制度・出願・試験
千葉大学 大学院融合理工学府 基幹工学専攻の院試対策講座から、専攻固有の教育制度、修了要件、2027年度一般選抜を具体的に確認します。
- 対象年度
- 2027年度
- 公式情報確認
- 2026年8月24日
- 公開本文
- 3,853字
- 参照資料
- 17件
この公開章で分かること
1項目を一次資料と区分表示に沿って説明します。
本書による説明:公開範囲と調査方針
区分:本書による説明。複数の一次資料を受験生向けに整理しています。
この公開章は、大学名を別の大学へ置き換えても通用する一般論ではありません。千葉大学が公表した2027年度募集要項、2026年度履修要項、シラバス、教員一覧、研究者ページ、2025年8月実施の公式過去問・解答例・出題意図を突き合わせ、基幹工学専攻の機械工学、医工学、電気電子工学を分けて説明します。大学が公表していない研究室の次年度受入枠や、院生が個々の装置を使える条件は、分かったように補いません。
1 最初に知るべきこと:専攻名だけでは試験内容が決まらない
2項目を一次資料と区分表示に沿って説明します。
大学公式の事実
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
千葉大学大学院融合理工学府の基幹工学専攻には、機械工学コース、医工学コース、電気電子工学コースがあります。2027年4月入学一般選抜の募集人員は専攻全体で150名であり、募集要項に示されたコース別の目安は機械工学62名、医工学31名、電気電子工学57名です。2026年10月入学は各コース若干名です。コース別人数は確定した割当て人数ではなく、大学自身が「目安」としています。
出願時には一つのコースと志望指導教員を決めます。複数コース、または複数の選抜区分へ同時に出願することはできません。志願者は出願前に志望指導教員へ連絡し、教育研究内容を確認して出願の了承を得ます。入学願書には教員名と、了承を得た年月日を書く欄があります。この手続は、合格後に研究室を選べばよいという制度とは異なります。
本書による説明
区分:本書による説明。複数の一次資料を受験生向けに整理しています。
講座名は「基幹工学専攻」ですが、実際の準備はコース単位です。機械工学は機械力学・材料力学・熱力学・流体力学の全問、医工学は数学・力学・電磁気学・回路理論と面接、電気電子工学は数学・電磁気学・回路理論が中心です。同じ専攻でも、専門試験の範囲、配点、面接の有無が大きく違います。したがって、専攻全体の募集人員だけを見て準備を始めず、志望研究と試験範囲が一致するコースを先に特定する必要があります。
2 課程、学位、修了までの仕組み
3項目を一次資料と区分表示に沿って説明します。
大学公式の事実:博士前期課程
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
この入試で募集する中心は博士前期課程です。標準修業年限は2年で、原則として2年以上在学し、融合理工学府が定める授業科目を30単位以上修得し、必要な研究指導を受けます。そのうえで、修士論文または特定の課題についての研究成果の審査と最終試験に合格する必要があります。在学中の留学、または留学と同等の教育効果を持つ国際経験も原則として必要です。
優れた研究業績を上げた学生には、1年以上2年未満で修了できる制度があります。職業を持つなどの事情によって2年間では計画的な履修が難しい学生には、申請と審査により最長4年間で修了を目指す長期履修学生制度があります。長期履修期間の授業料は、標準修業年限2年分の総額を認められた在学期間に分けて納めます。教育上必要と認められるときは、夜間その他の特定時間帯に授業または研究指導を受ける方法もあります。長期履修や特定時間帯の研究指導を希望する場合は、出願前に志望教員へ相談し、願書にも記入します。
基幹工学専攻で授与される学位は、修士(工学)または修士(学術)です。どちらの学位になるかは、単に本人が名称を選ぶのではなく、研究内容と学位審査の枠組みによって決まります。
大学公式の事実:コースごとの教育
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
機械工学コースは、材料の強度と変形、生産技術と加工、機械要素、ロボットや輸送機器の制御、生体の仕組みをまねる機器設計、環境・熱流体エネルギーなどを扱います。博士前期課程では専門科目に加え、特別演習Iと特別研究Iを通じて問題発見力と問題解決力を育てます。
医工学コースでは、機械、電気電子、情報の工学基礎を深めながら、医学・生物学を理解し、臨床に役立つ機器開発を学びます。募集要項は、フロンティア医工学センター、医学研究院、附属病院等との連携を明記しています。特別演習Iと特別研究Iが研究指導の中心になります。
電気電子工学コースは、電気システム工学、電子システム工学、情報通信工学の各領域を深く学ぶ構成です。博士後期課程では、電気電子工学を基盤に研究開発を担う人材を育て、課題解決力、応用展開力、研究遂行力を高めます。
本書による説明:研究指導を出願前から考える理由
区分:本書による説明。複数の一次資料を受験生向けに整理しています。
30単位を取るだけでは修了できません。特別研究、修士論文、最終試験があるため、志望教員の研究テーマ、利用する方法、2年間で到達できる成果、希望する就職・進学との関係を出願前に確認する必要があります。教員への最初の連絡では、研究室の人気を尋ねるだけでなく、自分の卒業研究または得意科目、取り組みたい問い、なぜその教員の方法が必要か、英語試験と専門試験の準備状況を短く具体的に伝えると、相談の焦点が明確になります。
3 2027年4月入学一般選抜の日程と出願
3項目を一次資料と区分表示に沿って説明します。
大学公式の事実:締切と費用
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
出願資格の個別認定が必要な志願者は、2026年5月12日(火)から5月14日(木)までに認定書類を提出します。窓口受付は9時から17時で、郵送も5月14日17時必着です。通常の出願期間は2026年6月16日(火)から6月18日(木)までで、窓口受付は各日9時から17時です。郵送も期間内必着であり、消印日だけでは足りません。
検定料は30,000円で、払込期間は2026年6月1日(月)から6月18日(木)までです。国費外国人留学生には例外があります。身体等の障害により受験または修学上の配慮が必要な志願者の事前相談期限は2026年5月14日(木)17時です。
主な提出物は、入学願書、写真票・受験票、成績証明書、卒業または卒業見込証明書、条件に該当する者の学位証明書、英語スコア関係書類、検定料支払いを示す書類、写真3枚、返信用封筒2通、住所票です。外国の大学出身者や外国人志願者には、履歴書、住民票または旅券の写しなどが追加されます。機械工学で7月の学力検査免除審査を希望する者は、大学所定様式の志望理由書も出します。出願資格や国籍、出身課程により追加書類が変わるため、全員が同じ束を出すわけではありません。
大学公式の事実:英語スコア
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
工学系コースは英語の筆記試験を行わず、TOEIC Listening & ReadingまたはTOEFLの成績を換算します。通常は2024年6月から2026年5月末までに受験したスコアが対象です。TOEIC IP、TOEFL ITP、自宅受験型・オンライン型、TOEFL MyBest Scoresは、工学系コースで提出する英語得点として使えません。TOEFLの公式スコアを大学へ直送するときのInstitution Codeは9154です。募集要項が指定する原本、直送手続、印刷したスコア画面等の組合せを、受験した試験に応じてそろえます。
大学公式の事実:試験と発表
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
学力検査免除希望者の口頭試問は2026年7月18日(土)10時からです。機械工学、医工学、電気電子工学の全員が受ける試験ではなく、免除を希望する者だけが対象です。結果通知は7月27日(月)までに発送されます。免除が「否」でも、8月の学力検査を受けられます。
通常の専門試験は2026年8月6日(木)です。合格発表は2026年8月31日(月)14時の予定で、融合理工学府のウェブサイトに掲載されます。2027年4月入学者のオンライン入学手続は2027年3月10日(水)15時から3月17日(水)15時までです。
4 コース別に見る試験科目、時間、配点
4項目を一次資料と区分表示に沿って説明します。
大学公式の事実:機械工学コース
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
機械工学の専門試験は8月6日9時から12時までの180分です。機械力学(制御工学を含む)、材料力学、熱力学、流体力学の4科目が出題され、全問を解答します。専門400点と英語100点の合計500点です。学力検査免除希望者の7月口頭試問は点数ではなく可・否で判定されます。
機械力学は、質点と質点系、剛体、解析力学、多自由度振動、伝達関数と状態方程式、時間・周波数応答、線形フィードバック制御まで含みます。材料力学は、引張・圧縮・ねじり、はりの曲げ、組合せ応力、ひずみエネルギー、座屈です。熱力学は第一法則、第二法則、状態量、サイクル、エントロピーです。流体力学はベルヌーイ、運動量、ポワズイユ流れ、ポテンシャル流れ、管路損失、静力学です。電卓は四則演算、べき乗、三角・逆三角、対数、指数などの初等関数計算に限り、プログラム機能は使用できません。
大学公式の事実:医工学コース
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
医工学の専門試験は8月6日9時から12時まで、面接は同日13時からです。専門範囲は微分積分、線形代数、工業数学、力学、電磁気学、回路理論です。面接では卒業研究、大学院での研究計画、それらに関する基礎知識を問います。英語100点、専門300点、面接100点の合計500点で、7月の免除審査は可・否です。
ここで重要なのは、医療制度の一般論だけを学ぶ試験ではないことです。公式過去問には固有値と二次曲面、フーリエ級数、剛体運動、直流回路、平行導線の磁界とインダクタンスが出ています。医療機器へ応用する前提となる数学・物理・回路を、途中式を示して解ける力が必要です。
大学公式の事実:電気電子工学コース
区分:大学公式の事実。千葉大学が公開した一次資料に基づきます。
電気電子工学の専門試験は8月6日9時から12時までの180分です。数学、電磁気学、回路理論を中心に出題します。数学には行列・ベクトル、線形写像、固有値・固有ベクトル、微積分、極値、微分方程式、フーリエ級数、ラプラス変換が含まれます。電磁気学は静電界、誘電体、電流、静磁界、磁性体、電磁誘導、電磁波です。回路理論は正弦波交流、集中定数、共振、二端子対、回路定理、三相、過渡、分布定数まで含みます。英語100点、専門500点の合計600点です。
本書による説明:3コースの準備量の違い
区分:本書による説明。複数の一次資料を受験生向けに整理しています。
機械工学は4分野を全問解答するため、得意分野だけに絞る戦略は使えません。医工学は専門試験に加えて100点の面接があるので、研究計画の説明と基礎問題をつなげる準備が必要です。電気電子工学は専門が500点で総点の6分の5を占めます。英語スコアの準備を早く終え、数学・電磁気・回路を3時間で解く練習へ時間を配分する意味が大きい試験です。
この章で確認した一次資料
公開本文の作成にあたり、以下の資料を確認しました。入試条件は変更されるため、出願時は必ず大学の最新情報と照合してください。
- 2026年10月入学・2027年4月入学 博士前期課程一般選抜 学生募集要項
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2027年度入試(2026年実施)|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF p.2、pp.3-9、pp.10-21、pp.22-26、教員一覧
- 博士前期課程 一般選抜
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2026年10月入学・2027年4月入学|確認:2026-08-24|参照箇所:HTML見出し「出願に際して」「学生募集要項」「過去問」
- 2026年度 融合理工学府履修要項
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2026年度|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 博士前期課程・博士後期課程の専攻別教育課程表
- 融合理工学府 学位論文審査基準・学位名
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2026-08-24閲覧(文書内の改正日・適用区分を参照)|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 博士前期課程の審査基準および専攻別学位名
- 電気電子工学コース 2025年8月5日実施 解答例
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 問題1-6の大学公表解答例
- 電気電子工学コース 2025年8月5日実施 出題意図
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 問題1-6の大学公表出題意図
- 電気電子工学コース 過去問題・出題意図
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05/2025年10月・2026年4月入学|確認:2026-08-24|参照箇所:HTML 専門科目の試験問題・解答例・出題意図リンク
- 電気電子工学コース 2025年8月5日実施 専門試験問題
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 問題1-6
- 機械工学コース 2025年8月5日実施 解答例
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 4科目の大学公表解答例
- 機械工学コース 2025年8月5日実施 出題意図
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 4科目の大学公表出題意図
- 機械工学コース 過去問題・出題意図
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05/2025年10月・2026年4月入学|確認:2026-08-24|参照箇所:HTML 専門科目の試験問題・解答例・出題意図リンク
- 機械工学コース 2025年8月5日実施 専門試験問題
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 機械力学・材料力学・熱力学・流体力学
- 医工学コース 2025年8月5日実施 解答例
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 問題I-IVの大学公表解答例
- 医工学コース 2025年8月5日実施 出題意図
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 問題I-IVの大学公表出題意図
- 医工学コース 過去問題・出題意図
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05/2025年10月・2026年4月入学|確認:2026-08-24|参照箇所:HTML 専門科目の試験問題・解答例・出題意図リンク
- 医工学コース 2025年8月5日実施 専門試験問題
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2025-08-05|確認:2026-08-24|参照箇所:PDF 問題I-IV
- 入試日程 2026-2027
千葉大学大学院融合理工学府|資料:2026-2027入試日程|確認:2026-08-24|参照箇所:HTML見出し「博士前期課程(修士課程)/一般選抜」