第3章 専門6科目をつなぐ学習順
名古屋大学 大学院工学研究科 電気工学専攻の院試対策講座から、公式範囲を、計算・物理・情報の理解へ組み直します。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月28日
- 公開本文
- 1,395字
- 参照資料
- 3件
電気回路を基準言語にする
定常、過渡、周波数の三つの見方を往復します。
大学公式の事実:回路は定常だけで終わらない
専攻案内が列挙する電気回路の範囲です。群2の変圧器とは異なる項目です。
電気回路の公式範囲は、直流・交流の回路方程式と電力に加え、共振回路、変成器(相互インダクタンス)、Laplace変換を用いる集中定数回路の過渡現象、分布定数回路の定常・過渡まで含みます。
本書による説明:同じ回路を三つの時間尺度で見る
公式範囲の関係を本書が18歳向けに説明しています。
抵抗・コイル・コンデンサの関係式は、十分時間が経った定常状態、スイッチ直後の過渡状態、正弦波を複素数で扱う周波数応答で表し方が変わります。いずれも同じ回路素子の電圧・電流関係を、時間条件に応じて記述したものです。
本書の提案:回路式をKCL・KVLから立てる
回路分野を横断する答案作成法として本書が提案しています。
式を単独で暗記せず、キルヒホッフの電流則(KCL)・電圧則(KVL)から微分方程式を立て、初期値と終値を確認します。定常、過渡、周波数応答のどこを問われても、回路図から同じ原理へ戻る練習にします。
本書の提案:1題を三通りで検算する
回路範囲を横断する本書の演習方法です。
RLまたはRC回路を選び、時間領域で微分方程式を解き、Laplace変換でも解き、最後にt=0+とt→∞を代入します。三つの答えが一致しないときは、初期条件、電源の向き、時定数の次元を見直します。
電子回路と論理回路
連続量の増幅と、離散的な状態遷移を区別します。
大学公式の事実:電子回路は動作点から発振まで
専攻案内の電子回路出題範囲です。
電子回路の範囲には、トランジスタ増幅回路、バイアス、小信号等価回路、電力増幅、直結・CR結合増幅、負帰還、発振、変調・復調、演算増幅器が含まれます。
大学公式の事実:論理回路は記憶を持つ回路まで
専攻案内の論理回路出題範囲です。
論理回路の範囲には、2値論理、Boolean代数、集積回路の基礎、フリップフロップ、組合せ回路、カウンタ、演算回路、メモリ素子が含まれます。
本書による説明:増幅と状態遷移は図の役割が違う
二つの公式範囲を本書が比較して説明しています。
電子回路では動作点の周りで電圧・電流がどう増幅されるかを追います。論理回路では0/1とクロックによって、次の状態がどう決まるかを追います。どちらも回路図を使いますが、前者は連続量、後者は論理と時系列を主に読みます。
本書の提案:電子回路は小信号式、論理回路は状態表を必ず書く
答案の途中過程を可視化する本書の提案です。
電子回路ではバイアス点と小信号等価回路を分け、利得式の前提を添えます。論理回路では真理値表、状態遷移表、タイミング図の少なくとも一つを書き、組合せ回路と順序回路を混同しない答案にします。
電気エネルギーと電子物性
大規模な電力系統と微視的な電子状態を往復します。
大学公式の事実:電気エネルギーは三相・送電・安定度・変圧器
試験範囲と専攻研究ページに明記された事項を列挙しています。
電気エネルギーの公式範囲は、三相交流、送電線路の基本特性、送電系統の安定度、変圧器です。電気工学専攻の現行研究ページも、電力機器、電力系統、再生可能エネルギー、パワーエレクトロニクスを研究分野として掲載しています。
大学公式の事実:電子物性は量子からPN接合まで
専攻案内の電子物性出題範囲です。
電子物性の公式範囲は、粒子性と波動性、光電効果、トンネル効果、固有値・固有関数、Schrödinger方程式、位相・群速度、確率流、結晶構造、バンド、格子振動、Fermi分布、電子・正孔、伝導・拡散、半導体とPN接合です。
本書による説明:保存則とモデルの前提を言葉にする
二分野の計算を本書が共通の読み方で説明しています。
電力系統では電圧・電流・有効電力・無効電力を、電子物性では波動関数・確率・占有・キャリアを使います。対象の規模と記号は異なりますが、保存する量と採用するモデルの前提を明らかにして式を組み立てる点は共通します。
本書の提案:保存量と近似を一文で添える
二分野で式の前提を伝える答案作成法として本書が提案しています。
答案では、式の前に「何を保存するか」「どの近似を置くか」を一文で書きます。記号だけを並べず、電力系統なら電力・電圧・電流、電子物性なら確率・占有・キャリアのどれを追う式かを示します。
情報理論と科目横断計画
量、単位、前提を揃えて学習を管理します。
大学公式の事実:情報理論の四つの範囲
専攻案内物理p.4の公式列挙です。
情報理論の公式範囲は、情報量とentropy、通信路と通信路容量、情報源符号化、通信路符号化です。
本書の提案:群2の一科目を第1週から固定する
公式の選択制限を学習順へ落とした本書の提案です。
専門3答案には群2が最低1問必要なので、電気エネルギー、電子物性、情報理論のうち一つを主軸に定めます。同時に残り二つも公式範囲の定義と基本式までは確認し、当日の選択肢を失わないようにします。
本書の提案:答案記録を五項目で残す
時間制限へ向けた本書の学習管理方法です。
各演習後に、①選んだ科目、②最初に使った原理、③計算が止まった箇所、④単位・極限の検算、⑤次回の復習日を記録します。正解数だけでなく、3時間で三つの完結した答案を作るためのボトルネックを見つけます。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2027年度 名古屋大学大学院工学研究科博士前期課程学生募集要項
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年4月発行・2027年度入学|確認:2026-08-28|参照箇所:PDF全35物理頁取得。物理pp.1-2,6-10,14,17-24,32-34を目視。物理pp.18-19で通常一般選抜の郵送条件、英語未提出時の扱い、TOEFL二報告の7月3日期限を確認
- 2027年度 電気工学専攻・電子工学専攻・情報・通信工学専攻を志望する諸君へ
名古屋大学大学院工学研究科 電気系3専攻|資料:2026年度公表・2027年度入試|確認:2026-08-28|参照箇所:全21物理頁取得。物理pp.1-4,5-11目視。物理p.4は群1電気回路の変成器(相互インダクタンス)と群2電気エネルギーの変圧器を区別
- 電気工学専攻 研究グループ一覧
名古屋大学大学院工学研究科 電気系|資料:最終更新2026年4月|確認:2026-08-28|参照箇所:lines 31-271。12研究グループ、担当教員、研究内容。HTML取得済み。2027受入保証ではない