第4章 志望理由と面接を化学の問いへ変える
東京理科大学 大学院 創域理工学研究科 先端化学専攻の院試対策講座から、3ポリシーを採点表にせず、研究の問い、証拠、方法、反証条件を説明する練習へ使います。
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- 院試クラウド編集部
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- 2027年度
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- 1,179字
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面接で説明する研究の骨格
約800字の志望理由を、90秒・5分・10分の説明へ展開します。
大学公式の事実:研究科は基礎、論理性、主体性、倫理観、協働を掲げる
創域理工学研究科の3ポリシー掲載資料と募集要項冒頭の方針に基づきます。
創域理工学研究科のアドミッションポリシーは、学士課程で修得した基礎学力と幅広い教養、専門分野を越えて課題を発見・解決する研究意欲、研究者または高度職業人に必要な能力、主体的に多様な人と協働する意欲、国内外で活躍する姿勢を掲げます。これは個々の面接質問や項目別配点を示す採点表ではありません。
本書による説明:研究の問いは対象・変数・観測方法で作る
専攻の研究分野と研究者プロフィールを、研究計画の基本構造へ整理した本書の説明です。
「電池を良くしたい」は目的であり、まだ研究の問いではありません。「充放電で酸化物中のイオン占有位置がどう変わり、その変化が導電率とどう対応するか」のように、対象、変える量、観測する量を置くと問いになります。光触媒なら材料表面、光の波長、生成物の選択性、反応速度を分けます。化学の問いは、測れる量と比べられる条件へ落とします。
本書の提案:同じ志望理由を90秒・5分・10分で説明する
公式の面接時間や質問集ではなく、志望理由書と研究分野を説明可能にする本書の練習法です。
本書は、同じ研究関心を三つの長さで練習することを提案します。90秒版は問い、重要性、方法、志望先との接続を一文ずつ述べます。5分版は卒業研究や授業で扱ったデータ、結果、限界を加えます。10分版は測定原理、比較対象、予想が外れた場合の代替法まで説明します。長さが変わっても、事実と自分の仮説を混ぜません。
本書の提案:論文を問い・対象・方法・比較・結果・限界で読む
原著論文を誇張せず志望理由へ接続するための本書の読解手順です。
論文は「最新で高度」と要約せず、何が未解決だったか、何を試料にしたか、何を測ったか、何と比較したか、データが直接示した結果、まだ言えない限界の六項目で読みます。紙基板センサーなら、発電したことと実環境で長期安定に使えることは別です。プロフィールの研究分野と、特定論文が実際に示した結果も分けます。
本書の提案:知らない技法は原理・現在地・学習計画に分ける
研究者プロフィールにある技法を、自分の経験へ誤って取り込まないための本書の回答法です。
使ったことのない装置を経験済みのように話しません。例えば放射光なら、物質へX線を当て散乱や吸収から構造・電子状態を調べる原理を説明し、自分は通常のX線回折まで経験、解析法と大型施設実験は未経験、入学前に回折と誤差評価を復習する、と分けます。未経験を隠すより、理解している範囲と補う順番を示します。
本書の提案:専門語を平易に説明してから式へ戻る
18歳にも理解できる説明と専門的な式を往復する本書の練習です。
電気化学は「化学反応で電子が移る現象を電圧・電流として調べる」、触媒は「反応の前後で自分は戻りながら反応経路を変える物質」、界面は「二つの材料が接する境目で内部と違う性質が現れる場所」と一度説明します。その後に電位、活性化エネルギー、表面被覆率などの式へ戻ると、用語の暗唱ではなく因果を確認できます。
本書による推定:反証条件まで話す準備が論理性の説明に役立つ
3ポリシーと研究課程の構造を面接準備へ翻訳した本書の推定です。
研究科が論理的思考と課題発見・解決を掲げ、専攻が実験研究を中心に置くことから、本書は、予想どおりの結果だけでなく、どの結果なら仮説を否定し、次に何を測るかを話せる準備が有用だと推定します。これは面接官が必ず反証条件を質問するという予告でも、その回答だけで合格するという保証でもありません。
大学が公表していない情報:面接の全質問、人数、順番、採点基準
2027年度募集要項、3ポリシー、専攻公式ページで公表を確認できない面接情報です。
確認した公式資料には、面接官の人数、受験者一人あたりの時間、質問順、板書や資料持込の可否、英語で答える割合、卒業研究未経験者への質問、志望教員が面接へ参加するか、項目別配点、模範応答は掲載されていません。過年度の体験談を2027年度の公式手順として固定しません。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2027年度 大学院修士課程・専門職学位課程 学生募集要項(一般選抜)8月3日更新版
東京理科大学|資料:2027年度入試・2026-08-03更新版|確認:2026-09-01|参照箇所:印刷p.4の事前連絡、p.5の入学定員、p.8の日程、p.14の試験科目、p.36の指導分野、出願書類・英語注記。該当頁を更新版で画像照合。
- 創域理工学研究科先端化学専攻 修士課程 履修モデル例
東京理科大学|資料:2026年度|確認:2026-09-01|参照箇所:全3頁。無機・分析、物理、有機・高分子の履修モデル、32単位、研究実験14単位、他分野・一般教養の条件。
- 創域理工学研究科 教育研究上の目的と3つのポリシー
東京理科大学|資料:2023年改定掲載版|確認:2026-09-01|参照箇所:全2頁。研究科の教育研究目的、ディプロマ・カリキュラム・アドミッションポリシー。
- 創域理工学研究科 先端化学専攻
東京理科大学|資料:確認時点の専攻公式ページ|確認:2026-09-01|参照箇所:専攻の教育、3分野、研究室、連携大学院、学会発表または査読論文作成に関する説明。
- 有機化学特論A
東京理科大学 CLASSシラバス|資料:2026年度|確認:2026-09-01|参照箇所:後期、2単位、対面。有機電子材料の電子構造・界面、到達目標、評価方法。
- Yasuo Nakayama
東京理科大学 Pure|資料:確認時点の研究者プロフィール|確認:2026-09-01|参照箇所:所属、研究領域、業績。有機半導体・有機電子材料の電子構造と界面。
- Chiaki Terashima
東京理科大学 Pure|資料:確認時点の研究者プロフィール|確認:2026-09-01|参照箇所:所属、研究領域、業績。光触媒、二酸化炭素還元、プラズマ、ダイヤモンド電極、水処理。
- Naoto Kitamura
東京理科大学 Pure|資料:確認時点の研究者プロフィール|確認:2026-09-01|参照箇所:所属、研究領域、業績。中性子・放射光、酸化物構造、イオン伝導体、計算科学。
- Koji Arimitsu
東京理科大学 Pure|資料:確認時点の研究者プロフィール|確認:2026-09-01|参照箇所:所属、研究領域、2025〜2026年の業績。光反応性・高分子材料の研究例。
- Paper-based lactate biofuel cell array with high power output
東京理科大学 Pure掲載の原著論文書誌|資料:原著論文掲載情報|確認:2026-09-01|参照箇所:著者、書誌、要旨、DOI。紙基板乳酸バイオ燃料電池アレイの研究例。
- Self-powered cathodic detection of dissolved oxygen using a paper-based microbial fuel cell
RSC Advances/東京理科大学 Pure|資料:2026年、DOI 10.1039/D5RA09344A|確認:2026-09-01|参照箇所:著者、書誌、要旨。紙基板微生物燃料電池による自己駆動型溶存酸素検出。