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出典付き・公開プレビュー

第1章 航空宇宙工学専攻とA~Dを正確に読む

東京大学 大学院工学系研究科 航空宇宙工学専攻の院試対策講座から、正式な専攻名、学位、教育グループ、研究拠点、修了後までを、入試科目との混同を避けて整理します。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月28日
公開本文
1,471
参照資料
16
01

最初に区別する四つの分類

専門4科目、教育グループ、学部コース、大学院専攻は同じ分類ではありません。

大学公式の事実

大学公式:大学院の正式な専攻名

研究科規則に記載された専攻名・コース・学位です。

工学系研究科の正式な大学院専攻名は航空宇宙工学専攻です。研究科規則には、航空宇宙工学専攻の固有コースは置かれていません。修了者の学位は修士(工学)または博士(工学)です。

大学公式の事実

大学公式:A~Dは教育・口述のグループ

専攻カリキュラムと年度指定入試案内に示されたグループです。

専攻はAを流体力学・高速空気力学、Bを固体力学・構造・材料、Cを制御・飛行力学・宇宙システム、Dを推進・原動機のグループとして示します。これは教育と博士口述の整理であり、四つの独立専攻ではありません。

本書による説明

本書の説明:学部コースと大学院グループを混ぜない

大学公式の組織・教育・入試区分を18歳向けに整理した説明です。

学部にある航空宇宙システム学コース・航空宇宙推進学コースと、大学院のA~Dグループは別制度です。さらに、修士専門筆記の4科目は試験問題の区分です。出願時に学部の二コースのどちらかを選ぶ入試だとは読めません。

本書の提案

本書の提案:自分のルートを四項目で固定する

大学の指定手順ではなく、本書が勧める資料の読み方です。

読み始めに、修士か博士か、2027年4月入学か2026年10月入学か、日本国籍かそれ以外か、博士の科目省略条件に該当するかを書き出してください。この四項目を固定してから日程表を読むと、別ルートの条件を取り違えにくくなります。

02

四グループを18歳向けに見る

各分野がどんな方程式・対象・設計課題を扱うかを短く説明します。

本書による説明

本書の説明:Aは空気の流れを予測する

専攻のAグループ説明と数値流体力学IIの内容を平易にしたものです。

Aでは、翼や機体の周りの流れを、質量・運動量・エネルギーの保存則から考えます。低速だけでなく、密度変化が無視できない高速流、粘性、衝撃波、数値流体力学までつながります。

本書による説明

本書の説明:Bは軽くて壊れにくい構造を設計する

Bグループと複合材料工学の公式説明を基礎概念へ分解しました。

Bでは、荷重を受けた材料の応力・ひずみ、はりや薄肉構造の変形、振動、座屈、破壊を扱います。複合材料では繊維方向によって性質が異なるため、材料選択と構造設計を一緒に考えます。

本書による説明

本書の説明:Cは機体・宇宙機を狙いどおりに動かす

Cグループ、ISSL、船瀬准教授の公式研究情報をまとめた説明です。

Cでは、運動方程式で対象をモデル化し、センサーで状態を推定し、操舵面・スラスタ・車輪などへ指令を出して安定させます。航空機の飛行力学、軌道、航法誘導制御、システム設計が接続します。

本書による説明

本書の説明:Dはエネルギーを推力へ変える

Dグループと小泉教授の公式研究・一般向け解説を平易にしました。

Dでは、燃焼・熱・流れ・電磁気を使って推進力を得る方法を扱います。ジェットエンジンやロケットだけでなく、イオンやプラズマを加速する電気推進、小型宇宙機向けの水推進も研究対象です。

03

教育拠点と修了の中核

本郷だけではない研究環境と、修士・博士の研究中心科目を確認します。

大学公式の事実

大学公式:複数拠点の教員が参画

専攻公式カリキュラムと教員一覧の拠点情報です。

専攻カリキュラムは、本郷に加えて柏、駒場II、JAXA宇宙科学研究所などの教員が大学院教育へ参画すると説明しています。教員一覧には本郷・柏・駒場・相模原の拠点が示されます。

大学公式の事実

大学公式:修士は演習・輪講、博士は特別研究

2026年度便覧の科目名・単位・履修注記です。

2026年度便覧では、修士の航空宇宙工学演習6単位と航空宇宙工学輪講6単位はいずれも2年間にわたり、博士の航空宇宙工学特別研究10単位は3年間にわたります。便覧は修士に演習・輪講、博士に特別研究の履修を示します。

大学公式の事実

大学公式:研究指導、論文審査、最終試験

研究科規則の履修・研究指導・修了要件です。

研究科規則は、指導教員の下で授業科目を履修し、研究指導を受け、必要な単位を修得して論文審査と最終試験を受ける仕組みを定めます。博士後期課程は専攻科目20単位以上です。

大学が公表していない情報

未公表/確認できず:全学生の研究場所と設備利用条件

公開資料に掲載されていない個別の研究環境です。

今回確認した公開資料だけでは、入学者一人ひとりの研究場所、設備の予約・講習・費用、共同拠点へ通う頻度は確定できません。研究室の所在地や設備一覧を、自由利用の保証へ置き換えないでください。

04

2026年度シラバスで入学後を具体化する

2027年度の開講保証とは区別して、三つの授業例を読みます。

大学公式の事実

大学公式:数値流体力学II

2026年度授業カタログに掲載された科目情報です。

2026年度の数値流体力学IIは2単位・英語・S1/S2で、収束加速、航空機空力・空力音響、多相流、圧力ベース解法などを扱います。偏微分方程式、圧縮性流体、熱力学、数値解析、プログラミング等が前提です。

大学公式の事実

大学公式:複合材料工学

2026年度授業カタログに掲載された科目情報です。

2026年度の複合材料工学は2単位・英語・S1/S2で、繊維・樹脂、成形法、異方性弾性、単層板・積層板の変形と強度、生体模倣を扱います。

大学公式の事実

大学公式:宇宙機設計特論

2026年度授業カタログに掲載された科目情報です。

2026年度の宇宙機設計特論は2単位・英語・S1/S2で、CanSat、ローバー、ドローン等のチーム開発、MDR・PDR・CDR、フィールド試験、英語発表を含みます。授業外の開発作業も必要とされます。

大学が公表していない情報

未公表/確認できず:2027年度の確定時間割

2027年度の全授業の確定情報は未公表です。

三例はいずれも2026年度科目です。2027年度も同じ担当・曜日時限・内容で開講されるとは、今回の資料から確認できません。専攻ページの時間割も偶数年度・奇数年度の例です。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。