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第1章 東大SPHは何を学び、1年コースは誰のためにあるか

東京大学 大学院医学系研究科 公共健康医学専攻 専門職学位課程(2年コース・1年コース)の院試対策講座から、専門職学位課程の位置づけ、学位、修業年限、1年コースの実務要件を最初に確定します。

対象年度
2027年度
公式情報確認
2026年8月26日
公開本文
1,094
参照資料
7
01

修士課程ではなく専門職学位課程である

名称、学位、修了の仕組みを大学固有の制度として読みます。

大学公式の事実

大学公式の事実:課程名・コース・学位

大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。

正式な出願先は、東京大学大学院医学系研究科の公共健康医学専攻専門職学位課程です。2年コースと1年コースがあり、募集要項上の標準修業年限はそれぞれ2年と1年です。修了時の学位は、どちらも公衆衛生学修士(専門職)です。一般に使われるMPHに相当しますが、願書や面接では大学の正式名称を使う必要があります。

研究科規則は、公共健康医学専攻の修了に30単位以上を必要とし、1年間に履修登録できる上限を50単位と定めています。2026年度シラバスでは、2年コースの課題研究6単位は必修、1年コースでは選択です。したがって、1年コースを「修士論文を必ず書く短縮版」と説明するのは正確ではありません。

本書による説明

本書による説明:研究学位との違いから選ぶ

複数の一次資料を比較し、受験生が判断できる形へ本書が整理した説明です。

東大SPHが目指すのは、公衆衛生の現場で問題を見つけ、集団のデータを読み、対策を設計し、関係者へ説明できる専門職の育成です。授業には疫学、生物統計、保健医療政策、精神保健、医療倫理、医事法、医療情報、健康教育などが含まれます。研究だけでなく、政策や医療機関の意思決定に使える幅を持たせている点が特徴です。

一つの狭いテーマを長期間研究し、修士論文を中心に修了したい人は、医学系研究科内の研究修士や、SPHの2年コースも比較対象になります。一方、保険者、行政、病院、企業、NPOなどの実務経験を、1年間で公衆衛生の共通言語へ組み直したい人には1年コースの目的が合いやすい、と本書は読み解きます。

02

社会人なら誰でも1年コース、ではない

学歴別に必要な実務年数が違い、職務内容も見られます。

大学公式の事実

大学公式の事実:1年コースの実務経験要件

大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。

1年コースでは、通常の大学院出願資格に加え、保健医療関係の実務経験が必要です。4年制大学の卒業者は3年以上、医学・歯学・獣医学または6年制薬学の卒業者と修士学位取得者は2年以上が基準です。医師・歯科医師の臨床研修期間は実務経験に含まれます。

公式案内が例示する勤務先・業務には、国や地方公共団体、保険者、病院その他の医療機関、医療関係団体、介護・福祉施設、医薬品・医療機器関係企業、保健医療分野のNGO・NPOなどがあります。勤務年数だけで自動的に認められるのではなく、保健医療に関係する職務であることが必要です。

大学公式の事実

大学公式の事実:迷う人の事前資格確認

大学が公表した募集要項、規則、授業資料または教員資料に書かれた範囲です。

自分の仕事が実務経験に当たるか分からない志願者には、出願前の資格確認手続があります。2027年度入試では、履歴書と、これまで勤務した全機関の在職期間証明書を2026年6月5日必着で医学系研究科大学院担当へ提出します。大学は6月12日ごろから電子メールで結果を通知します。

例えば、IT企業で医療データ製品を担当した人、学校で健康教育に関わった人、製薬企業で非臨床業務を担当した人は、会社名や業界名だけでは判断できません。どの集団の健康課題に、どの立場で、何年間関わったかが伝わる履歴にする必要があります。

REFERENCES

この章で確認した一次資料

公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。