院試クラウド
出典付き・公開プレビュー

第1章 『医学系研究科共通』という一つの入試はない

東京大学 大学院医学系研究科 修士課程・専門職学位課程・博士後期課程・医学博士課程の選択の院試対策講座から、研究科、専攻、課程、学位を一段ずつ分け、選ぶべき募集要項を確定します。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月26日
公開本文
1,246
参照資料
10
01

このガイドの正しい使い方

商品名と大学の正式制度を混同せず、出願先の階層を読みます。

大学公式の事実

大学公式の事実:研究科内に七つの入試経路がある

大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。

2027年度の医学系研究科には、修士課程の健康科学・看護学専攻、国際保健学専攻、医科学専攻、専門職学位課程の公共健康医学専攻、博士後期課程の健康科学・看護学専攻と国際保健学専攻、そして9専攻からなる医学博士課程があります。研究科全体へ一括出願し、合格後に専攻を選ぶ制度ではありません。出願時点で課程と専攻を決め、専攻別の追加書類や試験に従います。

したがって、この「共通出願・専攻選択ガイド」は大学が設けた共通課程の名称ではなく、別々の公式制度を比較するための案内です。日程表の一行だけを見るのではなく、募集要項、専攻別入学試験案内、指導教員一覧を同じ課程についてそろえる必要があります。

本書による説明

本書による説明:四段階で出願先を言えるようにする

複数の一次資料を比較し、進路選択に使える形へ本書が整理した説明です。

出願先は「医学系研究科」だけでは足りません。①研究科、②課程、③専攻、④専攻分野または指導分野の順に言います。例えば、実験系の学部卒業者がオートファジー研究を2年間行うなら「医学系研究科・修士課程・医科学専攻・分子生物学分野」です。保険者で3年以上働いた4年制大学卒業者が1年で公衆衛生を学ぶなら「医学系研究科・専門職学位課程・公共健康医学専攻・1年コース」です。

名称が似ていても、健康科学・看護学専攻の博士後期課程にあるパブリックヘルスプログラムと、公共健康医学専攻の専門職学位課程は別です。前者は博士(保健学)へ向かう3年の研究課程、後者は公衆衛生学修士(専門職)を得る1年または2年の課程です。

02

学位と修業年限で最初の分岐を作る

研究修士、専門職学位、博士後期、医学博士を混ぜません。

大学公式の事実

大学公式の事実:課程・年限・学位の対応

大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。

課程・専攻標準修業年限学位
健康科学・看護学専攻 修士2年修士(保健学)
国際保健学専攻 修士2年修士(保健学)
医科学専攻 修士2年修士(医科学)
公共健康医学専攻 専門職学位2年コースは2年、1年コースは1年公衆衛生学修士(専門職)
健康科学・看護学専攻 博士後期3年博士(保健学)
国際保健学専攻 博士後期3年博士(保健学)
医学博士課程4年博士(医学)

「SPHは修士相当だから修士課程」と書くと制度を誤ります。公共健康医学専攻は専門職学位課程です。また、医学博士課程は4年で、健康科学・看護学と国際保健学の博士後期課程は3年です。

大学公式の事実

大学公式の事実:単位と研究成果の違い

大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。

2026年度便覧による現行制度では、3修士専攻はいずれも30単位と修士論文審査が必要です。公共健康医学専攻も30単位以上ですが、2年コースでは6単位の課題研究が必修で、1年コースでは課題研究は選択科目です。博士後期課程は20単位で、指導教員の演習Ⅱ4単位と実習Ⅱ4単位を2年間履修して16単位を積み、博士論文審査を受けます。医学博士課程は30単位で、演習・実習16単位を含み、博士論文審査へ進みます。

2027年度の確定教育課程は2026年8月26日時点で未公表です。この段落の科目・単位構成は2026年度便覧という前年資料であり、2027年度にも変更がないと断定していません。ただし、研究修士と専門職学位で修了成果が違うこと、博士後期と医学博士で年限・必要単位が違うことは、出願先を決める重要な差です。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。