第3章 基礎180分と専門180分を設計する
名古屋大学 大学院工学研究科 電子工学専攻の院試対策講座から、公式範囲を科目ごとに分解し、選択制約の中で解ける3題を作る準備を考えます。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月28日
- 公開本文
- 1,878字
- 参照資料
- 5件
基礎部門は数学と電磁気学の5題から3題
数学3分野と電磁気学の全体像を、問題選択まで含めて読みます。
基礎・専門・口頭試問の日程
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
基礎部門は2026年8月18日13時30分から16時30分、専門部門は8月19日9時から12時です。口頭試問は8月20日に行い、時刻は後日通知されます。専攻により8月21日にも行う場合があります。
数学の公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
数学は、一変数関数・多変数関数の微積分、行列とベクトル空間、行列と連立一次方程式、固有値と対角化、常微分方程式、偏微分方程式を範囲とします。数学から3題が出題されます。
電磁気学の公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
電気磁気学は、静電界と誘電体、静磁界と磁性体、定常電流、定常電流による静磁界、電磁誘導とインダクタンス、マクスウェルの方程式と電磁界、電磁波の伝搬と放射を範囲とします。電気磁気学から2題が出題されます。
5題から3題を選ぶ
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
基礎部門は数学3題と電磁気学2題の合計5題から3題を選択します。
数学は電子現象を記述する道具
区分:本書による説明。複数の一次資料を突き合わせ、意味が変わらない範囲で平易に整理しています。
微積分は電界や波の変化、線形代数は連立回路や固有状態、微分方程式は回路の過渡現象や波動を記述します。本書では数学を独立した暗記科目ではなく、電磁気・回路・電子物性で再利用する言語として整理します。
基礎は一題60分で模試をする
区分:本書の提案。大学の指定や合格保証ではなく、受験準備を具体化するための方法です。
本書は、最初の10分で5題を読み、解く3題と予備1題を決め、残り170分を目安に配分する模試を提案します。固定の時間配分ではなく、途中式の量と検算時間を実測して自分の配分を作ります。
三回の見直しを別目的にする
区分:本書の提案。大学の指定や合格保証ではなく、受験準備を具体化するための方法です。
一回目は符号と単位、二回目は境界条件と初期条件、三回目は極限で答えが物理的に自然かを確認する方法を提案します。同じ式を三度眺めるのではなく、異なる失点原因を順に探します。
専門6科目は二つの群をまたいで選ぶ
各科目の公式範囲と、第1群最大2題という選択規則を具体化します。
専門は6題から3題、第1群は最大2題
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
専門部門は180分で、電気回路・電子回路・論理回路の第1群3科目と、電気エネルギー・電子物性・情報理論の第2群3科目について、6科目それぞれから1題、計6題が出ます。6題中3題を選び、第1群から選べるのは2題までです。
電気回路の公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
回路素子と回路方程式・電力、正弦波交流・複素インピーダンス、共振回路・変成器(相互インダクタンス)、集中定数回路の過渡現象(ラプラス変換を含む)、分布定数回路の定常状態と過渡現象が範囲です。
電子回路の公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
トランジスタ増幅回路と接地形式、バイアス回路、小信号等価回路、電力増幅回路、直接結合増幅回路・CR結合増幅回路、負帰還増幅回路、トランジスタ発振回路・変調回路・復調回路、オペアンプが範囲です。
論理回路の公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
二値論理(基本論理演算、論理関数、ブール代数)、汎用基本IC(基本ゲート素子、マルチバイブレータ)、フリップフロップ、組み合わせ回路(コンパレータ、エンコーダ、パリティジェネレータ)、カウンタ構成法とカウンタIC、演算回路(加算器、減算器、乗算器、除算器)、半導体記憶素子(分類と特徴、内部回路と原理、動作と使用方法)が範囲です。
電気エネルギーの公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
三相交流、送電特性、安定度、変圧器が電気エネルギーの範囲です。この科目は電子工学を含む電気系3専攻共通の専門選択科目です。
電子物性の公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
粒子と波動(光電効果、トンネル効果、固有値・固有関数)、シュレーディンガー方程式と物理現象(ポテンシャル井戸中の自由粒子、原子、分子)、位相速度と群速度、確率の流れの密度、結晶構造(逆格子と回折、エネルギーバンド、格子振動)、固体中の電子(フェルミ分布、電子と正孔、電気伝導度、拡散)、半導体の基礎(真性半導体、P型およびN型半導体、PN接合)が範囲です。
情報理論の公式範囲
区分:大学公式の事実。記載した範囲を、表示した名古屋大学の一次資料で確認しています。
情報量とエントロピー、通信路(結合エントロピー、条件付情報量、二元通信路、通信路容量)、情報源符号化(クラフトの不等式、ハフマン符号)、通信路符号化(誤り検出符号、誤り訂正符号)が範囲です。
第2群に二つの候補を持つ
区分:本書の提案。大学の指定や合格保証ではなく、受験準備を具体化するための方法です。
第1群は最大2題なので、本書は第2群から最低1科目、できれば2科目を解答候補に育てる方法を提案します。電子工学の研究との接点が見えやすい電子物性を軸に、電気エネルギーか情報理論を予備に置く設計例です。
式・現象・機能をつなぐ説明力
区分:本書による推定。表示した一次資料を根拠にした限定的な推定であり、出題・配点・合否・配属を予測するものではありません。
基礎が数学・電磁気学、専門が回路から電子物性・情報理論までを選ばせ、電子工学の研究がプラズマ・光・材料・デバイスをまたぐことから、本書は、公式を暗記するだけでなく、仮定、式、現象、デバイス機能を言葉で結ぶ準備の比重が高いと推定します。ただし、実際の出題、配点、合否、配属を予測するものではありません。
科目別配点と合格最低点は未公表
区分:大学が公表していない情報。本書が確認した一次資料の範囲では数値や条件を特定できません。
確認した募集要項と専攻案内は、専門6科目それぞれの配点、途中点の基準、合格最低点を掲載していません。特定科目を有利・不利と断定する根拠もありません。
口頭試問の質問と所要時間は未公表
区分:大学が公表していない情報。本書が確認した一次資料の範囲では数値や条件を特定できません。
2027年度資料は口頭試問の日と後日通知の時刻を示しますが、電子工学専攻での質問項目、受験者一人当たりの時間、評価配点は掲載していません。
口頭説明は90秒・3分・5分で作る
区分:本書の提案。大学の指定や合格保証ではなく、受験準備を具体化するための方法です。
本書は、卒業研究または関心テーマを、90秒の要点、3分の因果関係、5分の方法と限界の三段階で説明する練習を提案します。大学が質問形式を公表していないため、特定の質問が出るとの予測ではありません。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2027年度 名古屋大学大学院工学研究科 博士前期課程学生募集要項
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026-04|確認:2026-08-28|参照箇所:PDF物理頁6・18~24・26・32~34(紙面頁2・14~20・22・28~30)。募集人員、出願、書類、検定料、選抜、試験日程・科目、発表、教育研究分野、修了要件
- 2027年度 電気工学専攻・電子工学専攻・情報・通信工学専攻 入学試験案内
名古屋大学大学院工学研究科 電気系3専攻|資料:2027年度入試用|確認:2026-08-28|参照箇所:PDF物理頁2~5・12~17。3専攻志望、研究室配属、英語、基礎・専門の詳細範囲、電子工学の受入予定研究室。日本語抽出不能のためページ画像でも照合
- 電子工学専攻 研究グループ一覧
名古屋大学大学院工学研究科 電子工学専攻|資料:最終更新2026-07|確認:2026-08-28|参照箇所:電子工学専攻の13研究グループ、担当教員、研究内容。内田・西澤・本田各教授の現行掲載
- 2026年度 半導体工学特論
名古屋大学シラバス|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:時間割コード2842506、博士前期・電子工学専攻・2単位、本田善央ほか。結晶、バンド、輸送、欠陥、光学、励起子
- 2026年度 量子光エレクトロニクス工学特論
名古屋大学シラバス|資料:2026年度|確認:2026-08-28|参照箇所:時間割コード2842508、博士前期・電子工学専攻・2単位、西澤典彦ほか。量子性、レーザー、超短パルス、光計測、ナノ材料・デバイス