院試クラウド
出典付き・公開プレビュー

第4章 公式過去問3回分を、年度・分野・科目・大問ごとに読む

東京大学 大学院工学系研究科 都市工学専攻 修士課程(通常選抜:都市環境工学・都市計画)の院試対策講座から、大学の出題意図と本書の整理を分け、2027年度の14科目への再編にも注意します。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月28日
公開本文
3,560
参照資料
8
01

公開状況と、大学が公表した出題意図

問題は取得済みですが、問題別の模範解答はありません。

大学公式の事実

大学公式の事実:B・Cを3回分、日本語・英語で公開

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

専攻公式ページでは、2025年8月25日実施の令和8年度入学者選抜、2024年8月26日実施の令和7年度入学者選抜、2023年8月28日実施の令和6年度入学者選抜について、専門科目B・Cの日本語版と英語版を公開しています。大学が公表する科目全体の意図は、Bが都市工学各分野の基礎知識を問うこと、Cが現代の都市・環境問題へ体系的な知識を応用・統合する力を見ることです。

本書による説明

本書による集計:3回分の科目枠と大問数

大学公式の集計値ではなく、一次資料を基に本書が整理した説明です。将来予測や作問者の推定ではありません。

本書が公式PDFを大問単位で数えた結果、専門Bは3回合計45科目枠・109大問、専門Cは14大問・統合課題です。直近の2025年実施Bは15科目・36大問でした。これは大学が公表した集計値ではなく、本書が問題冊子を数えた値です。

本書による説明

一次資料の比較による本書の整理:2027年度はBが15科目から14科目へ再編

大学公式の事実ではありません。複数の一次資料を基に本書が整理した説明です。将来予測や作問者の推定ではありません。

2025年実施問題ではB-10「都市住宅学」とB-12「都市解析」が別科目でした。2027年度案内では「住宅・都市解析」という一つの科目になり、専門科目Bは14科目です。この比較に基づき、本書では過年度のB番号と2027年度の番号を同じものとして扱いません。

大学が公表していない情報

大学が公表していない情報:問題別解答・採点基準・作問者

2026年8月28日時点で大学が公表していない情報です。数値、条件、正答または人物名を推測で補っていません。

科目全体の短い出題意図はありますが、問題別の模範解答、問題別配点、採点基準、合格最低点、作問者は公表されていません。2025年実施B-11にある「解答例」は、年表へ記号を書く形式を示しただけで、内容上の正答例ではありません。同じ研究テーマを扱う教員が複数おり、作問分担も非公開なので、教員名は推定しません。

本書による推定

本書による推定:BとCで求める力の違い

大学は問題別の狙いを公表していません。根拠と別の可能性を併記した本書による推定です。

公式の科目全体の意図と実際の問題構成を合わせると、Bは用語、式、制度、標準的な分析方法を分野横断で確かめ、Cは複数の条件や知識を一つの計画・設計・論述へまとめる力も見ようとした可能性があります。ただし、大学は問題別の狙いを公表していません。別の可能性として、各設問が個別分野の到達度を独立に測る目的だったことも残ります。

02

2025年8月25日実施・専門科目B―都市環境工学

B-1からB-7まで、各大問を省略せずに並べます。

大学公式の事実

大学公式の事実:2025年実施B-1~B-7の全大問

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

実施日2025年8月25日/令和8年度入学者選抜/修士・博士/専門科目B/都市環境工学。B-1 上水道学・下水道学は、問題1がcross connection・消毒副生成物・伏越し、問題2がStokes式・表面負荷率・沈殠除去、問題3がOD法・A2O法・下水energy回収です。B-2 水理学は、問題1が速度水頭・Newton流体・Reynolds応力・透水係数、問題2がManning式による広幅矩形水路、問題3がMoody図です。B-3 水環境学は、問題1が水資源賦存量・hyetograph・hydrograph・直接流出と基底流出、問題2がCSO・海洋microplastic・bioassay・総量規制です。B-4 環境微生物工学は、問題1が化学合成独立栄養生物・biofilm・糸状性細菌、問題2が遺伝子検出と糞便指標、問題3が原核生物等の誤り訂正です。B-5 環境化学・反応論は、問題1が1.5次反応・溶解度積・塩分と飽和DO・吸着等温式、問題2がplastic劣化とArrhenius式です。B-6 地球環境工学は、問題1がNature-based Solutions、問題2が太陽光発電と断熱改修、問題3がFIT/FIPとCCS/CCUSです。B-7 廃棄物管理・資源循環は、問題1が清掃法制史、問題2が再資源化事業等高度化法等です。

03

2025年8月25日実施・専門科目B―都市計画

B-8からB-15までを大問単位で区切ります。

大学公式の事実

大学公式の事実:2025年実施B-8~B-15の全大問

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

実施日2025年8月25日/令和8年度入学者選抜/修士・博士/専門科目B/都市計画。B-8 都市計画は近隣住区論とX-minute Cityの1大問です。B-9 都市デザインは、問題1がpattern language・mixed use・TOD、問題2がtactical urbanismとrenovation型まちづくりです。B-10 都市住宅学は、問題1が区分所有法・不動産ID・反commons、問題2が2023年改正空家法、問題3が犯罪不安と居住満足度の分析です。B-11 都市防災は、問題1がhazard map等の誤り訂正、問題2がresilienceのcapacity、問題3が災害関係7法律の年表です。B-12 都市解析は、問題1が線分上のOD距離と施設位置、問題2が配送拠点密度と総費用です。B-13 都市交通計画は、問題1が需要・performance関数・混雑料金・消費者余剰、問題2がsmooth crossing、問題3がgross/net trip rate等です。B-14 地域計画は、問題1が国土利用計画等の正誤、問題2が自治体連携です。B-15 緑地計画・環境デザインは、問題1がpark system等、問題2がNature Positive、TNFD等です。

04

2025年8月25日実施・専門科目C

都市環境の3問と、都市計画の設計・論文を分けます。

大学公式の事実

大学公式の事実:2025年実施C-1~C-3の全課題

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

実施日2025年8月25日9時30分~12時/令和8年度入学者選抜/修士課程/専門科目C。都市環境工学C-1問題1は、二市・河川を一体としてBOD負荷、河川自浄、下水処理場、下流浄水場を計算・設計します。C-1問題2はIPCC第6次評価報告書の図から気候影響の不均衡等を論じます。C-1問題3はplanetary boundariesのリンを300字以内で論じます。都市計画C-2は、約6.8haの高校敷地にLRT、10m津波、暑熱、人口減少を踏まえた用途・避難・open spaceを配置する1/1,000計画です。C-3問題1は人間中心の道路政策package、C-3問題2はその効果を調べる二つの研究approachを比較します。

本書の提案

本書の提案:法令・政策問題は追加の一次資料なしに正答を作らない

大学が指定した答案や唯一の準備法ではなく、公開された一次資料に基づく本書の提案です。

B-3、B-6、B-7、B-10、B-11、B-13、B-14、B-15には、法律、政策、認証、国際枠組みを問う設問があります。水質汚濁防止法、再資源化事業等高度化法、空家法、防災関係法令、国土交通政策、GBF、TNFD等の実施当時の一次資料を問題ごとに確認するまでは、完全な答案例を載せません。このプレビューでは、原PDFで式と数値を確認できた数理・工学問題を中心に解説します。

05

2024年8月26日実施分

Bの37大問とCの4課題を科目ごとに位置付けます。

大学公式の事実

大学公式の事実:2024年実施専門Bの15科目・37大問

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

実施日2024年8月26日/令和7年度入学者選抜/修士・博士/専門科目B。B-1は残留塩素等と下水道方式等、B-2は水理用語・Venturi管・三角堰、B-3は水質環境基準・DO sag・ecotone等、B-4はglycolysis等・硝化脱窒・PAO/GAO、B-5は酵素反応とammonia energy、B-6はmethane等・気候適応・RCP/SSP等、B-7は最終処分・焼却熱・circular economyです。B-8は都市施設、B-9はD/H等とdesign tool、B-10はmansion制度と人口予測、B-11は再開発・防災主流化・震災復興・木密市街地、B-12は遷移modelと調査統計、B-13はlogit modelとroad diet、B-14はgentrification等、B-15は30by30等と文化的景観です。

大学公式の事実

大学公式の事実:2024年実施専門Cの4課題

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

実施日2024年8月26日9時30分~12時/令和7年度入学者選抜/修士課程/専門科目C。都市環境C-1問題1は流域・湖・浄水場のBOD・窒素・リン・給水・凝集・ろ過・活性炭、問題2は上下水道の人・施設・財政と脱炭素・資源循環です。都市計画C-2は約5.8haの駅南側街区で、水害、暑熱、中心市街地空洞化へ対応する1/1,000計画です。C-3は縮小都市でのinfrastructure、市街地整備、sprawl抑制の従来手法と対策です。

06

2023年8月28日実施分

博士用指示がPDFにない点も保持します。

大学公式の事実

大学公式の事実:2023年実施専門Bの15科目・36大問

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

実施日2023年8月28日/令和6年度入学者選抜/修士課程/専門科目B。B-1は配水・漏水・膜ろ過と下水道温室効果gas、B-2はManning式等・比energy等・Navier–Stokes式、B-3は水質基準・気候影響・blue carbon等、B-4はvirus等・嫌気発酵・16S rRNA、B-5は平衡・ammonia・吸着・PFAS等、B-6はScope 1~3等、B-7は食品廃棄物・家電recycling等です。B-8は地区計画、B-9は町家等とgreen slow mobility、B-10は住生活基本計画とhousing affordability、B-11は防災計画等、B-12は確率と存在価値、B-13はlogit model等、B-14は国土形成計画等、B-15はgreen infrastructure等です。このPDFには修士用の受験指示しかなく、博士にも同じ問題を使ったとは断定しません。

大学公式の事実

大学公式の事実:2023年実施専門Cの4課題

大学公式の募集要項、規則、教育資料、教員資料または入試問題に記載された事実です。

実施日2023年8月28日9時30分~12時/令和6年度入学者選抜/修士課程/専門科目C。都市環境C-1問題1は二自治体の水源・導水・沈殿・塩素と2040年の水道広域化、問題2はcarbon neutrality、circular economy、nature positiveから一目標を選ぶ論述です。都市計画C-2は駅西側工場跡地と農地・水路を両立する広域構想・地区計画、C-3は私鉄沿線15~40km圏の将来像、data、分析、実現体制です。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。