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出典付き・公開プレビュー

答案の作り方と非公表情報

千葉大学 大学院融合理工学府 創成工学専攻の院試対策講座から、大学公表の解答例・出題意図、本書独自の解説、大学が公表していない事項を混在させません。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月24日
公開本文
2,226
参照資料
4
01

7 デザイン科目4・ウェアラブル問題の本書独自答案

6項目を一次資料と区分表示に沿って説明します。

大学公式の事実

大学公式の事実|問題が要求する範囲

区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。

大学公表の問題は、ウェアラブルセンサーに関する英語概要を読み、次世代技術の特徴と社会実装上の人間工学的課題、その解決策を説明することを求めています。また、生理反応測定の標準化について三点を論述する設問があります。以下の読み方、構成、答案は大学の解答例ではなく、本書が問題要求に沿って作成した独自の学習例です。

本書の提案

本書の提案|問題文の読み方

区分:本書の提案。大学が公表した解答例ではなく、本書独自の学習・出願準備案です。

最初に、本文中の情報を「技術的特徴」と「社会実装上の課題」に分けます。技術的特徴では、何を採取・測定するのか、単発測定か連続測定か、どのように解析するかを探します。人間工学的課題では、誰が、どの場面で、どの負担を受け、その負担が測定や利用継続にどう影響するかを考えます。

「プライバシーが大切」「使いやすくする」とだけ書くと、問題が求める具体性がありません。たとえば長期装着による皮膚刺激を選ぶなら、皮膚刺激が装着中断を招き、欠測を増やし、健康判断の信頼性を下げるという因果関係まで読み取ります。課題を一つに絞ったうえで、材料、形状、装着時間、通知方法、評価試験のどこを変えるかを示します。

本書の提案

本書の提案|答案の組み立て

区分:本書の提案。大学が公表した解答例ではなく、本書独自の学習・出願準備案です。

第一段落では、次世代ウェアラブルの技術的特徴を二、三点に絞ります。汗、唾液、涙、間質液などに含まれる分子を連続測定できること、AIを用いて時系列データを解析することなどを、従来の心拍・歩数測定との違いが分かるように説明します。

第二段落では、人間工学的課題を一つ選びます。ここでは長期装着による皮膚刺激と装着中断を扱います。課題名だけで終わらず、皮膚刺激、離脱、欠測、判断精度という関係を書きます。

第三段落では解決策と検証方法を書きます。透湿性材料、圧力分散形状、通知方法を候補とし、参加者、装着期間、比較条件、評価指標を示します。技術の改良案だけでなく、改良が有効だったと判断する方法まで書くことが重要です。

本書の提案

本書独自の具体的な解答例

区分:本書の提案。大学が公表した解答例ではなく、本書独自の学習・出願準備案です。

次世代ウェアラブルセンサーの特徴は、心拍数や歩数などの物理量だけでなく、汗、涙、間質液に含まれる小分子や高分子を、非侵襲または低侵襲で連続測定できる点にある。複数のセンサーから得た時系列データをAIで解析すれば、単発の検査では捉えにくい日常生活中の変化を検出し、健康状態の把握や異常の早期発見に利用できる可能性がある。

一方、社会実装上の人間工学的課題として、長時間装着による皮膚刺激と、それに伴う装着中断を挙げる。医療的な測定精度が高くても、かゆみ、蒸れ、圧迫感が強ければ利用者は装置を外す。すると欠測が増え、連続データを前提とする健康判断の信頼性が低下する。特に皮膚特性、年齢、発汗量、生活行動が異なる利用者に、同じ材料と形状を用いることには問題がある。

解決策として、透湿性の異なる複数材料と、局所的な圧力を分散する形状を組み合わせ、連続装着試験を行う。参加者は年代と皮膚特性が偏らないように設定し、同じ人が複数条件を試す。評価項目は、装着を継続できた時間、欠測率、皮膚の発赤、主観的なかゆみ・圧迫感、測定値の安定性とする。また、常時通知するのではなく、欠測が一定時間続いた場合だけ負担の少ない通知を出す条件も比較する。装着率が上がっても測定精度が下がれば採用せず、身体負担、継続利用、データ品質の三点が同時に改善する条件を選ぶ。

このように、技術の新しさだけでなく、利用者が実生活で使い続けられるか、その結果として必要なデータを得られるかまで評価することが、人間工学の立場から社会実装を考えることにつながる。

本書による説明

本書による説明|答案で使う用語

区分:本書による説明。複数の一次資料を受験生向けに整理しています。

連続測定は、一回だけ値を取るのではなく、時間の経過に沿って繰り返し値を記録し、変化を追う測定です。

交絡要因は、調べたい原因とは別に、測定値や結果を変えてしまう条件です。ウェアラブルの場合、年齢、皮膚特性、発汗量、活動量、気温などが交絡要因になり得ます。

欠測は、本来測る予定だった値が、装置の停止、装着外れ、通信不良などによって存在しない状態です。欠測が特定の利用者や状況に偏ると、結果の解釈も偏ります。

社会実装は、試作品を作るだけでなく、実際の医療、職場、家庭、制度の中で安全かつ継続的に利用できる状態へ移すことです。費用、保守、説明、データ管理、利用者の負担も含みます。

標準化は、測定者、装置、施設、日時が変わっても比較できるように、測定条件、装置校正、姿勢、時間帯、解析手順などをそろえることです。

本書の提案

本書の提案|失点しやすい書き方

区分:本書の提案。大学が公表した解答例ではなく、本書独自の学習・出願準備案です。

第一に、英語概要の語を日本語へ置き換えて並べるだけの答案です。特徴を列挙しても、従来技術との違いや社会実装への意味がなければ、設問への説明になりません。

第二に、課題を三つ、四つと挙げ、どの課題にも一文しか使わない答案です。一つの課題について、発生する理由、利用者への影響、データへの影響、設計変更、検証方法まで書く方が具体的です。

第三に、解決策を「新素材を開発する」「実験で検証する」で終える答案です。どの性質を持つ材料か、誰を対象に、何と比較し、何を測れば改善と判断できるかを書きます。

第四に、精度だけで社会実装の成否を判断する答案です。皮膚負担、装着継続率、欠測、通知のわずらわしさなど、人が使うことで生じる条件を含めます。

第五に、生理反応測定の標準化を「同じ機械を使うこと」だけで説明する答案です。装置校正、測定姿勢、測定時間、環境条件、前処理、解析手順、除外基準をそろえる必要があります。三点を求められた場合は、三つを明確に番号付けし、それぞれが結果の比較に必要な理由を一文ずつ添えます。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。