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出典付き・公開プレビュー

第5章 独自答案例と準備計画

東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻 修士課程・博士後期課程の院試対策講座から、公式問題を使った独自解答、時間配分、口述・研究計画へのつなげ方を示します。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月28日
公開本文
1,783
参照資料
17
01

独自答案例:4記号情報源のエントロピーと符号

第3問Iの最初の二小問を、定義から平均符号長まで解きます。

本書の提案

本書の提案:問題文から確率表を作る

大学の採点手順ではなく、問題条件を落とさないための読み方です。

確率3/8、1/4、1/4、1/8の四記号をA、B、C、Dと置きます。最初に確率の和が1であることを確認し、求める量を一記号あたりのエントロピーHと平均符号長Lに分けます。対数の底は2なので単位はbitです。これは公式問題を読むための独自手順です。

本書の提案

本書の提案:答案は定義、代入、評価の順に書く

独自解答を読みやすくする答案構成です。

答案は、H=-Σp log2 pという定義、四確率の代入、数値評価、符号例、平均長、HとLの比較の順に書きます。符号が接頭語条件を満たすこと、つまり一つの符号語が別の符号語の先頭になっていないことも一言示します。

本書の提案

本書の提案:独自解答はH約1.906 bit、平均長2 bit

計算は公式問題の確率に基づく独自解答で、採点基準を示すものではありません。

H=-(3/8)log2(3/8)-2(1/4)log2(1/4)-(1/8)log2(1/8)=1.9056…bitです。符号例としてA=0、B=10、C=110、D=111を取ると接頭語符号で、L=(3/8)×1+(1/4)×2+(1/4)×3+(1/8)×3=2 bitです。したがってH≤L<H+1を満たします。確率が1/8刻みなので平均長も1/8刻みであり、H以上の最小候補は2です。この解答は本書独自で、大学が公表した模範解答ではありません。

本書による説明

本書による説明:エントロピーと平均符号長の用語

情報理論の基本用語を問題条件に即して説明しています。

エントロピーは、記号を知る前の不確かさの平均です。出やすい記号へ短い符号、出にくい記号へ長い符号を割り当てると平均長を小さくできます。接頭語符号では一記号ずつ復号でき、最適な二進符号の平均長はエントロピー以上、エントロピー+1未満にできます。

本書の提案

本書の提案:よくある誤りを最後に点検する

独自解答を自己点検するための注意点です。

符号長の平均を四つの長さの単純平均にする、logの底をeにする、確率1/4の二記号を一つだけ数える、接頭語でない符号を出す、HとLの大小を逆にする、という誤りを点検します。小数値だけでなく式を残すと、途中の考え方を読み手へ示せます。

02

150分と口述をどう準備するか

二問選択の筆記と研究説明を一つの訓練にします。

本書の提案

本書の提案:第一選択二分野と予備一分野を作る

2問選択という制度に合わせた学習配分です。

六分野すべての基礎を一度点検した上で、第一選択二分野と予備一分野を決めます。第一選択は過去問が解けるだけでなく、定義を説明でき、途中式を短く書け、志望研究へつなげられる分野にします。予備分野は、当日の問題との相性が悪いときの切替え先です。

本書の提案

本書の提案:150分を選択10分、各問65分、見直し10分に分ける

大学が指定する時間配分ではなく、150分を使い切るための案です。

開始後10分で六問を読み、解答する二問と順序を決めます。各問65分を、状況整理5分、主要計算45分、説明・図10分、局所点検5分に分け、最後の10分で問題番号、単位、符号、未回答を点検します。分野ごとの模試で時間を測り、配分は自分の速度へ調整します。

本書の提案

本書の提案:口述は90秒、5分、20分の三段階で練習する

公開された口述内容と博士の時間目安を基にした練習方法です。

修士は志望理由と卒業研究を90秒と5分で説明できるようにします。博士は修士研究と博士計画を約20分の発表へ組み立てます。どちらも、背景、未解決点、方法、自分の役割、結果または期待結果、志望教員との接点の順にし、専門外の教員にも通じる言葉を一文添えます。

本書の提案

本書の提案:研究計画は問い・測定量・判定条件まで書く

専攻が求める『方法で何をどこまで明らかにするか』を具体化する案です。

「AIで省エネする」ではなく、「どのシステムの、何を入力し、何を出力し、どの基準と比べ、どの改善量なら成功とするか」まで書きます。材料研究でも、作製条件、測定量、比較試料、再現回数を置きます。博士は、三年間でどこまで明らかにするかを年度ごとの成果物へ分けます。

03

この公開プレビューで確定できないこと

推定の境界と、出願直前に更新される情報を明示します。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:2027年度問題、採点、当日の面接質問

過去の形式例と、将来の試験内容を分けています。

2027年度の筆記問題は試験実施前であり、当日の出題、配点、採点基準、合格最低点、口述の個別質問は公表されていません。2025年度実施問題の形式がそのまま繰り返される保証もありません。

本書による推定

本書による推定:分野横断の説明力は口述でも役立つ可能性

専攻方針と口述内容から学習上の有用性を推定しています。

専攻は多様な学部背景を歓迎し、口述では志望分野の基礎、卒業研究、研究計画、筆記答案を質問し得るとしています。そこから、異なる分野の概念を一つの研究課題へ結び付け、専門外の相手にも説明する力が役立つ可能性があると推定します。ただし、これは公表された採点項目や配点ではありません。

本書の提案

本書の提案:事実・提案・推定を研究計画内でも分ける

研究計画で主張の種類を混ぜないための書き方です。

研究計画では、先行研究で示された結果、自分が提案する方法、まだ検証していない予想を別文にします。例えば「論文は自己修復材料を報告した」「私は電極へ応用する方法を提案する」「抵抗変化が小さくなると予想する」のように分けると、根拠の強さが伝わります。

本書による説明

本書による説明:本プレビューの確認範囲

参照した一次資料の範囲と、公開プレビューの役割を説明しています。

本プレビューは、2026年8月28日までに確認できた2027年度募集要項・専攻案内、2026年度便覧、大学院学則・研究科規則、専攻公式ページ、教員プロフィール、研究室研究一覧、論文、2025年度実施公式問題に基づきます。購入後の本文提供方法やサイト上の公開範囲を変更する内容ではありません。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:入試後の個人別履修・研究条件

公開資料から確定できない入学後の個別条件です。

合格後の研究室配属が決まるまで、個人別の履修科目、研究設備、データ、共同研究、学会発表、旅費、研究テーマは確定しません。公開資料に研究例があっても、入学生個人への提供条件は別に決まります。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。