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第3章 三名の指導候補を授業、研究、施設の公表範囲で比べる

東京大学 大学院工学系研究科 化学システム工学専攻 修士課程の院試対策講座から、生体組織、触媒、製薬プロセスの三方向を、2026年度授業と近年研究から読みます。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月28日
公開本文
2,176
参照資料
13
01

酒井康行教授:三次元組織と物質交換を化学工学で設計する

細胞を集めるだけでなく、酸素・栄養の移動まで設計する研究です。

大学公式の事実

大学公式の事実:役職、専門、2026年度授業、近年研究、研究場所

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料、入試問題または出題意図に書かれた範囲です。

酒井康行教授は、2027年度入試案内の酒井・西川研究室に掲載された修士課程の指導候補です。臓器・幹細胞由来の細胞を三次元組織へ育て、再生医療、薬効・有害性評価へ使う研究を進めます。高密度な組織に酸素や栄養を届ける物質移動、血管を備えた組織、人体代謝の数理計算を化学システム工学の方法で扱います。研究室は本郷キャンパスにあり、2026年度見学案内は工学部3号館を会場として示しています。

2026年度大学院科目「社会技術としての化学技術」は酒井教授が担当し、工学・技術の社会での役割、医薬品生産、水素、エネルギーなどを企業実務者の講義と討論で学びます。研究室の2025年業績には、薬物動態に関係する臓器を中心にオルガノイドとOrgan-on-a-Chipを整理したDrug Metabolism and Pharmacokineticsの総説があり、2026年には拡大培養できるヒト肝細胞の再生医療利用に関する総説を掲げています。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:修士学生の設備利用条件

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

研究室が三次元培養、組織構築、実験と数理解析を行うことは公表されています。しかし、修士学生が使う培養装置、顕微鏡、流体装置の機種、利用時間、講習期間、テーマ決定の時期、試薬費の負担は公表されていません。施設の存在から、入学直後に全装置を自由に使えるとは判断できません。

本書の提案

本書の提案:設備名より先に測りたい量を伝える

大学が指定した唯一の準備法や答案ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

出願前の説明では、細胞培養の経験だけでなく、酸素濃度、流れ、画像、遺伝子発現のうち何を測りたいかを伝えます。そのうえで、その測定に使う装置、必要な講習、入学後に学ぶ操作を尋ねると、研究方法を具体的に話せます。

02

高鍋和広教授:熱・電極・光触媒を統合してエネルギー変換を考える

触媒材料、反応機構、エネルギー効率を一つの研究として扱います。

大学公式の事実

大学公式の事実:役職、専門、2026年度授業、近年研究、研究場所

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料、入試問題または出題意図に書かれた範囲です。

高鍋和広教授は、2027年度入試案内の高鍋・小畑・岸本研究室に掲載された修士課程の指導候補です。東京大学の研究者紹介は、固体触媒を専門とし、グリーン水素の製造と利用、熱触媒、電極触媒、光触媒を研究すると記しています。研究室は本郷キャンパスにあり、2026年度見学案内は工学部3号館5C12を会場として示しています。専攻資料は電子顕微鏡や放射光施設による測定、計算化学、シミュレーション、学外機関との連携を研究方法として説明しています。

2026年度の「創造性工学プロジェクトⅠK」では高鍋教授が担当教員となり、国内外の共創事例を調べ、対話と発表を通じて専門技術を社会へ使うプロジェクトを行います。2025年のScience Advances論文では、ゼオライト細孔内のインジウムイオンへマイクロ波エネルギーを集中させ、二酸化炭素と水素から一酸化炭素を作る反応で、通常の全体加熱よりエネルギー変換効率を4倍以上に高めたと報告しました。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:修士学生の測定施設利用条件

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

電子顕微鏡や放射光施設を使う研究と、高輝度光科学研究センターとの共同測定は公表されています。しかし、修士学生が放射光利用を申請する条件、学内装置の予約方法、事前講習、測定費、出張回数は公表されていません。共同研究の実績から、全学生が同じ施設を同じ頻度で使えるとは判断できません。

本書の提案

本書の提案:触媒研究で担当したい工程を伝える

大学が指定した唯一の準備法や答案ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

出願前には、触媒を合成する、反応試験をする、分光・回折データを解析する、計算する、のうち経験がある工程と学びたい工程を分けて伝えます。そのうえで、学外施設を使うテーマの決め方と必要な準備を尋ねます。

03

杉山弘和教授:製薬プロセスをモデル化し、設計と運転を支える

薬を作る反応だけでなく、工場の工程、品質、変動、意思決定を研究します。

大学公式の事実

大学公式の事実:役職、専門、2026年度授業、近年研究、研究場所

大学が公表した募集要項、規則、教育資料、教員資料、入試問題または出題意図に書かれた範囲です。

杉山弘和教授は、2027年度入試案内の杉山・Badr研究室に掲載された修士課程の指導候補です。研究室は本郷キャンパスにあり、プロセスシステム工学を基盤に、医薬品の低分子原薬、錠剤、抗体、幹細胞などの製造工程をモデル化し、シミュレーション、統計、最適化で設計・運転の判断を支援します。

2026年度の「全学体験ゼミナール(化学システムとしての製薬工場)」は杉山教授が担当し、バイオ医薬品工場を見学した後、工場や工程を化学システムとして読む講義と討論を行います。研究室の2026年公表業績にはロボット化・自動化に関する解説、2025年には医薬品製造工程の概要とモデル化研究課題、機械学習を用いた反応解析とデジタル空間での工程設計に関する解説があります。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:計算環境と企業データの利用条件

2026年8月28日時点で該当する公開一次資料に記載がないため、数値や条件を推測で補っていません。

医薬品製造のモデル化、統計解析、シミュレーション、最適化を行うことと、2026年度授業に工場見学が含まれることは公表されています。しかし、修士学生が使うソフトウェア、企業データへ触れる条件、計算機の性能、共同研究へ参加する条件、守秘義務の範囲は公表されていません。研究テーマの説明だけから、実際の企業データを自由に使えるとは判断できません。

本書の提案

本書の提案:扱えるデータと学びたい方法を分けて伝える

大学が指定した唯一の準備法や答案ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

出願前には、卒業研究で扱ったデータの大きさ、統計・プログラミング経験、実験と計算のどちらを主に担当したいかを分けて伝えます。企業との共同研究に関心がある場合は、テーマ決定後に必要となる情報管理や研究発表の条件を尋ねます。

04

三研究室を『対象・操作・データ・修了後』で比べる

研究題目の言葉ではなく、二年間の日々の作業へ落とします。

本書の提案

本書の提案:四つの文で志望理由を書く

大学が指定した唯一の準備法や答案ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

各研究室について四文を書きます。第一文は対象で、酒井研究室なら三次元組織、高鍋研究室なら触媒と二酸化炭素変換、杉山研究室なら医薬品製造工程です。第二文は操作で、培養、触媒合成・反応、モデル化・統計解析のどれを学ぶかを書きます。第三文は判断に使うデータで、画像・遺伝子発現、生成物・分光、品質・工程データのどれかを具体化します。第四文は修了後にその技能をどこで使うかです。

四文のうち研究室名だけを変えれば通用する文が多い場合は、一次資料から研究方法をまだ抜き出せていません。出願前連絡では四文と卒業研究の共通点を示し、未経験の方法を率直に分けます。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。