FSSはどの大学院・課程にあるのか
一橋大学 大学院国際・公共政策教育部(国際・公共政策大学院) グローバル・ガバナンス・プログラム 外交政策サブプログラム(Foreign Service Sub-Program)の院試対策講座から、FSSの正式な位置づけ、専門職学位、修了要件、英語履修、出願前連絡を制度固有の言葉で説明します。
- 対象年度
- 2027
- 公式情報確認
- 2026年8月24日
- 公開本文
- 2,080字
- 参照資料
- 7件
FSSの正式な位置づけ
教育部・課程・コース・プログラム・サブプログラム・学位を混同せずに読みます。
大学公式の事実|FSSの正式な位置づけ
一橋大学の公式資料に記載された事実です。年度が付く数字・科目・担当は、その年度の情報として示しています。
Foreign Service Sub-Programは、一橋大学大学院国際・公共政策教育部の専門職学位課程に置かれた、グローバル・ガバナンス・プログラム内のサブプログラムです。独立した研究科や博士課程ではありません。大学の規則では、国際・行政コースに公共法政プログラムとグローバル・ガバナンス・プログラムを置き、そのグローバル・ガバナンス・プログラムに外交政策サブプログラムを置く、と定めています。英語サイトではこの外交政策サブプログラムをForeign Service Sub-Program(FSS)と表記しています。
FSSは、国際関係、外交政策、国際法、安全保障、平和構築などを、政策を作り実行する立場から学ぶ専門職大学院です。学術研究者の養成を主目的とする博士前期課程ではなく、政策の問題を見つけ、資料やデータを使って分析し、実行可能な提案を書く力を育てます。一橋大学国際・公共政策大学院は博士課程を設置していません。
標準修業年限は2年です。FSSの入学時期は9月で、授業は英語だけで修了できます。授与される学位の英語名はMaster of International and Administrative Policyです。日本語では専門職学位に当たり、一般的な研究修士の「修士(○○)」とは制度上の性格が異なります。
44単位と専門職教育の成果物
規則上の要件、2023 FAQのFSS内訳、修士論文と政策報告書の違いを分けます。
大学公式の事実|修了には44単位が必要で、修士論文は原則必須ではない
一橋大学の公式資料に記載された事実です。年度が付く数字・科目・担当は、その年度の情報として示しています。
大学院規則が定める修了要件は、原則として2年以上在学し、ワークショップ科目を含む44単位以上を修得することです。大学の英語版カリキュラム説明も、専門職学位を得るために44単位が必要だと説明しています。
大学が現在も公式サイトから案内しているFSS FAQ(2023年12月時点)では、FSS生は5つの必修科目で10単位、選択科目で34単位以上を修得すると説明されています。ただし、この「必修10単位+選択34単位」という内訳は2023年資料に書かれたものです。2027年入学者用の学生便覧や履修要項はまだ公表されていないため、本書は44単位という規則上の要件と、2023年FAQに記載されたFSS固有の内訳を分けて扱います。
国際・公共政策大学院では、修士論文は原則として修了の必須条件ではありません。その代わり、各プログラムの専門職教育の一部としてリサーチペーパーまたは政策報告書を作成します。FSS FAQは、ダブルディグリー生を除くFSS生に修士論文を義務づけていない一方、政策課題を扱うリサーチペーパーの作成を強く勧めています。希望者はSpecial Seminar for Research Paper Writingを履修できますが、FAQではこの科目の単位を修了単位に算入しないとされています。
研究大学院との違いを志望理由へ反映する
FSSの専門職教育を、政策問題・学び・修了後の実行へつなげます。
本書による説明|研究大学院との違いを志望理由にどう反映するか
一橋大学の複数の公式資料を本書が受験生向けに整理した説明です。大学の原文ではありません。
FSSを選ぶ理由は、「国際関係に興味がある」だけでは弱いです。FSSの制度は、理論を覚えるだけでなく、現実の政策問題を発見し、原因を分析し、複数の解決策を比べ、実行方法まで書くことを求めています。したがって、志望理由では次の三つを一続きに書く必要があります。
- 自分が扱いたい政策問題は何か。
- その問題を分析するために、FSSのどの科目と教員の専門が必要か。
- 修了後、どの組織や職務で分析結果を政策に変えるのか。
たとえば「偽情報に関心がある」だけでは、研究テーマの紹介で終わります。「東南アジアの選挙で、外国発の情報操作が有権者の信頼をどのように損なうかを比較し、選挙管理機関と市民社会が採用できる早期警戒の手順を提案する」と書けば、問題、分析対象、成果物の形が見えます。FSSが専門職大学院であることと、志望理由の書き方がつながります。
職歴・国籍・日本語・教員連絡
応募条件と、出願前に教員連絡が不要であることを整理します。
大学公式の事実
一橋大学の公式資料に記載された事実です。年度が付く数字・科目・担当は、その年度の情報として示しています。
FSSは外国の外交官や公務員などの中堅職員を受け入れる目的で始まりましたが、現在の公式説明は、外交・国際関係を英語で学びたい人にも開かれているとしています。2026年度募集要項は、実務経験を持つ人が望ましいとしつつ、フルタイムの職歴がない人も歓迎すると明記しています。FSS FAQは国籍による制限がなく、日本国籍者も出願できると説明しています。
日本語能力試験の点数はFSS出願には不要です。FSSは英語だけで修了できるためです。一方で、4月入学の通常のグローバル・ガバナンス・プログラムは日本語で履修する科目があり、FSSとは入口も授業言語も異なります。
出願前に希望教員へ個別連絡する必要はありません。大学は教員の連絡先を公開せず、教員への質問がある場合は国際・公共政策大学院事務室へ送るよう案内しています。
本書による説明――教員名を書くときの注意
一橋大学の複数の公式資料を本書が受験生向けに整理した説明です。大学の原文ではありません。
研究計画書に教員名を書く場合も、『事前に受入れの約束を得た』と読める表現は使えません。公開されている専門、授業、研究成果との一致を示す書き方にとどめます。
2027年9月入学向け募集要項は未公表
2026年8月24日に確定できる範囲を明示します。
大学が公表していない情報|2027年度募集要項
一橋大学が2026年8月24日時点で公表していない情報です。前年情報から補っていません。
2027年9月入学向けの出願期間、検定料、募集人数、英語試験の有効期間、提出書類、面接候補日、合格発表日、入学手続期間は、2026年8月24日現在公表されていません。大学のFSSページは、翌年9月入学向け募集要項を毎年12月に発表すると説明しています。現在のApplication Packageページに掲載されているのは2026年9月入学向けの資料です。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- Application Package for the 2026 Master's Program Foreign Service Sub-program (Global Governance)
一橋大学大学院国際・公共政策大学院|資料:2025-12-11公表(2026年9月入学)|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 1~11頁。入学時期、2年、学位、若干名、出願資格、12種類の提出書類、英語試験、推薦状、出願手順、選考、合格発表、費用
- Application Package
一橋大学大学院国際・公共政策大学院|資料:2026-08-24時点(発行日記載なし)|確認:2026-08-24|参照箇所:Foreign Service Sub-Program欄。2026 Application Package、提出書類チェックリスト、オンライン面接資料、2026合格者発表へのリンク
- Curriculum
一橋大学大学院国際・公共政策大学院|資料:2026-08-24時点(発行日記載なし)|確認:2026-08-24|参照箇所:Basic Structure、Conditions for Registration。科目区分、44単位、必修・選択科目、ワークショップ、修士論文の原則非必須、リサーチペーパー・政策報告書
- International and Public Administration Faculty
一橋大学大学院国際・公共政策大学院|資料:2026-08-24時点(発行日記載なし)|確認:2026-08-24|参照箇所:秋山信将、市原麻衣子、大林一広、竹村仁美、松本太、クォン・ヨンソクの氏名、専門、学位とHRIリンク
- FAQs for FSS admission
一橋大学大学院国際・公共政策大学院|資料:2023-12|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 1~18頁。職歴・国籍・日本語・教員連絡、英語点、44単位と内訳、論文、履修、2年フルタイム、学習室、キャンパス
- Foreign Service Sub-Program (FSS)
一橋大学大学院国際・公共政策大学院|資料:2026-08-24時点(発行日記載なし)|確認:2026-08-24|参照箇所:About FSS、Program、Admissions。FSSの目的、英語のみでの修了、9月入学、2年、科目区分、他プログラム・他研究科科目の算入、毎年12月の要項公表、選抜方針
- 2026年度大学院学生便覧 7-国際・公共政策教育部
一橋大学|資料:2026-03-18掲載|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF冊子259頁以降。国際・公共政策教育部規則第2条、第3条、第6条。専門職学位課程、コース・プログラム・外交政策サブプログラム、2年以上・44単位以上