学公式の事実

熱力学と流体力学の公式範囲

2027年度募集要項の熱力学・流体力学欄を、条件と列挙の有無まで含めて整理しました。

募集要項の範囲は次のとおりです。

  • 熱力学:第1・第2法則、一般関係式、理想気体、エクセルギー、蒸気・湿り空気、化学反応、ガス・冷凍・蒸気の各サイクル
  • 流体力学:静止流体、連続の式・ベルヌーイの式、運動量・角運動量の保存、管路内の流れ、理想流体、粘性流体の流れ(層流に限る)

境界層、圧縮性流れ、翼・流体機械は、2027年度募集要項の同欄には列挙されていません。

大学公式の事実

制御工学の公式範囲は解析と設計

2027年度募集要項の制御工学欄に書かれた範囲と列挙の有無を示しました。

募集要項が制御工学に挙げるのは、システムの伝達関数・状態方程式、システムの応答・構造・安定性の解析、フィードバック制御系の設計です。ブロック線図、過渡応答、周波数応答は、2027年度募集要項の制御工学欄には個別項目として列挙されていません。

本書による説明

専門語を平易な意味から確認する

2027年度募集要項にある専門語を、本書が初学者向けに言い換えました。

ここからは、公式範囲を読むための本書による補足です。

  • 薄肉円筒・球殻:肉厚が半径に比べて小さい容器や殻を扱うモデル
  • 不静定問題:力のつり合いだけでは未知量が決まらず、変形条件も必要な問題
  • 組合せ応力:引張りや圧縮など、複数種類の応力が同時に生じる状態
  • エクセルギー:エネルギーのうち、周囲との関係で仕事に変えられる部分
  • 層流:流体が大きく乱れず、層を保つように流れる状態
  • 伝達関数:線形なシステムで、入力に対して出力がどう応答するかを表す式
  • 状態方程式:システム内部の状態が時間とともにどう変わるかを表す式
  • フィードバック制御:出力を測り、目標との差を次の入力へ戻して調整する制御

これらは用語の導入であり、募集要項の範囲を追加するものではありません。

本書の提案

本書の提案:筆記対策を六つの枠で管理する

募集要項の全受験科目を漏らさないために本書が提案する管理方法です。

本書では、筆記対策を「力学・機械力学」「数学」「材料力学」「熱力学」「流体力学」「制御工学」の六つに分けて管理します。各枠について、公式範囲、未習項目、演習での誤答原因を一枚の表へ記録します。これは科目の重みを示す大学公式の分類ではなく、全科目を漏らさないための本書独自の管理方法です。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。