第4章 専門5科目から3科目を選ぶ
名古屋大学 大学院工学研究科 機械システム工学専攻の院試対策講座から、公式範囲と2025年実施問題の構造を使い、選択と答案化を分けます。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月29日
- 公開本文
- 2,018字
- 参照資料
- 8件
五つの専門科目と公式範囲
選択数と各科目の境界を正確に読みます。
大学公式の事実:5科目から3科目
募集要項のPDFの先頭から数えた22ページと25ページにある選択数と時間です。
専門部門は熱工学、流体力学、機械力学、制御工学、材料力学の5科目から3科目を選びます。試験時間は2026年8月19日9時から12時です。
大学公式の事実:熱工学の範囲
募集要項のPDFの先頭から数えた25ページ/冊子記載の21ページにある熱工学欄です。
熱平衡、理想・実在気体、熱力学第1・第2法則、熱サイクル、熱力学関数、相平衡・化学平衡、伝導伝熱、対流熱伝達が範囲に挙がります。
大学公式の事実:流体力学の範囲
募集要項のPDFの先頭から数えた25ページにある流体力学欄です。
静水力学、質量・運動量保存、Bernoulli式、内部流れと損失、Navier–Stokes方程式と層流解、境界層、揚力・抗力、次元解析・相似則が挙がります。
大学公式の事実:機械力学の範囲
募集要項のPDFの先頭から数えた25ページにある機械力学欄です。
自由・強制振動、1自由度・多自由度系、固有角振動数、モードベクトル、動吸振器、モード解析、Lagrange方程式が挙がります。
大学公式の事実:制御工学の範囲
募集要項のPDFの先頭から数えた25ページにある制御工学欄です。
制御工学は、伝達関数と状態空間表現に基づく制御系の解析と設計が範囲です。時間応答だけに限定する記載ではありません。
大学公式の事実:材料力学の範囲
募集要項のPDFの先頭から数えた25ページにある材料力学欄です。
応力・ひずみ、引張・圧縮、熱応力、トラス、組合せ応力、主応力、はりの曲げ、棒のねじり、柱の座屈、ひずみエネルギーが挙がります。
熱工学と流体力学を分けて結ぶ
保存則が共通でも、問い方と状態量は同じではありません。
本書による説明:熱工学は状態と移動を往復する
公式範囲を答案読解の観点へ変えています。
熱力学では状態量と過程、伝熱では温度差による移動を扱います。系の境界、仕事と熱の符号、定常か非定常かを最初に置くと整理しやすくなります。状態方程式とエネルギー収支を混ぜず、どの量が状態だけで決まり、どの量が経路に依存するかを区別します。
本書による説明:流体は検査体積と局所式を使い分ける
範囲内概念を平易に説明しています。
管路の収支は検査体積で、速度分布や境界層は局所的な式で扱う場面があります。どの領域に保存則を適用したかを図で示すことが重要です。粘性を無視できる区間とできない領域を分け、圧力、速度、高さ、損失の各項が何を表すかを説明します。
本書の提案:共通する保存則を横断復習する
科目横断の学習方法で、公式の出題分類ではありません。
本書は、質量・運動量・エネルギーの各保存則について、対象系、流入出、生成・散逸、単位を並べ、熱と流体で記号の役割を比較する方法を提案します。
大学が公表していない情報:科目別配点と難度は未公表
選択を非公表数値で誘導しません。
確認した2027資料には、5科目の配点差、選択科目による有利不利、標準解答時間、科目別平均点は掲載されていません。
機械力学・制御・材料力学を比較する
似た数式の背後にある物理量を区別します。
本書による説明:機械力学は運動方程式からモードへ
公式範囲と2026授業内容をつないだ説明です。
力、変位、速度、加速度の関係を運動方程式へ置き、固有値問題でモードを読む流れが中心です。座標数と拘束条件を先に数えるとモデルを作りやすくなります。自由振動と強制振動、減衰の有無を分け、共振やうなりを式と時間波形の両方から説明します。
本書による説明:制御はモデルと閉ループを分ける
公式範囲を答案の着眼点へ整理しています。
対象の伝達関数・状態方程式と、制御器を含む閉ループ系を分けます。安定性、追従性、外乱感度のどれを評価しているかを言葉にします。極・零点、周波数応答、可制御性・可観測性は同じ目的の別表現ではないため、問われた性能と使う道具を対応させます。
本書による説明:材料力学は断面と境界条件を描く
公式範囲と固体力学の学びをつないでいます。
材料力学では荷重、支持、断面、変形の向きを図にし、応力・ひずみの定義と構成関係を混ぜないことが基本です。はり、ねじり、座屈で仮定も変わります。力のつり合い、材料の関係、変形の適合条件のどれを使った式かを示すと、不静定問題でも未知量を数えやすくなります。
本書の提案:三科目は答案再現性で仮選択する
選択科目の大学推奨ではなく本書の判断方法です。
本書は、興味だけでなく、公式範囲の網羅率、標準問題を時間内に再現できる率、検算方法の有無で5科目を評価し、三科目を仮選択する方法を提案します。
本書による推定:早期固定より二回の試走を置く
出題予測ではなく選択手順の推定です。
公式資料に科目別有利不利がないため、本書は最初から三科目へ固定せず、5科目の短い試走後と過去問構造確認後の二回で選択を見直す価値があると推定します。
2026年度公式過去問を構造だけ読む
2025年8月19日の基礎数学4問と20日の専門5問を、式や図を転載せず構造で要約します。
大学公式の事実:年度表示と実施日は別
年度・実施日・次回入試を分離しています。
公式一覧は「2026年度」と表示しますが、合冊問題PDFの基礎部門は2025年8月19日14時30分から16時30分、専門部門は8月20日9時から12時に実施されました。基礎は数学4問を全問解答し、専門は5問から3問を選びます。2026年8月実施の2027年度試験ではありません。
大学公式の事実:基礎部門は数学4問を全問解答
2025年8月19日実施の公式問題を、問題文、数式、図、問題固有の数値を転載せず、各問の概念と小問の流れに限って要約しています。非転載の説明は本書の方針です。
合冊PDFの基礎部門には数学4問があります。問題1は、関数の微分、暗黙に定めた曲面の接平面と法線、回転させてできる立体の表面積という微積分の流れです。問題2は、行列の逆行列、実対称行列の固有値・固有ベクトルと直交性・対角化、二次形式の等高線を固有値と固有ベクトルから読む線形代数です。問題3は、変数を分ける方法や置換で解く1階常微分方程式と、実数だけで解を表す2階線形常微分方程式です。問題4は、三角形や半球面での面積分・流束と、Stokesの定理で面積分と境界の線積分を結ぶベクトル解析です。
大学公式の事実:問題1は熱工学
公式問題・解答例から分野と構造だけを要約しています。用語補足(本書の説明):Joule–Thomson係数は、気体を細い流路などで減圧したときの温度変化を表す量です。van der Waals気体は、分子の大きさと分子間力を考える実在気体のモデルです。
問題1は、断熱多孔質を通る気体の定常過程とJoule–Thomson係数を扱い、理想気体とvan der Waals気体へ展開する構造でした。
大学公式の事実:問題2は流体力学
問題の数値・式・設問文を省いた構造要約です。用語補足(本書の説明):境界層は、物体表面の近くで粘性の影響により速度が大きく変わる薄い流れの領域です。せん断は、面に沿ってずらす向きに働く力です。
問題2は急拡大管の連続・運動量・損失と、平板境界層の速度分布、せん断、抵抗、厚さの尺度を扱う二部構成でした。
大学公式の事実:問題3は機械力学
公式問題の主題だけを記録しています。用語補足(本書の説明):固有モードは、複数部分が一定の比で一緒に振動する形です。うなりは、近い二つの振動数が重なって振幅が周期的に大きくなったり小さくなったりする現象です。
問題3は円板の転がり振動、ばね結合した二振り子の固有モード、うなりを扱いました。複数モデルを運動方程式へ移す構造です。
大学公式の事実:問題4は制御工学
公式問題の技術語と構成の要約です。用語補足(本書の説明):PD制御は現在のずれと変化の速さを使う制御、閉ループは出力を入力側へ戻す仕組み、感度はモデルや外乱の変化が出力へどれだけ影響するかを表す量、ボード線図は周波数ごとの応答を表す図です。状態フィードバックは内部状態の測定値・推定値を制御入力へ戻す方法で、分離原理は状態推定器と状態フィードバックを分けて設計できる条件を示します。
問題4は回転モータのPD制御、閉ループ伝達関数・感度、ボード線図、状態フィードバック、オブザーバ(状態推定器)、分離原理を扱いました。
大学公式の事実:問題5は材料力学
公式問題の対象と要求量の構造要約です。用語補足(本書の説明):不静定はりは、力のつり合いだけでは反力を決められず、変形条件も必要なはりです。弾性ひずみエネルギーは、材料が弾性変形したときに内部へ蓄えるエネルギーです。
問題5は不静定はりの曲げ・たわみと、二部材のトラス(骨組構造)の応力・変位・弾性ひずみエネルギーを扱いました。
大学公式の事実:正解・解答例と出題意図も公開
公式に公開された正解・解答例と出題意図の位置です。配点、部分点、採点基準、別解の扱い、合格最低点は、別の未公表事項の節で分けています。
公式の正解・解答例はPDFの1〜6ページ、出題意図は7ページです。出題意図は各科目で博士前期の学習に必要な知識の理解と応用を問うと説明します。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2027年度 名古屋大学大学院工学研究科 博士前期課程学生募集要項
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年4月発行・2027年度入学|確認:2026-08-29|参照箇所:PDFは先頭から全35ページ。根拠位置はPDFの先頭から数えた2、6、12〜25、28、33〜34ページ/冊子記載の2、8〜21、24、29〜30ページ。募集人員66名、A/B、出願、英語、日程、数学全問、専門5科目から3、研究内容13、修了要件
- 2027年度 機械・航空宇宙工学系 博士前期課程入学試験に関する注意事項
名古屋大学大学院工学研究科 機械・航空宇宙工学系|資料:2027年度入学・2026-04-28掲載|確認:2026-08-29|参照箇所:PDFは先頭から全5ページ。博士前期の根拠位置はPDFの先頭から数えた1〜2ページ。1ページの「一般選抜のみ」と2ページの筆記免除説明、3専攻志望順位、全研究室からの希望、英語、配属希望
- 機械システム工学専攻 教育目的・カリキュラムツリー E1
名古屋大学大学院工学研究科|資料:現行掲載・PDFメタデータ作成日2026-03-12|確認:2026-08-29|参照箇所:PDFは先頭から全2ページ。1ページに機械理工学と機械知能学、対象機器、博士前期課程の目標、2ページに基礎・専門・セミナー・研究指導のカリキュラムツリー
- 2026年度 固体力学特論
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-29|参照箇所:HTML。2単位、秋火2、奥村大・永島壮。テンソル、応力・ひずみ、構成則、破損則
- 2026年度 機械力学特論
名古屋大学|資料:2026年度|確認:2026-08-29|参照箇所:HTML。2単位、秋月2、井上剛志・部矢明。平面マルチボディ系、拘束、数値積分、振動・制御、軸受
- 機械システム工学 公式過去問一覧
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年度入試として掲載・基礎は2025-08-19、専門は2025-08-20実施|確認:2026-08-29|参照箇所:HTML title「機械システム工学―試験問題集」。2026年度・2025年度の年度別詳細への入口。2026年度詳細ページとは別の大学公式ページ
- 2026年度 博士前期課程一般選抜 機械システム工学 基礎・専門部門問題
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年度入試・基礎は2025-08-19、専門は2025-08-20実施|確認:2026-08-29|参照箇所:PDFは先頭から全13ページ。1〜5ページが基礎部門で、数学4問を全問解答し、2025年8月19日14時30分〜16時30分に実施。6〜13ページが専門部門で、5問から3問を選び、2025年8月20日9時〜12時に実施。専門問題本文は7〜13ページ
- 2026年度 機械システム工学 専門部門 正解・解答例・出題意図
名古屋大学大学院工学研究科|資料:2026年度入試・対応試験は2025-08-20|確認:2026-08-29|参照箇所:PDFは先頭から全7ページ。1〜6ページに専門5科目の正解・解答例、7ページに出題意図