第5章 研究グループと教員研究を一次資料で読む
名古屋大学 大学院工学研究科 エネルギー理工学専攻の院試対策講座から、現行の3講座8グループを別専攻から切り分け、材料・量子線・熱流体の教員研究を総覧・シラバス・原著論文で確認します。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月29日
- 公開本文
- 2,272字
- 参照資料
- 12件
エネルギー理工学専攻は3講座8グループ
公式組織ページと募集要項の研究内容名を、同一表記と決めつけず読みます。
大学公式の事実:材料工学講座の4グループ
専攻概要の現行組織表示です。2027年度の受入れ保証ではありません。
現行の専攻概要は、エネルギー材料工学講座に、エネルギー機能材料工学、エネルギーナノ物質創製、エネルギーナノマテリアル科学、エネルギー量子材料科学の4グループを表示します。
大学公式の事実:量子工学講座の2グループ
研究グループページの現行表示と講座説明です。
エネルギー量子工学講座には、量子線写像工学と応用核物理学の2グループが表示されます。講座説明は、放射線検出装置と手法を素材開発から進め、環境モニタ、核医学、基礎物理実験への応用を掲げます。
大学公式の事実:流体工学講座の2グループ
研究グループページの現行表示と講座説明です。
エネルギー流体工学講座には、エネルギー熱流体工学とエネルギー電磁流体工学の2グループが表示されます。講座説明は混相流・機能性流体の界面輸送、乱流のスケーリング・制御、磁場中プラズマを掲げます。
大学公式の事実:総合エネルギー工学専攻は別枠
名称がエネルギー分野でも、エネルギー理工学専攻の8グループへ混入させないための公式組織境界です。
核融合プラズマ理工学、核融合炉工学、エネルギー資源循環科学、応用同位体科学、原子核計測工学、エネルギー環境計測工学、原子核エネルギー制御工学は、現行概要では総合エネルギー工学専攻側に表示されます。
本書による説明:募集要項名と現行グループ名を一対一に固定しない
募集要項の研究内容名と現行組織表示を対照した本書の説明です。
募集要項PDFの先頭から数えた33ページの研究内容には、表面界面制御工学、ナノプロセス、核データ計測、大規模シミュレーションなど、現行8グループ名と表現が異なる項目があります。本書は研究テーマの手掛かりとして示し、名称だけから所属・受入れを一対一対応させません。
山田智明教授―機能材料を物性と薄膜で読む
所属、専門、2026年度科目、Sc添加AlN薄膜の原著論文を分けて確認します。
大学公式の事実:エネルギー材料工学の教授
2026-08-29に確認した現行所属・職位・グループ表示です。
名古屋大学研究者総覧は、山田智明氏を大学院工学研究科エネルギー理工学専攻エネルギー材料工学の教授と表示します。研究グループページではエネルギー機能材料工学に掲載されています。
大学公式の事実:無機材料・電気電子材料・機能材料
研究者総覧とグループ公式説明に直接掲載された分野です。
研究者総覧の研究分野は、無機材料・物性、電気電子材料工学、エネルギー機能材料を掲げます。公式グループ説明は、身の回りの熱・光・振動等から電気を取り出し、貯蔵・利用する機能材料を研究対象に含めます。
大学公式の事実:2026年度機能材料工学を担当
2026年度科目の担当と内容です。2027年度担当保証ではありません。
2026年度シラバスでは、山田智明氏と柚原淳司氏がエネルギー機能材料工学を担当し、誘電体、圧電・焦電・強誘電、薄膜合成、表面・界面と複数の分析法を扱います。
大学公式の事実:Sc添加AlN薄膜の原著論文
論文表題、著者、方法名、掲載年、DOIとして確認できた事実です。出版社本文外の結果を追加していません。
研究者総覧は、山田智明氏を共著者とする「Scandium-doped Aluminum Nitride Thin Films by Scanning Combinatorial Pulsed Laser Deposition」を2025年の査読論文として掲載し、DOI 10.35848/1347-4065/ae0485へ結びます。
本書による説明:組成と成膜条件を変える実験設計
専門用語を高校卒業段階へ翻訳した本書の説明です。論文が報告していない性能値は述べません。
Sc添加はAlNの一部のAlサイトをScで置き換える操作、パルスレーザー堆積法(pulsed laser deposition)はレーザーで原料を飛ばして基板上へ薄膜を作る方法です。組成や位置を系統的に変え、構造・物性との関係を比較する研究として論文表題を読めます。
大学が公表していない情報:2027年度の受入れと設備利用
現行所属や研究実績を、2027年度の個別受入れ・設備使用保証へ拡張しない境界です。
研究者総覧、グループページ、2026年度シラバス、原著論文は、山田智明氏が2027年度に何人を指導するか、志願者がどの成膜・分析設備を使用できるか、配属後の具体テーマを公表していません。
黒澤俊介教授―放射線を光へ変える材料
量子線写像工学の所属と、Li2HfI6中性子シンチレータ研究を読みます。
大学公式の事実:エネルギー量子工学の教授
2026-08-29に確認した現行所属・職位・グループ表示です。
名古屋大学研究者総覧は、黒澤俊介氏を大学院工学研究科エネルギー理工学専攻エネルギー量子工学の教授と表示します。研究グループページでは量子線写像工学に掲載されています。
大学公式の事実:素材から放射線検出手法まで
講座公式ページに記載された研究の範囲です。個人の全テーマとは表現していません。
エネルギー量子工学講座の公式説明は、革新的な放射線検出装置・手法を素材開発から進め、環境モニタ、核医学、基礎物理実験への実用化を掲げます。
大学公式の事実:2026年度特別講義Iの担当表示
2026年度一覧の科目名・開講形態・担当だけを述べています。
2026年度工学研究科シラバス一覧は、エネルギー理工学特別講義Iを通年集中科目として掲載し、担当を黒澤俊介氏と表示します。個別の授業内容は一覧だけからは分かりません。
本書による説明:原著論文が報告するLi2HfI6の発光・中性子応答
名古屋大学研究者総覧に掲載された書誌・著者情報と、出版社が公開するHighlights・Abstractを本書が要約したものです。大学が入試対策として選定・推奨した論文でも、2027年度の入試事実でもありません。
2026年5月の原著論文はLi2HfI6単結晶を扱い、室温で自由励起子発光を確認し、100 ns未満の速い減衰と、熱中性子1個あたり17,000光子の光出力を報告します。黒澤俊介氏は共著者です。
本書による説明:シンチレータは見えない放射線を光へ変える
原著論文の測定量を18歳向けに説明した本書の解説です。性能用途の保証ではありません。
シンチレータは、放射線が物質へ与えたエネルギーを光として放出する材料です。発光量は検出しやすさ、減衰時間は信号を時間的に区別する速さに関係します。結晶組成、電子状態、発光、検出器出力を一つの因果列で読みます。
大学が公表していない情報:2027年度の個別指導条件
公表研究と入学後の個別指導条件を分ける境界です。
現行グループページ、研究者総覧、2026年度科目一覧、原著論文には、黒澤俊介氏の2027年度受入れ人数、志願者が利用する検出器・結晶育成設備、配属後の研究題目は掲載されていません。
辻義之教授―乱流と抵抗低減を測る
所属、研究課題、熱流体科目、マイクロバブル論文を対応させます。
大学公式の事実:エネルギー流体工学の教授
2026-08-29に確認した現行所属・職位・グループ表示です。
名古屋大学研究者総覧は、辻義之氏を大学院工学研究科エネルギー理工学専攻エネルギー流体工学の教授と表示します。研究グループページではエネルギー熱流体工学に掲載されています。
大学公式の事実:研究キーワードと現在の課題
研究者総覧の研究キーワード・現在の研究課題欄の記載です。
研究者総覧は研究キーワードに乱流、エネルギー科学、流体工学を掲げます。現在の研究課題には、高Reynolds数乱流の普遍則、量子乱流と古典乱流の統一的理解、省エネルギーと流動抵抗軽減へ向けた乱流構造制御を掲載します。
大学公式の事実:2026年度熱流体工学を担当
2026年度科目の担当と内容です。2027年度担当保証ではありません。
2026年度シラバスでは、辻義之氏と西川原理仁氏がエネルギー熱流体工学を担当し、乱流、表面張力、気液界面、沸騰、二相流などを扱います。
大学公式の事実:マイクロバブルとReynolds応力の原著論文
論文表題、著者、掲載誌、年、DOIとして確認できた事実です。本文外の効果量は追加していません。
研究者総覧は、辻義之氏らの2026年論文「Microbubble effect on Reynolds shear stress in drag reduction process in turbulent pipe flow」を掲載し、Physics of FluidsのDOI 10.1063/5.0306590へ結びます。
本書による説明:Reynoldsせん断応力は乱れの運動量輸送
論文表題と熱流体の基礎概念を結ぶ本書の説明です。論文の未取得結果を数値化していません。
乱流では速度が平均値の周りで揺らぎ、その揺らぎ同士の相関が流れ方向と壁に垂直な方向の運動量輸送を表します。マイクロバブルを加えたとき、この相関と圧力損失がどう変わるかを比べることが抵抗低減の理解につながります。
大学が公表していない情報:2027年度のテーマと設備
現行研究を個別受入れ・設備利用の確約へ広げない境界です。
現行グループページ、研究者総覧、2026年度シラバス、原著論文には、辻義之氏の2027年度受入れ人数、志願者が使う流路・計測装置、配属後に担当する研究題目は掲載されていません。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2027年度 名古屋大学大学院工学研究科 博士前期課程学生募集要項
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年4月発行・2027年度入学|確認:2026-08-29|参照箇所:PDFの先頭から数えた2、6、7~22、25、28、33~34ページ。禁止事項、募集人員、A/B選抜、出願、英語、日程・範囲、研究内容、修了要件
- 2026年度 工学研究科シラバス一覧
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-29|参照箇所:No.53、131、139、140、531-533ほか。エネルギー理工学専攻科目の科目名、開講期、担当教員
- 2026年度 エネルギー機能材料工学 シラバス
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-29|参照箇所:行1-82相当。山田智明・柚原淳司、2単位・秋火1、誘電体、薄膜、表面・界面と分析法
- 2026年度 エネルギー熱流体工学 シラバス
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-29|参照箇所:行1-89相当。辻義之・西川原理仁、2単位・秋火2、乱流、Navier–Stokes方程式、界面、沸騰、二相流
- 学科・専攻の概要
名古屋大学 エネルギー理工学科・二専攻|資料:現行掲載・確認日2026-08-29|確認:2026-08-29|参照箇所:見出し「大学院での研究の領域」。エネルギー理工学専攻の3講座8グループと総合エネルギー工学専攻の別枠表示
- 研究グループ紹介
名古屋大学 エネルギー理工学科・二専攻|資料:現行掲載・確認日2026-08-29|確認:2026-08-29|参照箇所:見出し「エネルギー材料工学講座」「エネルギー量子工学講座」「エネルギー流体工学講座」。グループ、教員名・職位、講座説明
- 研究者詳細―山田智明
名古屋大学 研究者総覧|資料:ページ更新2026-04-01|確認:2026-08-29|参照箇所:ページ見出し、基本情報の所属、研究分野(無機材料・物性、電気電子材料、エネルギー機能材料)、論文欄
- Scandium-doped Aluminum Nitride Thin Films by Scanning Combinatorial Pulsed Laser Deposition
Japanese Journal of Applied Physics / IOP Publishing|資料:2025年・Vol.64・10SP11|確認:2026-08-29|参照箇所:論文表題、著者T. Mitaka・X. Yuan・S. Kondo・T. Yamada、DOI。名古屋大学研究者総覧の論文欄でも照合
- 研究者詳細―黒澤俊介
名古屋大学 研究者総覧|資料:ページ更新2026-05-06|確認:2026-08-29|参照箇所:ページ見出し、基本情報の所属(エネルギー量子工学教授)、論文欄のLi2HfI6論文・抄録・DOI
- Optical and electronic properties of zero-dimensional-type lithium hafnium iodide scintillator
Journal of Luminescence / Elsevier|資料:2026年5月・Vol.293・121784|確認:2026-08-29|参照箇所:Highlights、Abstract、Keywords。Li2HfI6、自由励起子発光、100 ns未満、熱中性子1個あたり17,000光子
- 研究者詳細―辻義之
名古屋大学 研究者総覧|資料:ページ更新2026-04-01|確認:2026-08-29|参照箇所:ページ見出し、基本情報の所属、研究キーワード、現在の研究課題とSDGs、論文欄
- Microbubble effect on Reynolds shear stress in drag reduction process in turbulent pipe flow
Physics of Fluids / AIP Publishing|資料:2026年2月・Vol.38・025102|確認:2026-08-29|参照箇所:論文表題、著者X. F. Wu・Y. Hamana・Y. Tsuji、巻号、DOI。名古屋大学研究者総覧の論文欄でも照合